ちょっと冒険ひとり旅

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

何回目かのひとり旅、ちょっとだけ冒険してみたい。そんな旅人のヒントになりそうな旅先や旅のスタイルを紹介している。南スペインの旅4回目、最後は旅のデータ。

<はじっこ紀行03 ジブラルタル海峡を渡ってモロッコのタンジールへ>

はじっこを巡る旅で宿泊したホテル

他の西ヨーロッパ地域より宿代が安いと言われるスペインだが、アジアの田舎よりはやっぱり高い。また、世界的な傾向として「ホテル代は地方は安く、都会は高い」のだが、地方都市でも国境地帯や離島はホテル代がたいていちょっと高くなる。宿の数が少ない割に旅行者が多かったり、さらにそもそも物価が高かったりするためだ。

今回滞在したのは英領ジブラルタルに近い、国境の港町でビーチもあるリゾート、アルヘシラスマドリードバルセロナよりは宿代は安いが、3つ星のホテルはそれなりのお値段だし、そんな予算はない。狙ったのは「アパルタメント」と呼ばれるキッチン付きのコンドミニアムタイプの宿だ。筆者が選んだのは「オスタル(カジュアルなホテル)」ランクのアパルタメント、1泊3500円ほどだった。

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

泊まったのは「オスタル・リスボア アルヘシラス」のファミリールーム。リビング、キッチン、寝室に別れた1LDK。シャワーとベッドだけの簡単なシングルルームなど、部屋タイプはいろいろある。建物の1階にはここを経営する一家が暮らしていて、なにかと気にかけてくれるので安心だった

スペイン、モロッコでの食事

スペインで意外と困ったのがとくに夜のひとりメシ。1日の仕事が終わったらちょっとオシャレしてカップルでバルに行き、ワインを飲みながらゆっくり食事、というのが定番のライフスタイルなだけに、「早めにサクッと食事して、遅くならないうちに宿に戻りたい」という私のようなひとり旅(しかも下戸)には、あまり都合よくできていないのだ。

なので、滞在中はスペイン人を見習い、ランチをカフェなどひとりでも問題なさそうな店でしっかり食べて、夜はバルでタパスをちょっとつまむ程度、あるいはデリやスーパーのテイクアウトで済ませる、というスタイルで過ごした。スペイン各地で食べたひとりメシ、いくつか写真でご紹介しよう。

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

代表的なテイクアウトフードといえばハムのサンドイッチ。ハム専門店で売られているサンドイッチは、はさむ具材も細かく指定できる

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

モダンな雰囲気のカフェにて、ベジバーガーとレモネードのセット、12ユーロ。肉のように見えるのはマッシュルーム、テリヤキ風の甘い味付けだった

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

安くて早いメシといえば、日本でもよく見るケバブショップ。1ドリンクつきのこんな定食が6.95ユーロ

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

タンジール行きのツアーはモロッコ料理の昼食付き。クスクスやケバブでボリュームもたっぷりの美味でした

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

タンジールの市場。気ままなひとり旅としては、こういうところでサクッと食べるご飯がいちばん気楽だったりする

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

たまにはバルでディナー。タパス(小皿料理)といいながら結構なボリューム。写真はアーティチョークのサラダとサーモンのグリル。3品と水を頼んで13.2ユーロ。ひとりで行ってタパス1皿、2皿程度の注文でもとくに文句はいわれないが、若干気がひけるので少々チップをはずんだりする

2泊3日はじっこを巡る旅、現地経費

ホテル代2泊で7000円、ジブラルタルへの往復バス代5ユーロ、ジブラルタル内のバス代3ユーロ、ザ・ロックへのロープウェー往復15.5ユーロ。食事代は1回5ユーロから10ユーロ程度で滞在中の合計20ユーロ。アルヘシラス内はすべて徒歩で回れるので交通費はゼロ。水や朝食のパン代などで3000円程度。いちばん高かったのがタンジールへのツアー代で、アルヘシラス発着でガイド・バス・昼食・往復高速フェリー代込みで66ユーロ。タンジールへの高速フェリー代が片道40ユーロ以上するので、多くの旅行者がツアーを利用するそうだ。

現地経費を合計すると、2泊3日でスペイン、イギリス、モロッコ3カ国巡りの旅はおよそ2万4000円だ。3カ国巡ってはじっこも堪能、なかなかお得な3日間であった。

2泊3日で3カ国、現地経費約2万4000円 南スペインはじっこ紀行04

アルヘシラスからジブラルタルをのぞむ。ダイナミックな風景やいくつもの異文化との出会いが「はじっこ」旅の面白さだ

※8月は休載します。次回配信予定日は9月19日(木)です。

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BOOK


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PROFILE

山田静

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。最新刊『旅の賢人たちがつくった 女子ひとり海外旅行最強ナビ』(辰巳出版)。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊」の運営も担当。

ジブラルタル海峡を渡ってモロッコのタンジールへ 南スペインはじっこ紀行03

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