太公望のわくわく 釣ってきました

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

西へ東へ、海へ川へと旅して釣りする太公望たちの奮闘記です。魚との知恵比べ、釣った魚で一杯……。目的は人それぞれながら、闘いの後の心地よい疲労と旅情は格別。今回は、釣りライターの安田明彦さんが、大阪府島本町の水無瀬川(みなせがわ)にある放流釣り場で、ニジマスとアマゴを狙いました。(トップ写真はたくさん釣れた魚)

渓流を石などで区切った釣り場

自然渓流の釣りが秋の後半に終わりを告げると、渓流の放流釣り場がオープンするのが、関西では一般的です。自然の渓流を、石などで区切って釣り場として作っているものです。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

駐車場から坂を下ってくると、釣りの受付をしてくれる尺代(しゃくだい)漁協の事務所がある

今回お邪魔した、大阪府島本町にある尺代漁協の釣り場も、水無瀬川を一区画ずつ区切って作った放流釣り場です。大阪市内からだと、車で小一時間で行ける近さです。渓流釣りの初心者でも絶対に釣れるからと、釣り好きな小松美和さんと、釣りはほぼ初めてに近い宮原加奈さんを誘って、オープンしたての時期に出かけました。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

漁協事務所近くの橋から下流の釣り場を望む

漁協の事務所に近い釣り場に案内されました。竿(さお)は事務所で2本レンタル。エサはイクラとブドウ虫を持参しましたが、事務所で販売もしているので、釣れた魚を入れるクーラーボックスさえ持参すれば、釣りが楽しめます。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

釣り場は上流と下流とが石で区切られている

釣り方を指南して、いざ竿をだす

釣り場へ魚が放流される前に、私が講師役となり、エサを刺す、仕掛けを投げ入れる、どのあたりを釣ればよいかの講習を。うまく投げ入れることができるようになった頃、ウキが沈んで、ニジマスが加奈さんの竿に食いつきました。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

加奈さんにニジマスがヒット

「きゃー」「わー」と加奈さんの声が響きます。生きた魚を触れないからです。外し役はもっぱら私です。

合わせが遅かったのか、それとも食いが良いからか、ニジマスはハリを飲み込んでいます。ハリを上手に引き抜いて仕掛けを手渡す、同じことの繰り返しです。

仕掛けの準備が整った美和さんのウキも沈んで、今度はアマゴが食いつきました。

「居残り」が釣れるといい気分

釣り場で放流してくれる魚は、ニジマスとアマゴの2種類です。私たちは、アマゴを放流してもらえるように頼んであります。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

筆者が竿を出すとすぐにニジマスが食いついた

ここでの釣りのシステムを説明しますと、まず予約をし、狙う魚も伝えておきます。当日事務所に着き、何を狙うかを伝えると、人数などを勘案して釣り場を割り振ってくれる仕組みです。私たちは今回、釣ったニジマスやアマゴを塩焼きにするBBQも兼ねていましたので、民家の少ない場所を選んでもらいました。レンタルの竿を受け取り、案内された場所で、準備が整えば、いよいよ釣り開始です。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

2人のエリアは、並んで竿を出せるぐらい広い

この時点では、自分たちが頼んだ魚は、まだ放流されていません。「居残り」と言って、前日までに放流されて釣られていない魚を狙うのです。ここで釣れると、ちょっと得した気分になるのですよね。先に2人が釣った魚も居残りです。

やがて、頼んでいたアマゴが、バケツに入れられ釣り場に放流されました。魚は水になじんでくると、食いだします。一気に入れ食いになりますので、この時合いを逃さずに釣ることです。

アマゴが入れ食い、つられてニジマスも

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

美和さん(左)、加奈さんのダブルヒットも数回あった

アマゴは警戒心の強い魚ですから、食いは長続きしません。その点、ニジマスは食いが長続きしますので、お子さんと一緒に行かれるなら、ニジマスを放流してもらうのがベターですね。今回は全員大人なので、警戒心の強いアマゴをあえて選んでみました。

アマゴが入れ食いになりました。アマゴの食いに刺激されたのか、居残りのニジマスもたくさん釣れてきます。魚を入れるバッカンは、底が網目状になっているものを持参しました。帰る時まで生かしておきたかったからです。生かさないのなら、氷の入ったクーラーに入れればオーケーです。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

浮き輪型の救命具も釣り場に常設している

最初は、バッカンのそばまで歩いて行って魚を入れていましたが、行ったり来たりの繰り返しなので、途中から放り込むことに。投げ損じて川へ逃げられた魚が結構ありましたね。せっかく釣ったのにもったいない。

私は2人の釣りの面倒を見ながら、BBQの炭で火おこしです。串焼きの準備のため抜いたアマゴやニジマスの内臓は、持ち帰るため袋へ。持参した水で魚を洗い、串を刺して塩を振りかけます。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

炭火で焼くと、魚も本当においしく焼けます

釣った魚はほくほくの炭火焼きに

ぼちぼち火がおこってきて、大きな炭にも火が回り出したら塩焼きに掛かります。竹串を網目に突き刺せば、いいあんばいで焼けるのです。出来あがったころに2人を呼び寄せ、食べてもらいます。さきほどまで生きていたアマゴやニジマスの塩焼き。これほどおいしいものはありません。

食べてもらっている間は、竿が空きますから、私が代わりに釣り開始です。タナを変えたりサシエを変えたりして、アマゴやニジマスをゲットしました。まだまだ食いが持続しています。交替で食べる、焼く、釣りをする、と1人3役です。

渓流の放流釣り場でニジマスとアマゴ釣り 大阪府島本町の水無瀬川

釣りたて、焼きたてのアマゴやニジマスにかぶりつく2人

楽しい時間はあっという間です。夕方5時まで釣りができるのですが、食いは、そんなに長続きしません。それでもこの日は午後3時ころまでポツポツと釣れていました。最終的には、アマゴが29尾、ニジマスがちょうど50尾も釣れました。

帰ってからは、3人で獲物を山分けしました。私の一押しの料理は、アマゴやニジマスの、頭まで開いた状態でのフライです。これにとんかつソースをけると、抜群にウマイのです。

尺代漁業協同組合
https://syakudaigyokyou.wixsite.com/home

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PROFILE

  • 釣り大好きライター陣

    安田明彦、猪俣博史、西田健作、石田知之、木村俊一

  • 安田明彦

    釣りライター
    1959年大阪市生まれ。父親の影響で子供のときから釣りが大好き。大学卒業後、釣り週刊誌の記者、テレビの釣り番組解説者などを務め、「やっさん」の愛称で親しまれる。あらゆる釣りを経験するが、近年は釣って楽しく、食べてもおいしい魚だけを求めて行くことが多い。釣り好き、魚好きが高じて、大阪市内で居酒屋「旬魚旬菜 つり宿」を営んでいる。

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