珍しい動植物たちの「生きるエネルギー」に触れる  西オーストラリア・ネイチャートリップPR

優美な街並みやアート、豊かな自然の中でのアクティビティー、見たことのない動物や植物との出合い。そのどれもが味わえるオーストラリア西部の魅力を全3回にわたって紹介します。最終回は、この土地で出合える多様で珍しい生き物について紹介します。(第1回目はこちら、第2回目はこちら

(文=浮田泰幸 写真=片岡弘道)

公園を散歩しながら出合える不思議な植物たち

パースでは、まず街を望む広大なキングスパークという公園に併設されたボタニックガーデン(植物園)を訪ねてほしい。ここでは西オーストラリア州固有の植物が集められていて、散歩を楽しみながら観賞できる。毎年9月には、1カ月間ワイルドフラワー・フェスティバルも開催されている。取材時には、日本でも最近フラワーショップで見かけるようになったバンクシアが何種類も花を開いていた。

カンガルーポーは、花弁の形がカンガルーの前脚とそっくりなことからその名がついた。

見慣れぬ草木を眺めていると、別世界に来たのだという実感が湧いてくる。圧巻は州北部から移植されたバオバブの木。マダガスカルやアフリカのものが知られているが、オーストラリア大陸にも自生している。アフリカもオーストラリアも南極も、すべて一つの大陸だった2億年前の地球にイマジネーションが飛んでいくようだ。

キングスパーク・フェスティバル(Kings Park Festival)
https://www.bgpa.wa.gov.au/kings-park/events/festival

黒鳥やペリカン。人々の身近で暮らす様々な鳥たち

パースの観光名所であるエリザベス・キーのハーバーではコシグロペリカンが悠然と浮かぶ。マタガルップ橋のたもとやモンガー湖の畔では、西オーストラリア州のシンボルである黒鳥の優美な姿が眺められる。黒鳥は人に慣れているから、すぐ近くで観察することができる。停泊するフィッシングボートに近づいて、獲物のおこぼれにあずかろうとする姿を見ると、土地の人々と野生の生き物の距離が近いことが知れる。

モンガー湖は黒鳥以外にも多くの野鳥の営みが見られる「鳥類の王国」だ。マグパイラーク(ツチスドリ)、ダスキームーヘン(ネッタイバン)、カモの仲間、オウムの仲間など、その種類は優に100種類を超えると言われている。

 

動物の宝庫、ロットネスト島

このシリーズの初回で紹介したロットネスト島では口角が上がって笑っているように見えることから「世界で一番幸せな動物」と呼ばれるクオッカに合うことができる。人気ハリウッドスターや世界的に有名なテニスプレイヤーなどがセルフィ―で撮影し、SNSで話題となった動物だ。またこの島は海の動植物の宝庫でもあり、アシカやオットセイはほぼ毎日見られる。他にもザトウクジラなどの鯨類、運がよければシロナガスクジラの雄姿を拝むことができる。ダイバーに人気なのがマンタやウミガメだ。

カンガルーやエミューも

パースを出て南に下ると、路傍の草原や牧草地でカンガルーやエミューの姿を目にすることもある。より頻繁に見られるのは朝早くと日暮れ前。彼らにとっての食事時だ。カンガルーは時に20頭以上の集団で現れることも。

ワイン産地のマーガレット・リバーでは、ワインの原料を栽培するブドウ畑でカンガルーが跳ねていることがある。ブドウの新芽や果実を食べてしまうカンガルーはワイナリーにとっては害獣だが、電熱線などで防御をしているワイナリーを見たことがない。どうも、ブドウ栽培者たちはある程度の被害はカンガルーへの分け前だとおおらかに構えているようだ。

野生ではないが、羊や牛やアルパカの群れが牧草地でのんびりと草をはんでいる様を見るのもほほ笑ましい。森を背景にしたその眺めは雄大で、見る者の気持ちまで大きくしてくれるようだ。

ワイルドフラワーを見に、フィッツジェラルドリバー国立公園へ

西オーストラリア州を訪ねる大きな楽しみの一つはワイルドフラワーを観賞すること。グレート・サザン地区の都市、アルバニーの東方に広がるフィッツジェラルドリバー国立公園は、ワイルドフラワーのメッカとして名高い。太古の昔に南極大陸と引き裂かれた断崖の上の遊歩道を歩くと、折々に咲くユニークな植物が見られる。

この国立公園では約1,900種類のワイルドフラワーが見られる。そのうち70種以上はこの公園内でしか見られない固有種だという。海風にもてあそばれながらも健気(けなげ)に咲く花々には、単なる可憐(かれん)な美しさ以上の神秘的な魅力がある。花の最盛期は7月中旬から11月中旬だが、その前後の時期にも多くの花が見られる。

美しいビーチも動物と遭遇できる場所

アルバニーからフィッツジェラルドリバー国立公園を経てエスペランスの街へと至る海岸沿いでは、海洋生物と出合える可能性が高い。真っ白い砂浜で知られるエスペランス郊外のラッキー・ベイでも、可愛らしいカンガルーが間近で観察できる。浜辺からわずか15メートルほどの沖合をアザラシが漁をしながら悠然と移動するのを見た。お隣のシスル・コーブという小さな入江でも、別のアザラシが小魚の群れにダイブしていた。同じ日の夕暮れ時、エスペランスの市街地のビーチでアシカがピンク色に染まった海から頭を出し、あたかも夕焼けを眺めているような様子を見た。

海辺に出たら、少し高いところを探して、海を見晴らしてみよう。比較的ビーチに近いところでイルカが波乗りをしていたり、アザラシやアシカが食事をしたりしているシーンに出合えるだろう。遭遇率が高いのはやはり朝と夕方だ。

「ロンリープラネット」のウェブサイトが選ぶ「2019年、アジア太平洋地域で訪ねるべき場所ベスト10」で、「マーガレット・リバーと西オーストラリア州南部」が第1位に輝いた。先進の都市型カルチャーとリアルな大自然を共に満喫することができる、ぜいたくな旅のディスティネーションの素晴らしさをいち早く体験してもらいたい。

パース直行便、就航が決定

日本からパースに行くには、オーストラリア国内で乗り換え、またはアジア各国の経由便を利用する。また今年9月1日からはANA(全日本空輸)の成田-オーストラリア・パース線の新規就航が決定し選択肢が増える。今まで以上にアクセスが良くなったオーストラリア西部、ぜひ出かけてみてはいかがだろう。

珍しい動植物たちの「生きるエネルギー」に触れる  西オーストラリア・ネイチャートリップ

◆オーストラリア政府観光局 公式サイトはこちら

◆西オーストラリア州政府観光局プロモーションサイト「のんびり~ばぶる!パース」はこちら

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