楽しいひとり温泉

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

とってもがんばった自分への「ごほうび」に、思い切って特別なリゾート温泉へでかけることにしました。アマンで最初の温泉リゾート「AMANEMU」(アマネム、三重県志摩市)の夕暮れは、あかね色に染まる雲がドラマチック。1泊の温泉旅でも、遠くまで旅をしたような特別感があります。潮騒、野鳥の声、木々を揺らす風……。部屋では自分だけのために注いだ温泉に入って、ぜいたくに流れる旅の時間を過ごす。心も体も軽くなっていくような、ごほうびひとり旅の温泉リゾートです。
(トップ写真:アマネムの温泉で迎えるドラマチックな夕暮れ)

■連載「楽しいひとり温泉」は、全国各地の温泉をめぐり、温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する、温泉ビューティー研究家の石井宏子さんが、テーマごとにひとり温泉にぴったりなお宿を紹介します。

穏やかな英虞(あご)湾を望む温泉付きの部屋

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

ソラスイートの部屋は、テラスから英虞湾が望める

スイートルームは「モリ」「ソラ」「ナギ」の3種類。私が泊まったソラスイートの部屋は、豊かな緑の先に英虞湾を望めるロケーション。部屋のテラスにいると、潮騒が思いのほか近くに感じられます。大きな空は、夕暮れ、朝、流れる雲など刻々と変化し、風景の印象がドラマチックに変わっていきます。

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

ミネラル豊富な海で真珠の養殖もおこなわれている

真珠を育てるいかだと、穏やかな英虞湾の風景。ゆっくりと進む小舟や、作業をする人々の姿が見えて、なんだかほっと和みます。

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オーストラリアの建築家ケリー・ヒル氏の設計は日本の伝統家屋がテーマ

アマン東京と同じく建築家のケリー・ヒル氏が設計。日本家屋に感じた美学を表現したという一軒家スタイルの部屋は、すっきりとした印象。窓辺にはデイベッドがあり、湯上がりには、窓を全開にして、ごろりと寝転んでくつろげるし、テーブルに座ってみかんを食べていると、なんだかコタツで過ごしているような懐かしさを感じてしまいました。

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

部屋の温泉の窓を開ければ英虞湾の潮風を感じる半露天風呂に

部屋の温泉は、入る時に自分で注ぐスタイル。とうわけで、部屋に入ったらすぐに蛇口を開いて温泉の準備。自分だけのために注いだ新鮮な温泉に浸れるのは幸せです。窓を全開にすれば、潮風を感じる半露天風呂のような感覚で入ることができます。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉、pH7.5の中性。塩分が濃いめで、塩の皮膜が肌をベールのように覆い、体の芯までしっかり温まり、ぽかぽかが持続します。

この宿に来たら、アマン・スパへ行かないと!

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敷地内のアマン・スパにある野外温泉「サーマル・スプリング」

敷地内のアマン・スパには、水着で入る野外の温泉「サーマル・スプリング」があります。温泉に浮かんでいるような気分になれるガゼボがすてきです。大きな湯船が二つあり、ぬるめと熱めの温度になっています。湯船の中も絶妙に深さをかえてあって本格的。深い所でストレッチしたり、浅めの場所で半身浴したり、腰かけてぼんやりしたり、ぬるめと熱めを行ったり来たりして楽しみながらリラックスできます。バスローブを羽織ってガゼボでくつろいでいると、ここが日本だということを忘れてしまいます。

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

季節ごとの心身にあわせたトリートメントが受けられる

アマネムのシグニチャートリートメントは、季節ごとに心身が必要とする和漢植物を取り入れた「シーズナルジャーニー」。冬バージョンは、体を温めて内側に力を集めることがテーマ。小豆が入ったハーブボールをあてていくと、じわーっと体が温まってきます。さらに全身のマッサージには、日本産の生姜(しょうが)とポンカンのエッセンスが入ったオイル。香りにも癒やされて、もう、いつでも熟睡できそう。

伊勢志摩のごちそうを味わうディナー

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

海を眺める丘に建つダイニングは、左がバーで右がレストラン

英虞湾を望む丘に建つダイニング。レストランとバーの間には、掘りごたつのようなサンクンテラスがあります。ちょっとオシャレをして出かけたくなるリゾートの夜です。

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

お造りは伊勢神宮の神事をイメージした小皿の盛り付け

伊勢志摩産の魚介のお造り。塩とスダチで味わうタイと墨イカ、伊勢マグロのにぎり、あぶりかます、巻きエビなど。伊勢神宮の神事をイメージした盛り付けも美しい。

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

秋から冬にかけておいしさを増すイセエビを満喫

秋から冬はイセエビの季節。この日は、焼き物で登場しました。イセエビ炭火焼のうにクリーム掛けは、身の甘みとぷりぷりの食感に濃厚なうにが絡んで至福の味わい。あー。がんばって働いてきて本当によかった。

満天の星を眺めるサーマル・スプリング

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

夜のサーマル・スプリングで満天の星に感動

「夜の温泉が素敵ですから、ぜひ、入りにいらしてくださいね。」とスパの方からお聞きして、夕食後にもう一度、サーマル・スプリングへ。フロントに連絡すれば、いつでも専用カートで送迎してくれるのでひとりでも安心です。

星空に癒やされてほしいからと、照明は暗め。あたたかな温泉に包まれて夜空を見あげるとキラキラと輝く星がいっぱい。あまりにもキレイで、なんだか泣きそうです。

プールサイドを散歩して朝ごはんへ

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バーの建物の隣にあるインフィニティプール

33メートルのインフィニティプールは、海へと飛び出していくようなデザイン。水面に映る空と風景がつながっていきます。ダイニングと同じエリアにあるので、プールサイドを散歩してから朝ごはんへ。

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伊勢志摩の地元ごはんをイメージした和朝食

洋食と和食が選べる朝食ですが、地元の味わいを楽しめると聞いて和食を選択。地魚の干物と、鶏の炭火焼、厚焼き玉子、野菜の煮物、松阪牛のしぐれ煮などが並び、最後のしめは、漁師ごはん。カツオの漬けを釜炊きごはんにのせてだしをかけていただきます。

チェックアウトの12時まで、まだ時間がたっぷりあるので、もう一度温泉に入ってから帰ります。

三重県・伊勢志摩 AMANEMU(アマネム)
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amanemu
*2019年11月24日~2020年3月19日、ディナーコースと朝食付きの「ウィンター ハイダウェイ」パッケージあり。1名利用可能。(年末年始と特別日を除く)

■「楽しいひとり温泉」ポイント
1.部屋の自分だけの温泉でのんびり
2.アマン・スパの温泉で優雅な時間
3.1泊でも充実のごほうび旅行

BOOK

温泉+ごほうび 自分のためだけのぜいたく 伊勢志摩・奥志摩温泉「アマネム」

全国ごほうびひとり旅温泉手帖 いい湯、いい宿、旅ごはん!

石井宏子さんの著書「全国ごほうびひとり旅温泉手帖 いい湯、いい宿、旅ごはん!」(世界文化社)が11月16日に出版されます。温泉ビューティー研究家・旅行作家ならではの、旅してみつけた、女性がひとりで安心して楽しめる温泉宿を紹介するハンディーな一冊。公共交通機関で行ける、自分へのごほうびで泊まりたい、いい宿を全国から厳選し、あわせて、女性目線で選んだ周辺の立ち寄り先、ランチやスイーツも取り上げます。ひとりでも楽しい観光列車も登場します。税別1400円。

PROFILE

石井宏子

温泉ビューティー研究家・トラベルジャーナリスト。日本・世界の温泉や大自然を旅して写真撮影・執筆をする旅行作家。テレビにも出演。温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する。海外ブランドのマーケティング・広報の経験から温泉地の企画や研修もサポート。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員、日本旅のペンクラブ会員、気候療法士(ドイツ)、温泉入浴指導員。著書に「癒されてきれいになる おひとりさま温泉」(朝日新聞出版)、「地球のチカラをチャージ! 海温泉 山温泉 花温泉 76」(マガジンハウス)、「感動の温泉宿100」(文春新書)などのほか、「全国ごほうびひとり旅温泉手帖 いい湯、いい宿、旅ごはん!」(世界文化社)が11月に発売された。

温泉+武将気分 真田家のシンボル用いモダン和室 「信州別所温泉 旅宿 上松や」

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