あの街の素顔

オーストラリア・ケアンズ、海の世界遺産グレートバリアリーフで遊び尽くす

宇宙から肉眼で見える世界遺産といわれる「グレートバリアリーフ(以下GBR)」。オーストラリア北東部、ケアンズの沖に広がる世界最大のサンゴ礁だ。その長さは2000キロメートルを超え、大小700とも900ともいわれる島々が点在する。

そんなGBRへの玄関口となるケアンズに行ったら、美しいサンゴや魚たちを見てみたい!と思っている人は少なくないだろう。今回はGBRの洋上に浮かぶポンツーンと呼ばれるマリンベースで一日を満喫するツアーに参加した。

(文・写真・動画/鈴木博美)

ケアンズ港からフィッツロイ島、ムーア・リーフのポンツーンへ

オーストラリア・ケアンズ、海の世界遺産グレートバリアリーフで遊び尽くす

当日は朝からあいにくの空模様。ケアンズ港のリーフ・フリート・ターミナルから今回のツアーを行う「サンラバー・リーフ・クルーズ」の船は出港した。

航行中は風の影響で、多少船が揺れるだろうという案内もあり、急いで酔い止め薬を服用する。乗船時間は片道約1時間30分。船酔いが心配な方は酔い止め必携だ。この日は、サンゴ礁が堤防の役目を果たしてくれたようだ。またクルーズ船にはスタビライザー(安定装置)が装備されているので思ったほど揺れは感じずに、経由地のフィッツロイ島に到着した。

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すると空はすっかり晴れ上がり、気分も上々。フィッツロイ島は、かつてオーストラリア大陸と陸続きだったため、太古からの熱帯雨林がそのまま残っているという。GBRの島の中でもサンゴ礁と熱帯雨林を同時に体験できるユニークな島だ。

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さらに1時間ほど洋上を進み、アウターリーフ(外海)のムーア・リーフという環礁に到着。ポンツーンに接岸する。ポンツーンは体育館ほどの大きさがあり揺れも最小限だ。洋上に浮かんでいる分、周囲は絶好のシュノーケリングやスキューバダイビング、シーウォーカーのポイントなのだ。

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まずは地下にある水中展望室から水中世界をのぞく。釣り人のあこがれロウニンアジ(通称GT)が目の前を通り過ぎる。大きいものは体長80センチメートルほどもある。その他、色とりどりのコーラルフィッシュが行き交っている。ここでは海洋生物学者によるGBRの話を聞く時間も用意されている。

アクティビティー満載で、4時間があっという間

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そんなムーア・リーフのポンツーンでは、さまざまなアクティビティーが用意され、多くはツアー料金に含まれているので、無料で参加出来るのがうれしいところ。さっそくグラスボトムボートに乗船して、ガラスの底から世界最大のサンゴ礁の一部を間近で観賞。泳ぎが苦手な人でも、これなら安心してGBRの海の世界を堪能できる。

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また追加料金になるが、ライセンスを持っているなら挑戦したいのがスキューバダイビングだ。器材は全てレンタルが可能な上、水中のガイドもついてくれる。

砂地からサンゴの回廊をくぐり抜け、ダイナミックな地形から徐々に上昇すると、光を浴びた浅瀬でソフトコーラル(やわらかいサンゴ)の周りにクマノミの仲間やチョウチョウウオなどのコーラルフィッシュが乱舞していた。

少し離れた場所ではアオウミガメが休憩していた。最後にナポレオンフィッシュと一緒に記念撮影。撮ってもらった写真は船内で購入できる。ライセンスを持っていなくても体験ダイビングやヘルメットをかぶって水中を歩くシーウォーカーに参加するのも楽しい。GBRの海の中を体験できる絶好の機会だ。


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海遊びの他にもポンツーン上では、ブッフェランチの他に、船が停泊中はいつでも飲めるコーヒーと紅茶も用意されているので、2階のサンデッキでのんびりくつろぐこともできる。またヒトデや貝などに触れながら観察できる磯を再現したコーナーやテーマパークスタイルのウォータースライダーなどもあり、子供向けのアクティビティーも充実。日本人スタッフがいるので言葉の心配もなく、滞在を楽しめる。

オーストラリア・ケアンズ、海の世界遺産グレートバリアリーフで遊び尽くす

4時間のポンツーン滞在があっという間にすぎてしまった。久しぶりに全力で遊んだ疲労感と船の多少の揺れと相まって、帰りの船では爆睡。気がつけばケアンズの港が見えていた。タオル片手にGBRの素晴らしい海を体験してみてはいかがだろう。

最近では海洋を漂うプラスチックゴミが問題になっている。アオウミガメなどの海洋生物が間違って食べてしまい、死んでしまうケースも。美しきGBRの海に触れたことで、楽しさだけでなく海洋保全にも目を向ける良い機会となった。

■取材協力
クイーンズランド州政府観光局
ケアンズ観光局
サンラバー・リーフ・クルーズ

PROFILE

  • 「あの街の素顔」ライター陣

    こだまゆき、江藤詩文、太田瑞穂、小川フミオ、塩谷陽子、鈴木博美、干川美奈子、山田静、カスプシュイック綾香、カルーシオン真梨亜、シュピッツナーゲル典子、コヤナギユウ、池田陽子、熊山准、藤原かすみ、矢口あやは、五月女菜穂、遠藤成、宮本さやか、小野アムスデン道子、石原有起、松田朝子

  • 鈴木博美

    旅行業界で15年間の勤務を経てフリーの旅行家に。旅を通じて食や文化、風土を執筆。日本航空機内誌のほか、新聞雑誌等に海外各地の旅の記事を寄稿。著書に一人旅に役立つ電子書籍「OL一人旅レシピ」インド編、カンボジア・ベトナム編、エジプト編、世界中のおいしい料理をおうちで作る「いつもの食材で作る世界の料理レシピ」。ブログ「空想地球旅行」で旅のあれこれを発信中。

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