楽園ビーチ探訪

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

連載「楽園ビーチ探訪」は、リゾートやカルチャー、エコなどを切り口に、国内外の海にフォーカスした読み物や情報を発信するビーチライターの古関千恵子さんが訪れた、世界各地の美しいビーチや、海のある街や島を紹介いたします。

今回訪れたのはバリ島の南海沖にあるヌサ・ペニダ。ダイビングの名所として知られますが、最近は絶景が多いことで人気が上がっているそうです。

ヌサ・ペニダが人気急上昇?

「ヌサ・ペニダがこの2、3年で急激に人気が上がっています」と、バリ島在住の知人から話を聞いた時、にわかには信じられませんでした。

ヌサ・ペニダとはバリ島の南東沖に浮かぶ3島(ペニダ、レンボンガン、チュニガン)のうちで、最大の島。古くから巨大マンボウが出没するダイビングポイントが近海にあることで知られています。けれど、ダイビングでは上陸せずにバリ島へ戻ってくるせいか、陸の話題を耳にしたことがなく、これまでノーマークでした。その知人の話では、どうやらヌサ・ペニダには絶景が多いらしい。そうと聞いたら、確認しに行かなくては。

バリ島南部のサヌールからヌサ・ペニダへ

朝7時にボートが発着するバリ島・サヌールのビーチへ。

ビーチ沿いの道にはヌサ・ペニダへ向かうボートのカウンターが100メートルくらい連なり、日帰りツアー客でごったがえしています。波打ち際には大型のスピードボートがずらりと停泊し、ツアー客を満載しては次々と出航していきます。

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

バリ島サヌールの混雑具合に、一瞬たじろぐ

サヌールからヌサ・ペニダへはスピードボートで約40分。島の桟橋が見えてくると、そこにはミニバンがびっしりと待機しています。上陸すると、これまた次々とツアー客が車に乗り込み、港を出発。各車、島の南西部に位置するビーチを目指します。

道は舗装が剝げかけてデコボコしている上に、幅が狭く、車が行き交うので通るのに苦戦することがたびたび。サンゴでできた島特有の石灰質の地面からホコリが舞いあがり、道路脇の木々は白く粉を吹いています。乾燥した土地柄、農作業には不向きだそうで、時折、まばらに生えたタピオカ畑を見かける程度。そんな中、ブーゲンビリアの鮮烈なピンクが島に彩を添えています。

ドライバーのクトゥットさんによると、約200平方キロメートルある島に、およそ50の村があるそう。通り過ぎた村の中には、生後3カ月の赤ちゃんの生誕祝いのためにバビグリン(豚の丸焼き)を庭で調理している人々や、白い衣装で練り歩く祭りの行列にも出くわしました。そしてクトゥットさんのミニバンのダッシュボードの上にはお供え物の「チャナン」が飾られていました。昔ながらの暮らしぶりを目にすると、ほのぼのとした気分になります。

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

たまたま通りかかった村で行われていたのが、お子様生誕3カ月のお祝い

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

インスタ映えしそうなステキな場所はえてして有料です。これはわかりやすい例。なにかスペシャルなことをしたら、料金が発生します。この椅子に座るのは5000ルピア

SNS映えにうってつけな個性的な絶景が次々と!

そうこうしながら、激しく揺れる車体にしがみついて走行すること約1時間。

最初に到着したのは、「エンゼルズ・ビラボン」という景勝地。ゴツゴツとした岩礁に、巨大なうねりが轟音(ごうおん)を立ててぶつかり、空に高く飛び散った水しぶきが風に乗って運ばれてきます。沖を見やれば、穏やかな青をたたえた大海原。静と動のコントラストの絶景です。

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

ド迫力なエンゼルズ・ビラボン

続くは、エンゼルズ・ビラボンから少し歩いたところにある、岩壁に守られた小さな入り江の「ブロークン・ビーチ」。壁の一画にぽっかりと穴がうがたれた部分で、海とつながる不思議な地形です。

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

ブロークン・ビーチ。非常に珍しい形状の入り江

さらに歩くと、「マンタ・ベイ」というマンタが集まるスポットを見下ろす断崖へ。運よく5匹ものマンタがひらひらと舞い泳ぐ様子がはるか眼下にはっきりと見えました。爽快な絶景です。

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

マンタと出くわす可能性も大

撮影に行列ができるクリンキン・ビーチ

三つの絶景に大満足だったのですが、さらに車へ乗り込んで、ハイライトの「クリンキン・ビーチ」へ向かいます。クリンキンとは、バリ語で「小指」という意味があるそうで、節くれだった指のような不思議な形の岬が青く澄んだ海に伸びています。

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

ヌサ・ペニダの名前を世界に知らしめたクリンキン・ビーチ

たしかに、ここまで足を延ばす価値のある絶景です。そして、そんな絶景と自分を入れ込んだ写真を撮りたい人々の列も、かなりのものです。もちろん私も、列に並んでインスタ用に撮影。

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

クリンキン・ビーチは絶好のインスタ向き撮影スポット。他は有料だけれど、ここはフリー

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クリンキン・ビーチは絶好のインスタ向き撮影スポット。ここは有料(1万ルピア)

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

約40分かけて降りれば、安全に下のビーチも堪能できます。日帰りツアーでは、えてして上から眺めておしまい

バリ島のお隣ヌサ・ペニダは人気急上昇の絶景アイランドだった!

ヌサ・ペニダの絶景ツアーはランチも料金に含まれます。こちらはナシチャンプルー(おかずのせごはん)

島を出発する最終便を待って桟橋にいると、サヌールからの最終のスピードボートが到着しました。降りてきたのは、日帰りツアー客とは趣が異なるバックパッカーたち。島にはリゾートも増えてきているようですが、ホームステイや安バンガローも多数。日帰りツアー客が去った後の絶景を満喫できるのは宿泊者のみの特権です。今回、島の西側のビーチを回りましたが、東側コースもあり、1泊すれば両方が見られます。

次回は、1泊してのんびりとした島時間も満喫して東側を見てみたいと後ろ髪を引かれつつも、次なる目標を胸に島を去りました。

取材協力/トリップレックス
https://stworld.jp/earth_info/BL/op_tour/DPS/DPSPNB/

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PROFILE

古関千恵子

ビーチライター。リゾートやカルチャー、エコなどを切り口に、国内外の海にフォーカスした読み物や情報を発信する。ダイビング雑誌の編集者を経てフリーとなり、“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”を繰りかえすこと四半世紀以上。『世界のビーチ BEST100』(ダイヤモンド・ビッグ社)の企画・執筆、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)の共著のほか、ファッション誌(『Safari』『ELLE Japon』など)やウェブサイトに寄稿。ブログも配信中。

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