HISにしか提供できない旅で、世界とつながる 創立40年目を機に企業ロゴを一新PR

大手旅行会社HIS(エイチ・アイ・エス)が、会社のシンボルマークである企業ロゴを一新した。1980年に創業し、来年で40周年を迎えることがきっかけだ。オンライン上でのみ取引を行う旅行会社OTA(Online Travel Agent)が台頭する中、世界中に店舗を持つHISならではの旅行を提供し続けてきた。創業当時、海外旅行は団体のパッケージツアーが主流の時代に、格安航空券を取り扱い自由な個人旅行を広めたHISが、再び旅行業界にインパクトを与えようと意気込んでいる。新しい企業ロゴや、40周年に向けた思いなどを、関東広告グループリーダーの星野友和さんに聞いた。

HIS東京本社の受付を通ると、見慣れない平行四辺形二つと丸が一つ煌々(こうこう)と輝いている。

「40周年に向けて新しくしたコーポレートロゴです。世界中どこへ行っても形だけでHISと分かるロゴにデザインしました」

勝利の女神ニケの翼をイメージしたナイキや一口かじられたリンゴのAppleなど、社名でなく何かの形をモチーフにした企業ロゴはたくさんある。

世界中を見渡せば、文字を読めない人は約数億人以上いると言われ、識字率が高くても小さな子どもは文字が読めない。どんな人々にもHISであることが伝わる、「真のユニバーサルデザイン」を目指し、世界をつないでいきたい――。そんな思いが新しいロゴには込められているのだという。

HISにしか提供できない旅で、世界とつながる 創立40年目を機に企業ロゴを一新

HISの新しいロゴ

よく見るとロゴの青色も変化している。新たなロゴに使われている色は「HIS Connected Blue」と名付け、世界をつなぐ空の色をイメージした。地軸の角度(公転軸に対し23.4度)に傾いているのは以前と同じだが、これも「HISの前進する力」を表現している。

HISは1980年の設立以降、定期的にロゴを変更してきており今回で6回目。シルエットの変化と一緒に、今回はアルファベットの間にあったドットを取り除いた。「海外では英単語の『his(ヒズ)』と読まれることもありますから、ドットを取り除くかは議論になったのですが……。最終的にはシンプルに分かりやすいロゴにする、というところを重視しました」

HISにしか提供できない旅で、世界とつながる 創立40年目を機に企業ロゴを一新

HISのロゴの推移

“挑戦者”というアイデンティティー

「HISは40周年を迎えますが、旅行業界では決して古参ではありません」と星野さんは話す。

HISの前身である「インターナショナルツアーズ」が設立された1980年、海外旅行はまだまだ一般的ではなく、更に団体旅行が主流だった。そこにHISが旅行ベンチャーとして登場。「若者をもっと海外へ」という思いの元、格安航空券や格安ツアーの販売を通じて個人による海外旅行を市場開拓していった。「海外旅行は富裕層のものである、という概念を打破してきたという自負はあります」

HISにしか提供できない旅で、世界とつながる 創立40年目を機に企業ロゴを一新

若者客でにぎわうエイチ・アイ・エスの店舗 =2007年11月22日 、東京都渋谷区のトラベルワンダーランド新宿本社で 、朝日新聞社

しかし、旅行業界はインターネットの登場で激変する。ネット上で探せば、旅行会社に頼らなくても自分で航空券もホテルも予約し、旅が出来る時代になった。特にオンライン上でのみ取引を行うOTAが台頭し、世界中に店舗を持つ大手旅行会社は苦戦を強いられることになる。

だが“挑戦者”であり続けるHISは、「まだまだ新しい旅の提案がある」と信じている。

「OTA業界も、一周回って厳しくなってきたと感じます。なぜならば、オンライン上でのみの取引に特化しているため、お客様が海外旅行中に現地でトラブルにあっても対応が行き届かない。日本国外でも世界69カ国に270拠点のネットワークを持つHISだからこそ、お客様に安心を提供できるのです」

旅の途中の予期せぬトラブルはつきものだ。それが逆に海外旅行の醍醐味(だいごみ)でもある。ただ全ての人がトラブルを良い経験に変えられるわけではない。「せっかくの旅行を残念なままで終わらせない。全てのお客様にご安心いただけるような旅行会社であるべきだと我々は考えていますし、これからもHISが支持されるポイントになっていくと思います」

HISにしか提供できない旅で、世界とつながる 創立40年目を機に企業ロゴを一新

出国のピークを迎えて混雑する成田空港の出発ロビー=2017年4月29日、朝日新聞社

古参ではない、でも新参者でもない。だからできること

HISは新しい企業ロゴの横に、日本でのみ「40th」の文字を加える予定だという。

HISにしか提供できない旅で、世界とつながる 創立40年目を機に企業ロゴを一新

40thロゴ

「旅行業界で設立40年というのは、まだまだ若く小回りがきく会社というイメージです。しかしお客様から見れば『40年続いた会社』。新参企業が相次ぐ業界だからこそ、『40年』を前面に打ち出してお客様に安心感・信頼感を持ってもらいたい」

HISといえば若者向けの旅行会社というイメージが強いが、実は添乗員付きコースも豊富にあり、シニアにも支持されているのだという。「参加してもらえれば良さが分かる。だから40年を機に、今までHISが選択肢になかったお客様にも選ばれる企業になりたいのです」

企業ロゴにキャッチコピーは付かないが、40期を迎える2019年と、40周年となる2020年にだけ用意されたキャッチコピーがある。

“進もう、次の旅へ”

「お客様に向けたメッセージでもあるのですが、社内に向けても『旅行の形を次のステップへ進めよう』と呼びかけています。我々HISが格安航空券で開拓した新しい海外旅行の形が、OTAの台頭でまた変化しつつある。旅行業界に私たちがもう一度大きなインパクトを与えなければいけない時が来たと感じています」

年々増加する訪日外国人に対して、日本から海外に行く旅行者の数は横ばい傾向にある。

HISにしか提供できない旅で、世界とつながる 創立40年目を機に企業ロゴを一新

出国日本人数と訪日客数の推移=HIS提供

「大きなインパクトが必要というのは、何もうちの業績のためだけではありません。旅行というのは、私たちに自分の中の常識を変えてくれるような、素晴らしい経験を与えてくれます。その体験を、もっともっと様々なお客様にして欲しい。そのためには、もう一度旅行の常識を変えるような何かを起こさなければならない。それが何なのかはまだ模索しているところですが、HISでしか体験できない楽しいコンテンツを独自で開発し差別化していく。その先に新しい旅行のカタチがあるという思いを、ロゴの一新を機に新たにしています」

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