ピンク色の湖、海の上を走る列車 神秘と不思議に満ちた西オーストラリア州南部PR

優美な街並みやアート、豊かな自然の中でのアクティビティー、見たことのない動物や植物との出合い。そのどれもが味わえるオーストラリア西部の魅力を全3回にわたって紹介します。第2回目は中心都市パースから南へ下った知る人ぞ知る穴場スポット。オーストラリアの絶景と地元の風土にはぐくまれた美酒を満喫しましょう。(第1回はこちら

(文=浮田泰幸 写真=片岡弘道)


まるで電車が海の上を走るよう。バッセルトン桟橋

パースから南へドライブしていこう。約2時間でバッセルトンに着く。この町の見どころは海岸にあるバッセルトン桟橋。全長1.8km、木造の桟橋としては南半球No.1の長さを誇る。

この桟橋には鉄道が敷かれ、観光用の真っ赤な列車が走っている。これに乗れば、水平線に向かって海の上を進む、不思議な感覚を体験することができる。

バッセルトン桟橋 (Busselton Jetty & Underwater Observatory)

https://www.busseltonjetty.com.au

住所:3L Queen St, Busselton WA 6280

プレミアムワインの産地。マーガレット・リバー

さらに南に1時間半ほど走ると、マーガレット・リバーに着く。ここはオーストラリア有数のプレミアムワインの産地。158軒のワイナリーがあり、世界的に高い評価を受けるワインも数多く生産されている。

ワイナリーを訪ねてみよう。「ヴァッセ・フェリックス」は、1967年にこの土地に初めてブドウを植えた先駆者トム・カリティ博士が興したワイナリーだ。

カベルネ・ソーヴィニヨン主体で造られる赤ワインは、複雑な味わいとスケール感を併せ持つオーストラリアを代表する逸品。併設のレストランではブドウ畑を眺めながら食事を楽しむことができる。マーガレット・リバーが、50年という短い期間で有名ワイン産地となる第一歩となった“伝説のワイン畑”だ。

「シィ・ヴィントナーズ」は、イーヴォ・ヤキモウィッツさんとサラ・モリスさんのカップルが2010年に立ち上げた家族経営のワイナリー。イーヴォさんによると「まずは自然と共生することが大事、ワイン造りはその輪の一部であるべきだというのが私たちの考えです」とのこと。有機栽培が実践されているブドウ畑をガチョウや七面鳥が我が物顔で歩き回る様は見るからに好もしい。

ワイナリー兼住居の前の庭では子供たちが元気いっぱいに駆け回っている。「もちろん、子供たちにとっても安心な環境で暮らしたいんです」とサラさん。共にワイン造りを学んだ2人は、この豊かな自然の中で人の介入をできる限り抑えた醸造でみずみずしい味わいのワインを造っている。

ヴァッセ・フェリックス(Vasse Felix)
https://www.vassefelix.com.au/
住所:Cnr Tom Cullity Drive and Caves Road Cowaramup  WA 6284

シィ・ヴィントナーズ(Si Vintners)

https://www.sivintners.com/
住所:779 Dvis Rd, Rosa Glen WA 6285

海辺でモーニングコーヒーを

イーヴォさんはサーファーでもある。40ものサーフポイントが集まるマーガレットリバーは、実はワインよりもうんと先に良い波で知られていた。住民の大半が日常的にサーフィンやオーシャンスイムを楽しむ。「あなたはサーファーですか?」という質問は意味をなさないほど、この土地では多くの人が海に入る。ワインメーカーの中には「まず波にひかれてこの土地に来て、それからワイン造りを学んで生業にした」という人が少なくない。

サーフィンの国際大会も開かれる、その名も「サーフポイント」からほど近い海岸に立つ「ホワイト・エレファント・ビーチ・カフェ」は、海を眺めながら朝食をとるのに最適。西オーストラリアではナイトライフよリもモーニングライフの方がよほど活気がある。夜明けと共に人々がビーチに現れ、思い思いの時を過ごす。海から上がってきた人が店のデッキでコーヒーを飲みながら、水着のままで近況を語り合っている。朝のビーチは社交の場でもあるようだ。

ホワイト・エレファント・ビーチ・カフェ(White Elephant Beach Cafe)

https://www.whiteelephantcafe.com.au/

住所:Gnarabup Rd, Gnarabup W.A. 6285

トレッキングに木登り。大自然を楽しむアトラクション

「ケープ・トゥ・ケープ・エクスプローラー・ツアーズ」が催行しているツアーは、マーガレット・リバーの北端ナチュラリステ岬から、南端のルーウィン岬まで123kmの絶景トレッキングコースを7日間で踏破するもの。

同行のガイドが自然や歴史について教えてくれる他、「地質学」「海流と海の生き物」「植物の多様性」「先住民の歴史」など毎日テーマを替えて参加者同士でディスカッションを行う。アドベンチャーが楽しめるだけでなく、勉強にもなるアトラクションだ。

ケープ・トゥ・ケープ・エクスプローラー・ツアーズ(Cape to Cape Explorer Tours)

ツアー予約はこちら https://capetocapetours.com.au/

マーガレット・リバーから車で1時間30分ほどのペンバートンは、長さ1kmほどの目抜き通りだけの静かな町だが、郊外に出ると、ユーカリの一種、カリの巨木が立ち並ぶ森林や他の惑星を思わせる広大な白砂の砂丘が訪れる者の度肝を抜いてくれる。

ぜひ試してもらいたいのは木登り。と言っても、日本で想像する木登りとはスケールが違う。例えば「グローセスターツリー」は樹高61m。元々地域の火の見やぐらとして使われていたもので、木の幹に沿って螺旋(らせん)状のステップが埋め込まれており、はしごを昇る要領で登る。リスや鳥の気持ちがわかるかも?

ペンバートン・ディスカバリー・ツアーズ (Penberton Discovery Tours)

ツアー予約はこちら https://www.pembertondiscoverytours.com.au/

木登りはちょっと怖いという人にお勧めなのが、さらに100kmほど南下したウォルポールのツリートップ・ウォーク。地上40mの高さに巡らされた通路には手すりもついていて、比較的リラックスして樹上ウォークを楽しむことができる。

バレー・オブ・ザ・ジャイアンツ・ツリートップ・ウォーク (Valley of the Giants & The Treetop Walk)

https://parks.dpaw.wa.gov.au/site/tree-top-walk
住所:Valley of the Giants Road, Walpole WA 6398

ヒッピー文化が香る街、デンマーク

ウォルポールから先、道は南極海に面した海岸沿いを走る。デンマークは、ヒッピー文化の香りが残る町。北欧のデンマークとは無関係で、この町を開いたイギリス人の名前にちなむ。現在は農業、酪農、ワイン生産、観光、林業が主な産業。町中でネクタイ姿のビジネスパーソンと出会うことはほぼ皆無だ。週末ともなると、スーパーマーケットの前にバンドが出て、通りがかりのローカルがダンスを踊る。ピースフルでハッピーな空気が町を満たす。

パースより先に開かれた港町、アルバニー

デンマークを境に地域の名称が「サウス・ウエスト」か「グレート・サザン」に変わる。グレート・サザン地区の中心都市がアルバニーだ。都市と言っても人口は約37000人。メルビル山とクラレンス山の間に開け、良港に恵まれたこの街はパースよりも先にヨーロッパ人が入植したところ。プリンセス・ロイヤル・ハーバーに鎮座する英国軍艦アミティ号のレプリカがその歴史を物語っている。

風力発電の風車が立ち並ぶトーンダーラップ半島の丘に立ってビーチを見下ろすと、サーファーたちが沖合で波待ちをしている。側をイルカの群れが悠然とよぎっていくのが見えた。

オージー・ウイスキーの底力を知る

「グレート・サザン・ディスティリング・カンパニー」は国際的に高い評価を受けるウイスキー「ライムバーナーズ」を製造する蒸留所。

創業者でマスター・ディスティラーのキャメロン・サイムさんは会計士や法律家として生計を立てつつ、ウイスキー造りに最適な場所を求めて、16年もの時間を費やし、ついにこの土地にたどり着いた。

決め手は良質の水と冷涼な気候であったという。蒸留所にはショップと試飲コーナーを併設。地元産のピートを用い、シェリー、ポート、ラムなど様々な樽(たる)で風味づけした様々なスタイルのウイスキーを飲み比べすることができる。

グレート・サザン・ディスティリング・カンパニー(Great Southern Distilling Company)
https://www.distillery.com.au/
住所:252 Frenchman Bay Rd, Robinson WA 6330

旅の終着点 エスペランス

アルバニーからさらに東へ約480km、今回最後に紹介するのは旅の終着点の小さな街エスペランスだ。ここから東は無辺の荒野が1000km以上続く。エスペランスの人口は約14000人、観光業が主な産業となっている。パースから車なら7時間半、空路でも1時間半かかる。

ここではユーカリではなく、ノーフォーク・パインツリーという巨大なクリスマスツリーのような木が街路を飾る。それだけでなく、他の町とはどこか趣が異なるのだ。都市からは離れた小さな街だが、ワインリストが充実したレストランもあるし、コーヒー文化の先進都市メルボルンにあってもおかしくないような今どきのコーヒーショップもある。歴史的に外来者を受け入れてきたことから、「開けた土地柄」になったのだろう。

ピンクに染まった湖と純白に輝くビーチ

エスペランス観光のハイライトは、神秘の“ピンク・レイク”、ヒリアー湖と純白のビーチ、ラッキー・ベイ。ルシェルシュ群島のミドル島にあるヒリアー湖は小型飛行機によるツアーで見にいく。

特殊な藻類の作用で濃いピンク色に染まった湖は自然の驚異そのものだ。一方、ラッキー・ベイは小型飛行機からも眺められるが、ぜひともエスペンランスの町から四輪駆動車のツアーで訪ね、砂のまばゆさと水の透明感を体験してもらいたい。

ゴールドフィールズ・エアー・サービス (Goldfields Air service)

小型飛行機のツアー予約はこちら http://www.goldfieldsairservices.com/esperance-scenic-flights

 

ラッキー・ベイはフレンドリーなカンガルーがビーチに出没することでも知られる貴重な場所。「エスペランス」は希望、「ラッキー」は幸運。ここを訪ねることができた人は、それだけで一つの希望が叶(かな)ったと言えるだろう。

エスペランス・エコディスカバリー・ツアーズ(Esperance Eco Discovery Tours )

ツアー予約はこちら http://esperancetours.ht.dstier2.com/cape-le-grand/

パース直行便、就航が決定

日本からパースに行くには、オーストラリア国内で乗り換え、またはアジア各国の経由便を利用する。また今年9月1日からはANA(全日本空輸)の成田-オーストラリア・パース線の新規就航が決定し選択肢が増える。今まで以上にアクセスが良くなったオーストラリア西部、ぜひ出かけてみてはいかがだろう。

ピンク色の湖、海の上を走る列車 神秘と不思議に満ちた西オーストラリア州南部

◆オーストラリア政府観光局 公式サイトはこちら

◆西オーストラリア州政府観光局プロモーションサイト「のんびり~ばぶる!パース」はこちら

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