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小林武史さんプロデュース 食とアートのテーマパークが千葉県で10月オープン

「365日、“いのちのてざわり”が感じられる場所です」

日本を代表する音楽プロデューサー小林武史さんは7月3日、東京都内で開いた記者会見でそう宣言した。小林さんが代表を務める株式会社KURKKUが10月5日、千葉県木更津市に開く「農業」「食」「アート」を軸にしたテーマパーク「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」のイメージについてである。

小林さんは2000年以降、「持続可能な社会」をテーマに活動の軸足を増やし、2010年に農地所有適格法人「耕す」を設立。木更津には約9万坪の農場を構え、有機野菜の栽培や養鶏などに9年以上取り組んできた。クルックフィールズは、この農場を舞台にした複合施設。小林さんが2005年に立ち上げたオーガニックなライフスタイルを提供する企業「KURKKU」がプロデュースを手がける。いったいどんな施設なのだろうか?

小林武史さんプロデュース 食とアートのテーマパークが千葉県で10月オープン

記者会見に登壇した関係者。左から環境省の中井徳太郎さん、小林武史さん、木更津市の渡辺芳邦市長、住友林業の高橋郁郎さん

クルックフィールズってどんなところ?

小林武史さんプロデュース 食とアートのテーマパークが千葉県で10月オープン

クルックフィールズは「人と農と食とアート 自然の協奏曲」をコンセプトに掲げ、六つのカテゴリーに分かれる施設やスポットで構成される。

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<クルックフィールズの6カテゴリー>

1 FARM

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オーガニックファーム、酪農場、養鶏場、チーズ工場などがあり、食材の試食や直売のほか、ワークショップ、収穫体験などを開く。

2 EAT

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ダイニング、ベーカリー、シャルキュトリー(ハムやサラミなどの販売店)、シフォン(シフォンケーキの提供場)があり、FARMエリアで採れた素材などを用いたフードを提供する。

3 ART

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草間彌生 無限の鏡の間 – 心の中の幻/ Infinity Mirrored Room – Illusion inside the Heart、2018年ミクスト・メディアH336.4×322.2×322.2cm、シリーズ7点のうちのNo.1

アートは心の滋養――。そんな意図のもとに、人と環境(自然)をつなぐ美術作品を厳選して展示する。

<展示概要>
・カミーユ・アンロ「Derelitta」(2016)
・ファブリス・イベール「ベシーヌの人」(2017)
・草間彌生「無限の鏡の間-心の中の幻/Infinity Mirrored Room – Illusion inside the Heart」(2018)
・フラック棟ギャラリースペース(デイビッド・ホックニー、アリシア・ベイ=ローレルの作品など10数点を展示)
・名和晃平 *2020年公開予定

4 PLAY&STAY

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ピクニックやヨガを楽しめるクリエーティブパーク、スクールバスをリノベーションしたカラビナカー、宿泊施設、音楽イベントなどに活用できるミュージックベースなどの空間で、豊かな自然とぜいたくな時間を満喫できる。

5 NATURE

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野鳥や小動物が暮らし、果物や山菜が採れる森、ザリガニやエビ、モリアオガエルなどが生息する池、池の水をポンプでくみ上げ丘から流してつくられたビオトープなど、多様な生態系に触れられる。

6 ENERGY

小林武史さんプロデュース 食とアートのテーマパークが千葉県で10月オープン

2メガワットの発電量を持つソーラーパネルが設置されたソーラーファーム、植物や微生物など自然の力を使って水質浄化を図るバイオジオフィルター、農場や養鶏場から出る動物たちの糞(ふん)を堆肥(たいひ)化する堆肥舎など、サステイナブルでクリーンなエネルギーを生み出す取り組みが見られる。

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クルックフィールズの立ち上げにあたって、小林さんらは「オーガニックなまちづくり」を目指す木更津市と協議を重ね、地産地消や食育、豊かな自然環境との共生、都市と農村との交流の促進など、地域の課題解消も見据えながら人と自然が調和する環境づくりを目指したという。「ダイニング・ベーカリー」「シフォン」など、場内の主要な建築物4棟は住友林業が手がけた。

現地ならもっとおいしい? 新鮮な食材の数々

小林武史さんプロデュース 食とアートのテーマパークが千葉県で10月オープン

会見場ではクルックフィールズが誇る様々な食べ物が振る舞われた。

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薄い塩水に漬けられた水牛のモッツァレラチーズ

工房と牛舎を隣接させ、鮮度の高いミルクで作った水牛のモッツァレラチーズ。新鮮なカキのような弾力で、かむと爽やかな酸味が広がっていく。チーズは日を置くごとにコクが増すため、さっぱりした風味は採れたてでないと出せないという。

小林武史さんプロデュース 食とアートのテーマパークが千葉県で10月オープン

ブラウンスイス牛のミルクや平飼いの鶏の卵など新鮮な素材が用いられたシフォンケーキは、とにかく柔らかさに驚く。やさしく持っても指がどんどん食い込んでいくのだ。さっぱりした味に仕上げてあり、口当たりが良い。

野菜サラダのおいしさも特筆物。はっきりとした甘さが感じられ、これなら味付けは要らない。いずれも「現地で食べたらもっとおいしいのだろう」と期待が高まるものだった。

記者会見で小林さんは、サステイナブルな社会の実現や、人と自然の調和を目指してきた活動の集大成としてクルックフィールズを位置づけ、「ようやくこうした農場が運営できるタイミングになった」と強調。「どの食べ物も驚くほどおいしいので、ぜひ食べに来てほしい」と呼びかけた。

(文/&編集部 下元陽 写真提供/株式会社KURKKU)

施設概要/営業案内

KURKKU FIELDS

所在地:千葉県木更津市矢那2503

<第1期オープン日>
2019年10月5日(土)9時
営業時間:9時~17時
定休日:祝日以外の火曜、水曜

<入場料>
平日=無料
休日=大人(中学生以上)1000円、子供(4歳~小学6年生)500円、3歳以下無料
*荒天時に飲食エリア以外が閉まっている場合は無料

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