ぶらり ぬい撮り ひとり旅

誰にも邪魔されない夕焼けスポットを目指せ! 新潟県・粟島(前編)

ライター熊山准さんのアバターぬいぐるみ「ミニくまちゃん」の旅をお届けする連載「ぶらり ぬい撮り ひとり旅」。今回は新潟県の離島です。といっても佐渡島じゃないですよ。新潟県には二つの有人離島があり、ひとつはご存知の佐渡島でもうひとつが、今回訪れた粟島(あわしま)なのです。日本海に浮かぶ孤島で夕焼けを独り占めできるスポットを求めてさまよう旅。その前編です。

鮭(サケ)と酒で有名な新潟県村上市の岩船港よりフェリーで1時間半。周囲わずか23キロの小さな島に370人が暮らす粟島の何よりの魅力は、真っ青な日本海。真冬を除けばほぼ年中釣りシーズンで、民宿に泊まれば海の幸が堪能でき、夏はもちろん海水浴やキャンプが楽しめます。海だけかと思いきや、島には温泉や牧場(!)まで。

ミニくまちゃんが粟島を知ったのは、椎名誠の『あやしい探検隊』シリーズにこの島がたびたび登場したから。とりわけ夕焼けが美しいというではありませんか。夕焼けハントをライフワークとする身としては興味津々。1泊だけでは心もとないので2泊で臨みました。

新造フェリーでさっそうと

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岩船港から4月に就航したばかりの新造船「フェリーニューあわしま」でGO。ゴールデンウィークだからか意外と混み混みでデッキにも人があふれて酒盛りが始まっていました。いいね!

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1時間半ほどで真っ青な内浦港にとーちゃく! ちょうど島びらきで大漁旗で出迎えてくれました。

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粟島には二つの集落があり、そのひとつが島の中心部とも言える内浦。船の発着場をはじめ観光案内所、民宿、飲食店、温泉など島暮らしにまつわる施設はほぼ内浦に集中しています。

島の味、庶民の味、海の幸

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と言っても島での選択肢は決して多くありません。ひとまずランチは島唯一のおしゃれカフェ「そそど」の島じゃがコロッケをいただきました。

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この後も、朝に夜にと海の幸がドドドと続きます。島名物の「わっぱ煮」などもあるんですが、たまにはポップな味も楽しみたい。そんな時は「食堂あわしま屋」の中華そばやカレーライスがうれしい。

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もうひとつ、忘れてはならない粟島スイーツが「勝っちゃん」の千代華。大人気で週末はお客さんが絶えません。

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どら焼きをおりたたんだような千代華1個100円。優しい味にハマって思わず通っちゃいましたよ。まとめ買いするとおまけしてくれるからお土産にもグー。

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なお、内浦には「漁火温泉 おと姫の湯」という立ち寄り湯もございます。宿泊客はもちろんキャンプ派にはありがたい。畳の上でゴロゴロできる休憩室もあるよ。

水の透明な海水浴場、牧場のお馬さん

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満腹になったところで島を時計回りに散策しましょう。今回は減量のため歩いたけど本当はレンタル自転車があった方が無難かもしれません。内浦の集落からほんのちょっと南下すれば内浦海水浴場だよ。

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見よ、この透明度! ちなみにGWの海水はめっちゃ冷たくて泳ぐどころじゃなかったです。お盆を過ぎたらクラゲも出るのでラッシュガード等お忘れなくね。

【動画】内浦海水浴場、空から撮ったよ

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さらに歩くとお馬さんがいたよ。粟島には昭和初期まで野生の馬が50~60頭もいたのだそうです。あわしま牧場では今はお馬さんとのふれあいが楽しめるよ。

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ミニくまちゃんも乗馬体験! やったーい。

矢ヶ鼻展望台からうっすら佐渡島

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牧場を過ぎると目立った施設はなくなり、ひたすら海沿いの道が続きます。やがて見えてきたのが心臓破りの坂!

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ひーこら歩きます。日傘と水筒をお忘れなくよ。

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内浦から約3キロ。島のほぼ南端に位置する矢ヶ鼻展望台にとーちゃく! 遠くにうっすら佐渡島も見えたよ。

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いよいよ島歩きは島の西側へ。もうひとつの集落・釜谷までは2キロ足らず。がんばれー。

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夏の海水浴・キャンプシーズン以外は、釣り客しかいないという釜谷。集落を見下ろす塩釜六所神社からの景色もオススメです。

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「カフェ」の看板に誘われてやってきたものの、思わず素通りしそうになったオープンエアでワイルドなそれ。東京で暮らしている釜谷出身の女性が、長期休暇の時だけ開いているそう。

絶景! 日本海に沈む大きな夕日

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島事情をよく知らないので、なんとなく「夕焼けを見るなら西側だろう」ということで釜谷の民宿をとったんだよね。晩ごはんは期待通り、旬の魚のオンパレード。17時半スタートなのが、ちょっと早かったけれど。

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ハイライトはタイのお造り! ビールが進むぜー……と言いたいところですが。

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この時の日没は18時過ぎだからあわてて飯かっこんで、港のはずれにGOよ。

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日暮れゆえ磯から続々と回収される客たち。釣れたかな?

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ともあれこの日は無事、日本海に沈む見事な夕日を楽しむことができました。ありがてえ、ありがてえ。

誰にも邪魔されない夕焼けスポットを目指せ! 新潟県・粟島(前編)

日没後のグラデーションも美しく。ちなみに釜谷には飲食店がほぼないので、部屋で酒をかっくらって寝るしかありません。おやすみなさい。

後編ではさらに島を時計回りに歩いて、島随一の夕焼け鑑賞スポット仏崎へと向かいます。しかし問題がございまして、日没の時間帯に交通手段がないんですねえ。はて、どうしたものかしら。

なお、ミニくまちゃんの旅じたいは今年のゴールデンウィークに出かけたものですが、その後6月18日に山形県沖地震が発生しました。それを受け、山形・新潟応援キャンペーンとして官民あげて宿泊料金や交通費の助成・割引を実施中です(下記リンクをご覧ください)。なお、島の方いわく「お盆以外はほとんど混まない」そうですので、のんびり島旅を楽しみたい方はこの秋からのお休みにどうぞご検討あれ。

■粟島観光協会
https://awa-isle.jp/

■山形・新潟応援キャンペーン|観光庁
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news04_000164.html

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PROFILE

熊山准

ライター/アーティスト
1974年、徳島県生まれ。北海道・沖縄の大学生活からリクルートを経て、2004年「R25」のライターとして独立。IT、ガジェット、恋愛、旅、インタビューなどさまざまな分野・媒体での執筆のほか、自らのアバターぬいぐるみを用いたアート活動を行う。第1回妖怪そっくりコンテスト境港市観光協会長賞、2015年マレーシア・サバ州観光大賞メディア部門・最優秀海外記事賞。ライフワークは夕焼け鑑賞。

怪談和尚の説法から、氷の器に盛ったかき氷まで 暑い夏の京都を涼しくしのぐ旅

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