ユネスコエコパークに登録された大分・宮崎の大自然を満喫! 東九州ぐるり旅PR

もうすぐ秋。自然を満喫して、リフレッシュできたらいいな――。そんな方にオススメなのが、大分県と宮崎県にまたがる「祖母(そぼ)・傾(かたむき)・大崩(おおくえ)」エリアです。標高1600~1700m級の山々が連なる地域には、迫力ある峡谷や鍾乳洞といった、自然美を味わえるスポットが満載。山の恵みを生かしたおいしいグルメも豊富な場所です。自然と人間社会の共生をめざす「ユネスコエコパーク」にも登録されたそんな地域の魅力を、1泊2日の旅で探ってみました。

ユネスコエコパークに登録された大分・宮崎の大自然を満喫! 東九州ぐるり旅

今回旅したエリアの地図。大分・宮崎の6市町がユネスコエコパークに登録されている

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エコパークやその周辺の風景・グルメ・アクティビティーを撮影し、2019年11月24日までにハッシュタグ「#東九州ぐるり旅」をつけてInstagramかFacebookに投稿すると、おおいた和牛のプレミアムクーポンや宮崎牛、宮崎キャビアなど素敵なプレゼントが抽選で当たるキャンペーンを実施中です。応募方法など詳細はこちらから。

神話の里で絶景と美食を味わう(高千穂町)

まずはじめに訪れたのは高千穂町。福岡市中心部から車で3時間弱で、九州山地の中央にある町の中心部に着きます。高千穂は日本神話の舞台として知られ、「天孫降臨」などの伝説が数多く残されている、神秘的な雰囲気が漂う町です。

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高千穂峡の見どころ「真名井の滝」。絶壁の渓谷は、阿蘇山の噴火で流れ出た火砕流が急冷されて生まれたという

ここで最も有名な観光スポットは「高千穂峡」。日本の滝百選の一つ「真名井の滝」が流れ落ちるポイントは必見です。貸しボートも人気で、川面から見上げる滝は迫力満点。カップルや友達同士、家族で体験してみてはいかがでしょう。

次に行ったのは、高さ105mの高千穂鉄橋をカートで渡る「高千穂あまてらす鉄道」。乗り場は、高千穂峡から車で10分ほどの場所にある高千穂駅です。かつては実際の鉄道の駅として使われていましたが、台風で路線が甚大な被害を受け、廃線になってしまいました。

しかしその後、エンジンを搭載したカートで高千穂鉄橋を渡る約5km、往復30分のアトラクションとして復活。今では、年間5万人以上が訪れるまでに成長しました。

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30人乗りの「グランドスーパーカート」には屋根がなく、外観はかつてここを走った高千穂鉄道と同じ白色とピンク色だ

筆者も実際に乗ってみました。10分ほど走ると旧天岩戸駅に到着し、高千穂鉄橋を渡る前の風速チェックのために一時停車します。10m/sを超えると橋は渡れないそうですが、この日は1~2m/s程度。無事出発できるとのことで、カートがゆっくり、橋の上に向かって進んでいきます。

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高千穂鉄橋を渡るカート。高さ105mからの景色は圧巻だ=高千穂あまてらす鉄道提供

橋の真ん中まで来ると、カートがまた止まります。100m下の川をのぞき込むのは少し怖いですが、遠くの山々まで見渡すことができて、かなり爽快な気分でした。

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停車中は立ちあがっての撮影も可能。乗務員さんがしゃぼん玉を飛ばすと、車内はとても和やかな雰囲気に包まれた

カートでスリルと爽快感を味わった後は、中心部から少し離れた小学校の廃校跡地にある「山の学校レストラン 菜膳(さいぜん)」に向かいます。7年ほど前にオープンした完全予約制のレストランで、ほぼすべて地元産の食材を使ったランチ(税込み1400円、10月から同1540円)を出しています。店主の坂本佐代美さんが「高千穂に来たからこそ食べられるものを提供したい」という思いで、山菜に詳しい内倉真保美さんと店を切り盛りしています。

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もち米から作る宮崎・鹿児島の伝統的な保存食「あく巻き」の創作料理(おぼん中央)や、サツマイモの茎を下ゆでし、ごま油と調味料で炒めたもの(左上の魚の付け合わせ)など、珍しい一品も

この日のメニューは、周辺で採ってきたヨモギやシカクマメなど、8種類の山菜・野草の天ぷらがメイン。町内産の抹茶塩に付けて食べると、口の中に爽やかな山の空気が広がります。

山奥に突如現れる石垣の村と棚田(日之影町)

次に向かったのは日之影町の戸川地区。町中心部から車で15分ほど、狭い道を川沿いに行った先にある「石垣の村」と呼ばれる地域です。

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石造りの倉庫は、火災から家財や備蓄食料を守るために建てられたという

この地区では全7戸の住宅を支えるように、美しい石垣が築かれています。石垣と一体になった石造りの倉庫もあり、そこだけ見ればまるで、中世ヨーロッパの建築のよう(屋根は瓦ですが)。石垣は棚田作りにも活用されていて、「日本の棚田百選」にも選ばれました。近くの日之影キャンプ村と集落をつなぐ「石垣の村トロッコ道ウォーキングコース」(4km)もリフレッシュにオススメです。このエリアでは石垣の村を巡るツアーをはじめ、この地ならではのふるさと体験をお楽しみ頂けます。詳しくはこちらから。

険しい山岳地帯と、その恵みがはぐくむクラフトビール(延岡市)

せっかくエコパークに来たのだから、山を見て帰らなければ。そう思って、延岡市北方町の「千畳敷展望所」を目指しました。大崩山系の比叡山と矢筈(やはず)岳からなる岩壁を一望することができるこのスポット。周辺はロッククライミングの名所でもあり、ファンの間では全国的に知られています。

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千畳敷。荘厳な山々を見渡せる

山の魅力は、景観だけではありません。延岡市にある「宮崎ひでじビール」の醸造所は、エコパークの一部である行縢山(むかばきやま)の伏流水を使って造るクラフトビールが人気。醸造所の裏に見える行縢山は岩肌があらわになった東岳と西岳の二つからなり、その間を落差70m以上の行縢の滝が流れ落ちています。

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宮崎ひでじビール醸造所。窓越しにビールづくりの様子が見学できる

醸造所は平日の午前10時~午後6時に無料で見学を受け付けていて、ビールの製法の解説を聞きながら、仕込みの様子や発酵、熟成をおこなうタンクなどを見ることができます。現地では、ピルスナーの「太陽のラガー」や、日向夏果汁を使った「九州CRAFT日向夏」、世界的なビールコンテストのスタウト部門で優勝した栗のビール「栗黒」などを買うことができます。なかにはここでしか買えないビールもあるとか。

さらに、秋の延岡観光で絶対に外せないのが「鮎(あゆ)やな」です。鮎やなとは、川に「おてす」と呼ばれる竹のスノコの台を仕掛け、産卵のために川を下る鮎をそこに誘い込む伝統的な漁法。市中心部を流れる五ヶ瀬川水系の大瀬川などにかかる延岡の鮎やなは約300年の歴史があり、中には川幅100mを超える場所に設置されるものもあります。漁の期間は10月1日~12月2日で、この間は周辺の料理店に行けば、塩焼きやみそ焼き、「せごし」と呼ばれる刺し身などの鮎料理を堪能できます。

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延岡の鮎やな。日本最大級の大きさを誇る

マロンソフトクリームと「唄げんか大橋」(佐伯市)

2日目は大分県側を回ります。まず訪れたのは、延岡市から車で40分ほどの「道の駅宇目」。併設されている「レストハウスうめりあ」には、地域の名産である栗を使った「マロンソフト」や祖母・傾山系で捕れたイノシシ肉を使った「ししラーメン」、唐揚げなどの人気グルメがたくさん。目印は、ダム湖にかかる幾何学的なデザインの「唄げんか大橋」です。

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レストハウスうめりあのマロンソフト

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唄げんか大橋。唄げんかという名は、地域で歌い継がれる民謡からとられているそう

神秘的な鍾乳洞と「東洋のナイアガラ」(豊後大野市)

様々な表情を見せるエコパークの地形ですが、「稲積(いなづみ)水中鍾乳洞」の光景は特に神秘的です。「水中」という名のように、30万年前の阿蘇山大噴火で水没した鍾乳洞ですが、足元はきれいに整備されているので歩いて探検することができます。

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入り口近くのライトアップされた浅瀬

洞内に入ると、30度近い外気と比べてひんやりした感じ。一年中16度程度と温度が一定で、夏は涼しく、冬は暖かいそう。少し進むと、青くライトアップされた浅瀬が通路の両側に現れ、その先にはそれぞれ奥行き約300mの複雑な地形を見せる「新生洞」と「水中洞」の2ルートが待ち構えています。予約をすれば、「全国初」だという鍾乳洞内でのダイビングやシュノーケリングまで楽しめるそうです。

豊後大野市緒方町にある「原尻の滝」も外せないスポット。「東洋のナイアガラ」とも呼ばれ、幅120m、高さ20mの崖から勢いよく水が流れ落ちています。「滝見橋」という揺れるつり橋が近くに架かっていて、ここから正面に見る滝の迫力はすさまじいものがあります。川面近くに降りて見ることもでき、あらゆる角度からその魅力を存分に体感できるスポットです。

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圧倒的なスケールの原尻の滝。阿蘇山の噴火による火砕流が形作った地形だそう

水に恵まれた歴史ある城下町(竹田市)

お昼時が近づき、目指すのは竹田市内。岡城(おかじょう)の城下町として栄えた市中心部は、細い道や歴史を感じさせる建物が多く、その時代の風情をどことなく残しています。そんな街角にあるのが、今回お昼をいただいたパン屋兼カフェの「かどぱん」。2年ほど前に古民家をリノベーションしてリニューアルオープンした店舗で、木材が豊富な店内は心地よい雰囲気。奥はゲストハウスになっています。

販売しているパンは、20年ほど前に東京から移住してきた臼田朗さん・成美さん夫妻が、豊後大野市内の姉妹店「KITCHEN USUDA」で焼いたもの。祖母山のわき水と自家製の天然酵母、九州産の小麦を使ってつくっています。成美さんは「豊後大野の店の敷地で湧いた水を使って作るパンは、どこにもまねできないもの。料理も含めて、なるべく安全で、できるだけ地元のもので作っています」と話します。

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季節のランチプレート。地元で採れた食材を使った主菜と副菜、スープとサラダに、パン6種類がついてくる

いただいたのは「季節のランチプレート」(税抜き1000円)。この日は地元産のナスやパプリカが入った夏野菜のトマト煮込みがメインでした。酸味がある生のトマトを丸ごとつぶして作っているため、すっきりした味わいが印象的。パンも素直なおいしさで、安心安全なものを食べてほしい、という作り手のまっすぐな思いが感じられます。

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岡城跡三の丸の石垣。「荒城の月」は、少年期を竹田で過ごした滝廉太郎が、ここで遊んだ経験をもとに作曲、発表したとされている

食事の後は、岡城跡に向かいます。もとは中世に建てられた城ですが、16世紀末に中川氏が入城し、現在残されている城郭を築いていきました。敷地は東京ドーム22個分にあたる100万平方mと広大。高台にあるため、上った後には雄大な景色を楽しむことができます。特に、三の丸跡の石垣は立派で見応えたっぷり。秋には紅葉、春には桜が見事だそうです。

また、竹田市内には竹田湧水(ゆうすい)群と呼ばれる湧き水スポットがたくさんあります。そのうちの一つ、河宇田湧水に立ち寄ると、こんこんと湧き出る水を、地元の人が次々とタンクに詰めていました。私もペットボトルにくんで飲んでみると、すっきりした味わいの冷たい水が、のどを潤してくれました。

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竹田には祖母・傾や阿蘇山系の伏流水が集まっているため、湧き水スポットが多い

1泊2日で、これだけたくさんの絶景やおいしいグルメを楽しめる祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの登録地域。ぜひみなさんも足を運んでみてはいかがでしょう?

(文・写真/&編集部)

■公益社団法人ツーリズムおおいた

https://www.visit-oita.jp/

■公益財団法人宮崎県観光協会

https://www.kanko-miyazaki.jp/

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