魅せられて 必見のヨーロッパ

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

ツアーの行き先としてはあまりメジャーではないけれど、足を運べばとりこになってしまう。そんなヨーロッパの街を、ヨーロッパを知り尽くした作家・写真家の相原恭子さんが訪ねる連載「魅せられて 必見のヨーロッパ」。今回はドイツ最高峰ツークシュピッツェ。歩かずに絶景が楽しめるというのですが、なぜ?

ドイツ最高峰は2962m

切り立った山々が連なるヨーロッパ・アルプス。その中で、ドイツの最高峰はツークシュピッツェ(標高2962m)です。

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

ツークシュピッツェ

ツークシュピッツェへの拠点となる街、ガルミッシュ・パルテンキルヘンは、アクセスが非常に便利。ドイツ鉄道でミュンヘン中央駅からガルミッシュ・パルテンキルヘン駅へ、乗り換えなしで1時間22分です。

そこから、バイエルン・ツークシュピッツ登山鉄道で、ツークシュピッツェやアルプシュピッツェ(2628m)の中腹にあるオスターフェルダーコプフ(2050m)などへ登れます。

https://www.auf-die-zugspitze-wandern.info/karten/(登山鉄道のルートを示すドイツ語サイト)

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

ツークシュピッツプラット駅

歯車をかみ合わせる3本目のレールを持つラック式鉄道が山の斜面のトンネルを抜けると、ロープウェーとの乗り換え駅、洞窟のようなツークシュピッツェプラット駅のプラットホームに至ります。

山頂駅までロープウェーで

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

ツークシュピッツプラット駅周囲の山

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

ツークシュピッツプラット駅周辺の山

さらにロープウェーでツークシュピッツェ駅(山頂駅)へ。歩いて登らずに、子供でも、お年寄りでも山頂駅まで行けます。脚力は問われませんが、高地ですから、心臓や血圧などの疾患や高山病には注意が必要です。

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

山頂駅の周囲を見晴らす展望台やレストランなどの施設

山頂駅の周囲には展望台やレストランなどがあり、レストランのメニューは豊富です。ワインやビール、シュナップス(焼酎)もあり、料金は街中とあまり変わりません。ワインやビール、水などの飲み物や料理などは、鉄道とロープウェーで山頂駅のレストランまで運べるからだそうです。

山頂近くのレストランで舌鼓

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

「氷河レストラン・ゾンアルピン」でいただいたランチ

「氷河レストラン・ゾンアルピン」でランチをいただきました。牛肉のペッパークリームソース、アスパラガスとジャガイモ添えです。山頂でもきちんと調理したおいしい料理でメニューが豊富です。

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

さらに十字架まで登ることもできます

レストランなどがある場所からさらに、自己責任で、十字架のある山頂まで登ることもできます。天気が良い日はスイス、イタリアまで山並みを見渡せる360度の眺望はまさに絶景。これまでに7月と8月に計3回、十字架まで登り爽快な気分を味わいましたが、今回(6月下旬)は雪が多く、スニーカーでは無理だと断念しました。

紺碧のアイプゼー湖にうっとり

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

アイプゼー駅とツークシュピッツェ駅(山頂)を結ぶロープウェー

帰路はロープウェーでアイプゼー駅へ降りました。山々と緑の林と紺碧(こんぺき)のアイプゼー湖が調和した風景はみごと!

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

アイプゼー湖

アイプゼーの湖畔(こはん)では、日の光でエメラルド色や水色に変化する水の色が美しくて、眺めていると時を忘れてしまいます。

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

ホーホアルム駅

翌日はオスターフェルダーコプフへ

翌日、アルプシュピッツェバーン(ロープウェー)でオスターフェルダーコプフへ登り、さらにホーホアルムバーン(ロープウェー)でホーホアルム駅へ降りました。

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

ホーホアルム駅から続くハイキングロード

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

愛らしい高山植物

山々や高山植物を眺めながらクロイツエック駅へ1時間あまりの短いハイキング。冷たく澄んだ空気に癒やされます。

クロイツエック駅(1651m)からクロイツエックバーン(ロープウェー)で山を下りました。

歩かずに楽しめる絶景 ドイツ最高峰ツークシュピッツェ 

きちんと表示された道しるべ

今回はほとんど歩かずに登山鉄道とロープウェーで巡りましたが、至るところにハイキングロードがありますから、体力に合わせて部分的にハイキングもできますし、本格的な登山もできます。

ドイツ人登山家とオーストリアからイタリア方面へ山小屋に4泊しながら、ザイル(ロープ)を巻いて、アイゼン(靴底の滑り止め)を履いて約4000mまで登ったことがありますが、氷河や雪に囲まれた雲の上は別世界。山の魅力を初めて実感して、超印象的な旅でした。

ここツークシュピッツェ周辺で、夏はヒュッテに泊まりながら登山したり、冬はスキーも楽しみたいものです。

ツークシュピッツェ
https://zugspitze.de/en/sprachen/japan

登山鉄道の大まかなルート
https://www.auf-die-zugspitze-wandern.info/karten/

「Gletscherrestaurant Sonnalpin (氷河レストラン・ゾンアルピン)」
https://zugspitze.de/de/winter/berge/zugspitze/gastronomie-winter/sonnalpin

レイルヨーロッパ
http://www.raileurope.jp

■「魅せられて 必見のヨーロッパ」バックナンバー
・シンボルはホタテ貝 巡礼の聖地、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ
・「太っちょマルガレータ」の塔とは? 1度は訪ねたいエストニア
・ライン川とモーゼル川が合流する絶景の地で超おいしいワイン
・ヘッセは遅れて来た作家? 修道院と城の街 ドイツ・テュービンゲン
・「小スイス」と、1000万人が見た世界の記憶 ルクセンブルク

・「魅せられて 必見のヨーロッパ」 バックナンバー一覧はこちら

PROFILE

相原恭子(文・写真)

慶應大学卒業。ドイツ政府観光局勤務を経て、作家&写真家。「ドイツ地ビール夢の旅」(東京書籍)、「ドイツビールの愉しみ」(岩波書店)、「ベルギー美味しい旅」(小学館)、「京都 舞妓と芸妓の奥座敷」(文春新書)、「京都 花街ファッションの美と心」(淡交社)、英語の著書「Geisha – A living tradition」(フランス語、ハンガリー語、ポーランド語版も各国で刊行)など著書多数。国内はもちろん、国際交流基金・日本大使館の主催でスペイン、ハンガリー、エストニアで講演会や写真展多数。NHK「知る楽」「美の壺」、ラジオ深夜便「明日へのことば」「ないとエッセー」、ハンガリーTV2、エストニア国営放送など出演多数。
https://blog.goo.ne.jp/goethekyoko

シンボルはホタテ貝 巡礼の聖地、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ

一覧へ戻る

意外に小顔!なベートーヴェン 生誕250年を前に、ウィーンでゆかりの地をめぐる(1) 

RECOMMENDおすすめの記事