ちょっと冒険ひとり旅

海を渡りオークニー諸島へ スコットランドはじっこ紀行2

何回目かのひとり旅、ちょっとだけ冒険してみたい。そんな旅人のヒントになりそうな旅先や旅のスタイルを紹介している連載「ちょっと冒険ひとり旅」。今回はスコットランドの北のはじっこサーソーからオークニー諸島・メーンランド島の街ストロネムスへ船で向かった旅。

<古城と最北端の町サーソー スコットランドはじっこ紀行1>

フェリーではじっこのその先へ

スコットランドの北のはじっこ、サーソーで一夜を明かした翌朝、のんびり街を散策……ではなく、朝7時半には宿を出てバスでスクラブスター港へ向かった。

前夜、宿のスタッフにオークニー諸島メーンランド島に行くフェリーの時間を確認し、運航会社ノースリンク・フェリーズのウェブサイトから予約も済ませてある。

「がらがらだから予約なんてしなくていいですよ」

宿のスタッフは言うが、1日2便のフェリーを逃すわけにはいかない。他人を頼れないひとり旅は準備が肝心である。

「おお」

なにこれかっこいい。

海を渡りオークニー諸島へ スコットランドはじっこ紀行2

ノースリンク・フェリーズの船。いざ大海原へ! と言いたくなるペイントが素敵

港では、イギリスの船には見えない、バイキング風のペイントを施したフェリーが出港準備を終えてスタンバイしていた。オークニー諸島は、スコットランドのケルト文化とはまた異なる、バイキングの末裔(まつえい)と自認する人々がいる北国なのである。

はじっこは、これだから面白い。

海を渡りオークニー諸島へ スコットランドはじっこ紀行2

待合室にいたのは私とカップル1組のみ

海を渡りオークニー諸島へ スコットランドはじっこ紀行2

8時45分、定刻に出航。空はまだ薄暗い

オークニー諸島到着!

スタッフが言う通りだった。

広々とした船内にいるのはおよそ10名ほどの乗客のみ。ショップやカフェも縮小して営業中という状態で、11月下旬のオークニー諸島、やっぱりシーズンオフである。そういえば時刻表に掲載されていた船の便数も、夏に比べると、ぐっと少なかった。

海を渡りオークニー諸島へ スコットランドはじっこ紀行2

ほとんど人気のない船内

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展示されていたレゴブロックの船体。かわいい

デッキに出ると冷たく強い風が吹いていて、岩壁に白波がぶつかり、盛大にしぶきが上がっている。とはいえ、大型フェリーのせいかほとんど揺れも感じない。

強風に耐えられず船内に逃げ帰り、濃くて熱いコーヒーを飲んでしばし休憩。ほかの乗客は慣れた風で、外に出る様子もない。

1時間ほどしてから再びデッキに出ると、オークニー諸島の玄関口、ストロムネスの街並みがすでに見えてきている。斜面に沿うように建てられた石造りの家々は、イギリス本土とは全然違った雰囲気だ。これは面白そう。

いよいよはじっこ上陸である。

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船から望むストロムネス。街の色合いがイングランドあたりとは全然違う

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朝10時すぎにストロムネス到着! 小雨も降り寒かったが、午後からは快晴に。街の様子はまた次回

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ホテルからは港と船を一望

次回は、オークニー諸島のメーンランド島にある街・ストロムネスとカークウォールの街歩き。

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ストロムネスの宿『ザ・ストロムネス・ホテル』。港に近い、という理由だけで予約したのだが、素敵な宿だった。外観はずいぶんとくたびれているものの……

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客室は広々、窓からは街が一望でき、内装もシックでおしゃれ。オフシーズンだったせいか、45ポンド(約6000円)で泊まれた

海を渡りオークニー諸島へ スコットランドはじっこ紀行2

あとで知ったがここは1901年開業の老舗。第2次世界大戦中は軍の本部も置かれたのだとか。館内のあちこちに歴史の解説がある

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クラシカルな内装には、ほぼ手を入れていないという

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レストランの内装も渋い。この日は宿泊客も少なく、メニューの選択肢も限られていたが、どれも美味でスタッフも丁寧に応対してくれた

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PROFILE

山田静

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。最新刊『旅の賢人たちがつくった 女子ひとり海外旅行最強ナビ』(辰巳出版)。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊」の運営も担当。

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