渋谷で地上230mの眺望体験 11月開業「渋谷スカイ」予約開始PR

渋谷は高低差の多い街だ。地名が示すように、駅前を流れる渋谷川を「谷」として、宮益坂や道玄坂などの坂が点在する。その渋谷駅前の高低差の概念が、大きく変わろうとしている。その理由の一つは、11月にオープンする、エリア最高峰(高さ230メートル)の展望施設「渋谷スカイ」。もう一つは、駅周辺で垂直移動を含む動線を整備して、フラットに移動しやすくしようという試みだ。

映像や“ハンモック”が眺望を演出

東急グループは8月28日、渋谷駅周辺の再開発事業に関する説明会を都内で開き、「渋谷スカイ」の詳細を発表した。

東急(東京急行電鉄から社名変更)、JR東日本、東京メトロの鉄道3社が手掛ける駅ビル「渋谷スクランブルスクエア」は、第I期の東棟(47階建て)が11月1日に開業。その屋上や高層階を占める「渋谷スカイ」は渋谷エリアで最も高く、富士山や東京スカイツリーなどを360度のパノラマビューで一望できる展望施設だ。

渋谷で地上230mの眺望体験 11月開業「渋谷スカイ」予約開始

8月に屋上から撮影した都内の花火大会(提供=渋谷スクランブルスクエア)

演出は、映像や先進技術を駆使して世界的に活躍するクリエーティブ集団「ライゾマティクス」が担当。階層ごとに3つのゾーンに分けて、渋谷上空ならではの非日常的な空間を実現するという。

入り口の14階や45階までのエレベーター周辺は「スカイゲート」と称するゾーン。速度や重力に合わせて変化する天井の映像や立体音響を施した体感型エレベーターで、屋上への期待感を演出する。エレベーターホールには、インタラクティブ体験ができる大型のLEDを天上に設置する。

渋谷で地上230mの眺望体験 11月開業「渋谷スカイ」予約開始

「クラウドハンモック」という名の、寝そべってくつろげるスペース(提供=渋谷スクランブルスクエア)

屋上の展望空間「スカイステージ」では、渋谷スクランブル交差点を直下に見下ろすことのできるスポットや、施設内の最も高い位置からの展望を演出する。ハンモックのように寝そべって空を見上げることのできるスペースも設置。日没後には、サーチライト18台で夜空を彩る演出が予定されている。

46階は屋内の展望回廊「スカイギャラリー」として、雨天時にも楽しめるコンテンツを配置。触れることで映像が変化する大型ディスプレーや、渋谷のデータをビジュアライズした映像などの演出により、目の前の展望と合わせて楽しめる。ミュージック・バーや土産ショップもオープンする。

渋谷で地上230mの眺望体験 11月開業「渋谷スカイ」予約開始

ライゾマティクスの空間演出と眺望体験が融合(提供=渋谷スクランブルスクエア)

営業時間は9時から23時まで(最終入場22時)。11月分のチケット予約はオフィシャルWEBサイト(https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/)で9月1日から始まっており、18歳以上1800円、中・高校生1400円、小学生900円、3~5歳500円。12月以降は、当日券も14階の窓口で販売される。

高低差を解消する「アーバン・コア」など整備

渋谷駅の東側では、渋谷ヒカリエの隣にある「渋谷二丁目17地区」の再開発が始まっている。説明会当日の8月28日に、都から再開発組合の設立認可を受けたことが報告された。計画では、2020年度に23階建てのビルを着工し、2024年度の開業を目指す。

この地区は坂道の中腹にあり、駅から青山エリア方面や道路向かいのビルなどへの行き来がしにくいという課題を抱えていた。そこで、吹き抜けとなった屋内広場を設け、縦の移動を改善することにより、周辺エリアとの回遊性を高める。歩行者ネットワークを整備することで、地域のにぎわい創出も図っていく。

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再開発では周辺の高低差を生かした整備を行う(提供=渋谷二丁目17地区市街地再開発組合)

さまざまな再開発プロジェクトが渋谷では現在進行中だが、それに伴って歩行者などの動線の整備が始まっている。施設内のエレベーターやエスカレーターを街に開かれた形で設けて人々を誘導する「アーバン・コア」や歩行者デッキを設置。高低差による移動の困難を解消してアクセスを向上し、安全かつ快適な街づくりを進めていく。

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地下鉄を含めた縦移動を「アーバン・コア」によってスムーズにする(提供=東急株式会社)

11月1日に一部供用開始される渋谷駅東口地下広場も、鉄道の各路線を結ぶ空間として、移動の利便性や快適性を高める効果が期待されている。さらに同日から、地下の出入り口番号をわかりやすくして、エリアを示すアルファベットと数字の組み合わせに変更することで、初めて訪れる人にも親切な案内誘導を行う。

東急によると、街の中間地点にある施設の開業で回遊性が向上したことにより、周辺の歩行者も増加したという。渋谷ヒカリエの開業前後を比べると、渋谷ヒカリエ周辺通行者数は平日で約1.2倍、休日で約2倍に増加。渋谷ストリームの開業により、渋谷ストリーム周辺通行者数は約2~3倍に増加したそうだ。

渋谷で地上230mの眺望体験 11月開業「渋谷スカイ」予約開始

渋谷ヒカリエに展示されている駅周辺の再開発計画の模型。写真の左下部分が「渋谷二丁目17地区」として新たに再開発が決まった

バスターミナルに観光支援施設が隣接

説明会では、旧・東急プラザ渋谷の跡地周辺で東急不動産などが建設中の「渋谷フクラス」についても、12月にオープンする各施設の詳細が発表された。

1階のバスターミナルには、一般路線バスに加え、空港リムジンバスが乗り入れる。渋谷~羽田空港が1日31便、二子玉川・渋谷~成田空港が29便を予定している。

バスターミナルの目の前に開業する観光支援施設「shibuya-san(シブヤサン)」は、さまざまな国籍の外国人スタッフが観光情報を案内するほか、荷物預かりやドリンクカウンターなどのサービスを提供。アートイベントなども開催し、旅行客と地域の交流も目指していく。

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外国人目線の観光支援機能を持つ「shibuya-san」(提供=東急不動産株式会社)

17階には、東急不動産が都内で展開する会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート」の10店舗目がオープン。ミーティングルームやシャワーブースなどがあり、専用の屋外テラスも設ける。

(注)「東京急行電鉄株式会社」は9月2日、「東急株式会社」に商号を変更した。記事では新社名で表記。

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