楽しいひとり温泉

温泉+絶景ざんまい 8月にオープンしたばかり「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」

ひとりでも温泉を楽しみたい! 連載「楽しいひとり温泉」は、全国各地の温泉をめぐり、温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する、温泉ビューティー研究家の石井宏子さんが、テーマごとにひとり温泉にぴったりなお宿を紹介します。

今回ご紹介する温泉とお宿は、2019年8月1日に開業したばかりの大分県・別府温泉の「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」。大分県初の外資系ラグジュアリーホテルで、刻々と変化する別府の絶景に出合いました。

まさか、こんな場所から別府を一望できるなんて

温泉+絶景ざんまい 8月にオープンしたばかり「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」

明礬(みょうばん)温泉の山の上に立ち、別府市街と別府湾が一望できる

大パノラマで広がる風景は、別府の街や水平線まで望める別府湾、高崎山、その向こうの大分の街まで見渡せます。「まさか、こんな場所から別府を一望できるなんて」「こんな別府の景色は見たことがない」と、むしろ別府をよく知っている人ほど、この宿からの景色に驚嘆するそうです。

宿がある場所は、別府温泉郷の中でも山の方に位置する明礬(みょうばん)温泉をさらに登った山の上になります。「温泉から眺める夜景がすごいので、ぜひ、夜も温泉を楽しんでくださいね」と、案内をしてくれたスタッフさん。温泉の横綱と呼ばれる別府温泉郷の楽しみと、ラグジュアリーなリゾートの滞在、その両方がかなう「ごほうびひとり温泉」への期待が高まります。

ロビーから絶景、大分県の伝統工芸などがモダンに

温泉+絶景ざんまい 8月にオープンしたばかり「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」

入った瞬間に目の前に別府の絶景が広がる吹き抜けのロビー

まずは、吹き抜けの大きな窓から別府の絶景を見渡すロビーでチェックイン。大分県を拠点に活躍する中臣一氏の竹のオブジェが目を引きます。小物も伝統工芸の竹細工が。インテリアは、地元の山の別府石や、瓦、和紙などの素材がモダンにデザインされています。ウェルカムドリンクは、シンガポールの高級紅茶TWG Teaの別府オリジナルブレンド。竹串に刺したザボンキャンディーでかき混ぜながら味わいます。

客室は「クラブインターコンチネンタル」か「ゲストルーム」か

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「ゲストルーム」の「プレミアムキング」。竹細工をイメージしたインテリアが美しい

今回は1泊2日でのひとり滞在。部屋選びで少し悩みました。

部屋に専用の温泉露天風呂がある「クラブインターコンチネンタル」にすると、クラブラウンジも利用できて、朝食やアフタヌーンティーなど自由に楽しめます。一方、「ゲストルーム」だと、部屋に温泉はないけれど絶景のテラスやバスルームは同様で、部屋の広さもほぼ同じです。わたしが検討しているときは、「クラブインターコンチネンタル」の方が、1万5000円~2万円ほど室料が高くなっていました(※)。部屋に温泉があるのは魅力的です。

結局、ホテル内にどうしても行きたい有料の“プライベート温泉”があり、今回は、部屋の温泉をあきらめました。「ゲストルーム」の「プレミアムキング」という部屋を予約し、そちらへ差額分の予算を充てることにしたのです。

※宿泊レートは変動制で、日にちによって部屋ごとに価格が変わります。公式ホームページには、早割やANAマイレージ会員割引やお得な限定プランもあり、その時にベストなプランを探せます。

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「ゲストルーム」の「プレミアムキング」。テラスも広々。別府湾を望む風景はずっと眺めていたい

宿泊した部屋のテラスからも、ずっと眺めていたい爽快な風景が広がります。別府の街の夜景がキラキラ美しく、夜もカーテンを開けて眠ったほどです。

絶景のインフィニティー温泉を独り占め

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どうしても入りたかった貸し切り温泉は、まさに天空の絶景

部屋の温泉の代わりにと予約した“プライベート温泉”。ホテル内に一軒家のプライベートな空間の温泉があり、宿泊ゲストは1時間5000円で貸し切り利用ができます。大きな湯船に首までつかると、目線の先は別府湾の水平線。この宿一番の絶景、インフィニティー温泉を独り占めです。

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ヴィラスタイルの“プライベート温泉”

“プライベート温泉”は、ヴィラのような造りで、音楽を聴いたりしてくつろぐ部屋やシャワールームもあり、ぜいたくな時間を満喫しました。

国内唯一、タイの高級スパ「HARNN」

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「HARNN」ブランドスパのおひとり様用の部屋

リゾート温泉に欠かせないスパも充実。タイの高級スパブランド「HARNN(ハーン)」の国内唯一店「ハーン・ヘリテージ・スパ」へ。早速、タイ式のストレッチを組み合わせたリラクゼーションをしてもらうことに。

代表的なコース「サイアムアロマ・ボディーセラピー60分」は、足浴とフットトリートメント、オイルを使った全身のリラクゼーションという内容です。オイルは4種類のオリジナルブレンドから選べ、「別府オリジナルブレンド」という柑橘(かんきつ)とラベンダーのオイルにしました。滑らかで上質なオイルと、メリハリのあるスパ体験。コリや疲れが放出されるようなひと時です。

絶景七変化と呼びたくなる大浴場の温泉

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大浴場の露天風呂、他に別府石の岩風呂や内湯、サウナもある

絶景七変化と呼びたくなる大浴場からの風景。夕暮れ時や明け方には妖艶(ようえん)な風景に変わります。幻想的なブルーの海と空、そして、きらめく街明かり。温泉は敷地内にある高温の噴気造成泉です。泉質は単純温泉ですが、ほのかに硫黄の香りがします。肌に潤いを運ぶメタけい酸が豊富でやわらかな肌触りです。

夜は、大分の食材を大分の炭で焼き上げるフルコース、ナイトプールやバーも

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目の前で料理を仕上げるオープンキッチンの「アトリエ」

おひとり様に断然おすすめなのが「アトリエ」のディナー。コの字形のカウンターに座って、料理人が仕上げるのを眺めながら、大分や九州の旬の食材を中心に味わうフルコースです。見ているだけでもワクワクするし、料理人やソムリエと会話もできるし、ひとり旅の食事が楽しい時間になります。

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氷の上にのった湯布院サーモンとビーツのマリネに仕上げをする工藤シェフ

湯布院サーモンとビーツのマリネとアボカドは、仕上げに九州のジンをトッピング。きゅっと冷えたスパークリングワインがよく合います。

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ガラスのドームをかぶせて燻製(くんせい)の煙をまとわせる

九州産のビーフステーキは、大分産の樫木と竹の炭で焼き上げています。さらに、燻製(くんせい)の煙を入れたガラスのドームをかぶせ、香りをまとわせています。目の前でドームを持ち上げるとモクモクと煙が上がり、まるで手品のようです。赤身の肉汁のおいしさがこうばしい香りとともに口の中に広がってとても幸せ。竹田産のスイートコーンも甘くて絶品です。

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夜のプールサイドは、夜景を楽しむ特等席

ドラマチックなナイトプールは21時まで。月と夜景をデッキチェアで眺めるもよし。あたたかなジャグジーでくつろぐもよし。

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オリジナルカクテルも楽しめるバー

日本のウイスキーと日本酒、ジンがズラリと並ぶバー。夜景が一望のテラス席もあります。

翌朝は、天空の絶景テラス席でエッグベネディクト

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エッグベネディクトと絶景。朝食は、テラス席でリゾート気分を満喫

朝食はメインを選んで、あとは好きなものをビュッフェで。テラス席から眺めるこの風景に似合うのはエッグベネディクトかな、と写真を撮ってみたら、なんだか、もう、ここが日本の温泉だなんて思えない感じ。別府の高崎山が「ダイヤモンドヘッドにしか見えない~」と、妄想がどんどん広がってしまいます。リゾートステイと温泉を両方満喫できた旅でした。

■「楽しいひとり温泉」ポイント
1.温泉もリゾートも満喫
2.刻々と変わる絶景にうっとり
3.部屋も滞在も好きなように組み合わせられる

ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ
https://anaicbeppu.com/
*アトリエのディナーは全6品のフルコースで1万1000円

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PROFILE

石井宏子

温泉ビューティー研究家・トラベルジャーナリスト。日本・世界の温泉や大自然を旅して写真撮影・執筆をする旅行作家。テレビにも出演。温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する。海外ブランドのマーケティング・広報の経験から温泉地の企画や研修もサポート。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員、日本旅のペンクラブ会員、気候療法士(ドイツ)、温泉入浴指導員。著書「癒されてきれいになる おひとりさま温泉」(朝日新聞出版)「地球のチカラをチャージ! 海温泉 山温泉 花温泉 76」(マガジンハウス)ほか。新著「感動の温泉宿100」(文春新書)が10月に発売された。

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