あの街の素顔

エンタメの首都・ラスベガスを遊び尽くす

ラスベガスが好き、というと、ギャンブルが好きなのか?と思うでしょう。そうではなくて、ラスベガスの魅力は、究極の非日常感を味わえるところにあります。この街はキャピタル・オブ・エンターテインメント。毎日楽しめる様々なショー、ゴージャスなホテル、スターシェフのレストランにコンサート、フェスティバル……。五感を刺激するシーンがたくさんあって、誰もが楽しむことに忙しくなるのです。今回は、遊ぶことはもちろん、ホテルステイもグルメも、すべてをエンターテインメントにしてしまう、ラスベガスの今をご紹介します。
(文・写真:松田朝子、トップ写真は「ライフ・イズービューティフル」のイベント=Courtesy of Life Is Beautiful)

レディ・ガガやエアロスミスの常駐公演を至近距離で!

近年ラスベガスでは大型のアリーナやシアターなどの施設が次々と誕生し、試合観戦やコンサートに訪れる人も多くなっています。でも、そこにはラスベガスらしい見せ方が!

2016年にオープンしたパークシアターは、コンサートとレジデンシー(常駐)公演が主体の屋内型円形劇場。5200席のこの劇場は、ワイドなステージを有しながらも、ステージと客席の近さが特徴です。大きなホールだと、客席から大型スクリーンでしか出演者の顔が見えない、ということもありますが、ここでは、オペラグラスを使わなくても、全ての席からステージの様子を間近に楽しむことができるのです。さらに、プロジェクションマッピングの技術を使ったモニターが臨場感をかき立て、大盛り上がりのコンサートを楽しむことができます。最先端のオーディオ・ビジュアルの設備もさることながら、出演する顔ぶれも素晴らしく、レディ・ガガやエアロスミス、シェール、ジャネット・ジャクソンといった超大物アーティストばかり!

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エアロスミス「Aerosmith:Deuces Gone Wild」のレジデンシー公演から Photo by Katarina Benzova

うれしいことに、フラッシュをたかなければスマホでの画像撮影や動画撮影、SNSにアップもOK(一眼レフカメラの持ち込みや、画像や動画の商用使用はNG)。ミュージシャンがこのラスベガスに一定期間滞在するレジデンシー公演なので、どこかでニアミスするかもしれません。大スターを身近に感じられるということで、ラスベガスのエンターテインメントはよりホットに盛り上がっているのです。

ダウンタウンが再生 「ライフ・イズ・ビューティフル」

ラスベガスでは、目抜き通りのザ・ストリップという大通りと、そこから車で10〜20分いったところにあるダウンタウンが主な観光スポット。最近はこのダウンタウンが変貌(へんぼう)しつつあります。そのきっかけとなったのが、2013年から始まった、ライフ・イズ・ビューティフルというイベント。

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ライフ・イズ・ビューティフルのイベント Courtesy of Life Is Beautiful

ダウンタウンエリア再生の一環として誕生したこのイベントでは毎年9月末、3日間に渡って街の18ブロックがライブやトークショー、ストリートアートなどの発信の場となり、話題のフードトラックも随所に並びます。ザ・ストリップに比べるとローカル色を感じるイベントですが、ライフ・イズ・ビューティフルは、ラスベガスに経済的効果をもたらしており、ビルボードライブの「年間最優秀音楽祭」としてもノミネートされているほど、メジャーなイベントでもあります。

ライフ・イズ・ビューティフルでは、音楽とともにグラフィティ・アートに力を入れています。

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ダウンタウンではいたるところに巨大な壁画がある

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人通りの少ないパーキングビルや、モーテルの中庭などにも、アートが明るさを添えてくれる

廃屋となったモーテルは、おしゃれなレストランやデジタルアートの空間になっていたりして、街歩きに彩りを添えてくれます。

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街を歩くだけでフェスに参加しているような気分 Courtesy of Life Is Beautiful

ラスベガス発祥の地でもあるダウンタウンは、古き良きラスベガスの顔を残しながらも、斬新なムーブメントで新しい顔を見せてくれていて、これからも注目のエンターテインメント発信地と言えるでしょう。

王道のベラージオで非日常ざんまい

ラスベガスを訪れたのなら、王道のあの場所へ!

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ベラージオは、北イタリアのコモ湖にある、湖畔リゾートがモチーフとなっている

ザ・ストリップの中心、フォーコーナーと呼ばれる場所に鎮座するベラージオは、1998年開業のラスベガスを代表する高級大型ホテルです。ベラージオはアメリカホテル業界のミシュランとも言われる、AAAファイブダイヤモンドアワードを18年連続で受賞した、ラスベガス初の記録を持つホテルでもあります。

ここで撮影された映画、「オーシャンズ11」のイメージそのままのゴージャスな雰囲気を楽しみたければ、ホテル内のレストラン、スパーゴ・バイ・ウルフギャングパック(以下、スパーゴ)へ。

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ベラージオの湖を望むスパーゴは、床から天井までのガラス窓に囲まれて、高く噴き上がる噴水ショーの全景をも楽しめます

ベラージオの噴水ショーを楽しめるスパーゴは、元祖スターシェフ、ウルフギャング・パックのフラッグシップレストラン。ラスベガスのダイニング・シーンが盛り上がったのは、ウルフギャング・パックのようなスターシェフがこぞってやってきて、レストランをオープンしたことに起因します。

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ウルフギャング・パックといえば、やはりステーキは必食!

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アカデミー賞パーティーでの名物は、キャビアをトッピングしたサーモンピザ。ウルフギャング・パックはアカデミー賞公式シェフでもあります

洗練されたカリフォルニア料理は、見た目に美しいばかりでなく、ナチュラルな食材を用いているのでヘルシー。ウルフギャング・パックが、「アメリカ料理を変えた料理人」と呼ばれるのが納得できるでしょう。窓越しの噴水は時には丸く、時には力強く水を噴き上げ、噴水というより水のダンス。BGMで流れるルチアーノ・パバロッティからブルーノ・マーズ、エルヴィス・プレスリーなどが歌う名曲も素晴らしく、極上のダイニング・エンターテインメントを楽しめるでしょう。

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最大160メートルの高さまで上がる噴水は、ラスベガスの街をひときわ明るく輝かせてくれます。これは誰でも見られる無料のショー 写真・飯島雄二

セレブ気分で「暮らせる」ホテル

非日常を極めるならば、ホテルステイもゴージャスに! アリア・リゾート&カジノは、シティ・センターと呼ばれるエリアにある、4004室の大型ホテル。アリア・スカイスイーツというスイートルームのカテゴリーがあって、どの部屋もまるでセレブの家のよう!

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ガラス張りのリビングルームからは、ラスベガスの街はもちろん、遠くの山までが一望のもと

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バーコーナーや広いキッチンもあって、部屋の中でパーティーも!

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サウナやジム、メークルームもついて、どこまでが自分の部屋なのか錯覚を起こしそう

メインのホテルとエントランスも違い、専用のプールやラウンジが使えます。アリア・スカイスイーツは、一流のホスピタリティを格付けするフォーブス・トラベルガイドにおいて5つ星を受賞し、世界で最もゴージャスなホテルの1つに選ばれています。さらにAAAファイブダイヤモンドも受賞しており、これら二つを獲得した世界で46のホテルのひとつにも数えられています。ラスベガスでは、ホテルステイもエンターテインメント。街のネオンを眼下に、ハリウッドスターになった気分を味わってみませんか?

アリア内のレストラン「Carbone」(カーボーン)はニューヨークで誕生した、イタリア系アメリカ人のシェフによるレストラン。ここでは是非、看板料理の「Spicy Rigatoni Vodka」(スパイシー・リガトーニ・ウォッカ)にトライして!

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「スパイシー・リガトーニ・ウォッカ」。パスタの一種リガトーニに絡むソースは辛いわけでもウォッカが効いているわけでもありませんが、シンプルで深みがあります

20世紀中頃がコンセプトのカーボーンでは、テーブルサイドサービスのメニューもあって、エンターテインメント要素たっぷりのダイニング・シーンが楽しめます。

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赤いベルベットに包まれた、シアターのような店内では、ショーの余韻に浸りながらディナーを楽しめる

大自然がつくり出した不朽のエンターテインメント

常にネオンの華咲くラスベガスですが、ちょっと車を走らせただけで、景色はガラッと変わって砂漠のど真ん中へ。約30分のところにあるレッドロック・キャニオン国立保護区は、乾いた大地に忽然(こつぜん)と現れる赤い岩の山々。

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様々な色の岩山が連なる様子は圧巻。ハイキング用のトレイルもあります

これらは地殻変動によって誕生したものです。保護区内にある道路、シーニック・ループ・ドライブは、レッドロック・キャニオンの絶景ポイントを巡る世界屈指のドライブルート。

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レッドロック・キャニオンへは、オプショナルツアーに参加して行くといいでしょう。ホテルの送迎もついた、オフロード専用のジープツアーもあります

壮大な景観は、大自然による不朽のエンターテインメントと言えるでしょう。

PROFILE

  • 「あの街の素顔」ライター陣

    こだまゆき、江藤詩文、太田瑞穂、小川フミオ、塩谷陽子、鈴木博美、干川美奈子、山田静、カスプシュイック綾香、カルーシオン真梨亜、シュピッツナーゲル典子、コヤナギユウ、池田陽子、熊山准、藤原かすみ、矢口あやは、五月女菜穂、遠藤成、宮本さやか、小野アムスデン道子、石原有起、高松平蔵、松田朝子、宮﨑健二、井川洋一、草深早希

  • 松田朝子

    東京・銀座の料亭に生まれ、戦前から続いた料亭を2009年にたたみ、現在は旅行作家/ライターとして旅行メディア等で活動中。日本旅行作家協会会員。旅をして、変なものを見つけると書かずにはいられなくなる癖あり。主な著書に「空飛ぶベビーカー」(東京経済刊)、「子供も大人も ラスベガスの達人」(山と渓谷社刊)、「旅先だとどうして彼は不機嫌になるの」(自由国民社刊)。

取材協力
ブランドUSA
https://www.thebrandusa.com/

ラスベガス観光局
https://www.visitlasvegas.com/ja/

アメリカン航空
ラスベガスまでは羽田空港か成田空港からロサンゼルスを経由して行くのが便利です。アメリカン航空なら日本から同一エアラインでラスベガスに行けるので、煩雑な乗り継ぎも楽々。アメリカン航空は総旅客運送数で世界一の航空会社でもあり、日本からアメリカの都市を経由し、中南米やカリブ諸国へもスムーズに乗り継げます。

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