あの街の素顔

ビーチで人魚に変身! 「味勝手丼」や縁結びスポットも 茨城県日立市

例年になく梅雨明けが待ち遠しい今年の夏。もうすぐ始まる夏休みに海水浴の計画を立てている方も多いのでは? 「今年は、いつもと違う場所に行ってみたい」と思っている人におすすめしたいのが、茨城県日立市です。南北に28キロの美しい海岸線を持つ日立市には六つの個性あふれる海水浴場があり、近隣には海の幸グルメを楽しめる道の駅や神秘的な場所も。今年は日立市でとびっきりの夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか?(文・写真:こだまゆき)

(トップ写真は、お気に入りの1枚を切り取る「アートビーチくじはま」のフォトフレーム)

リゾート感あふれる久慈浜海水浴場でアートイベント

ビーチで人魚に変身! 「味勝手丼」や縁結びスポットも 茨城県日立市

遠浅の青い海と白い砂浜が自慢の久慈浜海水浴場


常磐自動車道の日立南太田インターチェンジから10分ほどの久慈浜海水浴場では、7月13日から「アートビーチくじはま」というイベントがスタートしています。浜辺にはステージ機能を持った半屋外空間が設置され、アート作品の展示はもちろん、フォトフレームやシェルアート作りなどのワークショップが楽しめます。

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木で組んだアートステージ。これはまだ準備段階の様子ですが、期間中はアート作品が展示されるなどにぎやかになりそう。実はこれ自体もアート作品

運営を担当している地元NPO法人の担当者によると、「子どもだけではなくママも楽しめるキラキラした夏の思い出作り」を目指しているのだそう。となると気になるのが体験料金ですよね。実はこの「アートビーチくじはま」は、海水浴場の駐車料金(普通車1000円)以外はすべて無料! 一日で海水浴とアートがお得に楽しめちゃうのです。

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後ろに見える日立灯台がベストショットで収まる大きなフォトフレームも

ヨガやフラダンス、バランストレーニングなど浜辺でできる無料体験も充実しています。なかでもおすすめは「マーメイドPHOTO」。水着の上から簡単に着ることができる人魚コスチュームが無料でレンタルできるので、お子さんやお友達と一緒に人魚に変身して、お気に入りの1枚を狙ってみては?

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マーメイドコスチュームは子供用もあります。足を通しやすい柔らかい生地でできています

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人気体験なので来場したら予約を忘れずに。コスチュームのレンタル時間は15分ほどです

好きな海鮮の具を載せて その名も「味勝手丼」!

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「道の駅日立おさかなセンター」内のみなと町横丁商店街


久慈浜海水浴場から車で5分ほどの国道沿いにある「道の駅日立おさかなセンター」。ここの名物は、自分の好きな具を選んでオリジナルの海鮮丼を作ることができる「味勝手丼(みがってどん)」です。さっそくお盆を持ってケースの前へ。食べたいものだけを「身勝手に」チョイスできる楽しみと、それを盛り付けする楽しみがプラスされて、地元の人や観光客に大人気。平日だというのにお客さんがひっきりなしに訪れていました。

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三者三様の海鮮丼が完成! 盛り付け方に個性がでますね

この日は30~40種類のネタが並んでいましたが、多い季節だと40~50種類出ていることもあるそう。お魚だけでなく、めかぶ、わさびのり、ネギしょうゆこうじなど、箸休め的なネタも気になるところ。具材が決まったらレジでご飯のサイズ(大中小)を指定してお会計。ちなみに味勝手丼は平均して1200円~2000円のお勘定になることが多いそうですよ。

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隣接の鮮魚店で購入した浜焼きセットをその場で焼いて食べることもできます

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店内には浜焼きのいい匂いが充満しています

泉神社と泉が森の清水に癒やされる

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泉からこんこんと湧き出る清水。曇天でこの色なので、お天気のいい日の美しさはいかに?!

日立市水木町にある泉神社は、紀元前42年にすでにこの地にお社としてまつられていたといわれる由緒ある神社です。海岸線から内陸へ1キロほど。住宅街に突如として現れる「泉が森」と呼ばれる県指定文化財の森の中にあります。

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一の鳥居をくぐって深い森の中に入っていく感覚

境内には吸い込まれそうなほどの透明な泉が湧いていて、古くから伝わる社記によると、この泉は「水晶のような玉が天から降ってきてこの地に当たってできた」のだとか。泉神社はその霊水を神格化した天速玉姫命(あまのはやたまひめのみこと)をご祭神としてまつっています。

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鳥のさえずりしか聞こえない森の中の社殿。徳川家が深い信仰をよせたということで社紋は葵(あおい)

泉は深いところで約1.5メートルあるとのことですが、あまりに透明感があるからか、そんなに深いようには見えません。びっくりなのがその水量で、なんと1分間に1500リットルもの水がプレートのすき間から湧き出ているそう。実はこの泉も大昔からこの地にあったと言われていて、奈良時代の地誌「常陸国風土記」では、夏場の暑い時期に男女が海や山のおいしいものを持ち寄り、涼しいこの場所で宴を囲んでいたという記載が残っているそうですよ。

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社殿から下りていく小道の先にある弁財天。ポコポコと絶えず湧き出る泉を長い時間座って眺めている参拝者も多いとか

「今で言う合コンのようなものをここでしていたのではないかと思われます」と説明してくれたのは禰宜(ねぎ)の大塚祐慶さん。そんないにしえの光景を想像するにはもってこいの別世界のような場所でした。

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水に浸すと文字が浮かび上がってくる「水みくじ」も好評。ここで数々の出会いがあって男女が結ばれたと伝えられることから縁結びのご利益があるとされる

河原子海水浴場の迫力あるサンドアート

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今年のサンドアートは「南国」がテーマ。デザインはアーティストそれぞれが考えます

最初にご紹介した久慈浜海水浴場から北に車で10分ほどのところにある河原子海水浴場は、2010年からスタートした「ひたちサンドアートフェスティバル」が開催されることで知られる海水浴場。今年は7月14日(日)に行われましたが、このイベントのために作られる砂の彫刻は引き続き1~2カ月ほど鑑賞することができます。

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今年は迫力あるサンドアートが6体展示されています

鑑賞期間があいまいなのは、雨や風などの天気に左右されるから。海辺近くで野ざらし状態の砂像なので、定着剤を表面に吹きかけながら固めているとはいえ徐々に崩れていってしまうのです。特にゲリラ豪雨は大敵。でも「そんな変わりゆく過程も楽しんでもらえたら」と話してくれたのがサンドアーティストの保坂俊彦さん。外国の大会で優勝した経験もあります。保坂さんによると、サンドアートを作りやすい砂は、きめが細かく粒が小さいもの。この会場の砂像は河原子海水浴場の砂と保湿のいい山砂を混ぜて作っているそうです。

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秋田県出身のサンドアーティスト保坂俊彦さん。今回は約100トンの砂を使って高さ3メートル、幅5.5メートルの「南の国の王様」をイメージした砂像を制作

「サンドアートが普通の銅像や彫刻と違うのは、言葉をしゃべり始めたくらいの小さいお子さんが驚いてくれること。トンネルを作って遊ぶ砂でできていることにびっくりするらしいんですね」と、保坂さんは語ります。自分の作品が崩れていって最後に形がなくなってしまうのは毎回悲しくありませんか、と聞くと、「いつまでも残っていたら私の来年の仕事がなくなってしまいますから」と、笑顔で答えてくれたのが印象的でした。

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フェスティバル前に「あと2日で仕上げます」と黙々と作業をしていたのは保坂さんのお弟子さん

★アートビーチくじはま
https://www.facebook.com/art.beach.KUJIHAMA/

★道の駅日立おさかなセンター
https://hitachi-osakana-center.com/

★泉神社
http://izumi-jinja.sakura.ne.jp/

★ひたちサンドアートフェスティバル(今年は7/14に終了しています)
http://hitachi-sandart.jp/

PROFILE

「あの街の素顔」ライター陣

こだまゆき、江藤詩文、太田瑞穂、小川フミオ、塩谷陽子、鈴木博美、干川美奈子、山田静、カスプシュイック綾香、カルーシオン真梨亜、シュピッツナーゲル典子、コヤナギユウ、池田陽子、熊山准、藤原かすみ、矢口あやは、五月女菜穂、遠藤成、宮本さやか、小野アムスデン道子、石原有起、松田朝子

こだまゆき

フリーライター
知らない土地での朝食がなによりも楽しみなフォト派のライター。iPhoneで撮るのも一眼レフで撮るのもどちらも好き。自由で気ままな女性ならではの目線で旅のレポートをお伝えしています。執筆業は旅関連の他、デジカメ、雑誌コラム、インタビューなど。趣味は顔ハメパネル。

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