ちょっと冒険ひとり旅

はじっこにある清教徒上陸の半島ヘ、ボストンを拠点にぶらり旅#03

アメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストンに拠点を置いたぶらり旅を紹介しています。前回は魔女の町セーレムへと足を延ばしました。今回はボストンから船で行ける、地図で見たはじっこの街プロビンスタウンヘと出かけます。

■何回目かのひとり旅、異文化体験にもオロオロしなくなってきたら、ちょっとだけ冒険をしてみたい。といっても、道なき道を進むような山奥や孤島、極地などの本格的な秘境への冒険はまた別の話。連載「ちょっと冒険ひとり旅」は、京都で旅館の運営をしながら、旅行ライターとしても活躍する山田静さんが、飛行機やバスを乗り継いで比較的簡単に行ける、旅しがいのあるスポットをご紹介していきます。バックナンバーはこちら

ボストン発のはじっこへ!

はじっこを見つけてしまった。

どこに行こうかな、とボストン周辺のグーグルマップを眺めていたら、いい感じのはじっこがあるではないか。

フックのような、映画「シン・ゴジラ」版ゴジラの手の先のような半島、ケープ・コッドの先端に「プロビンスタウン」がある。1620年、信仰の自由を求めアメリカを目指したイギリスの清教徒を乗せたメイフラワー号が最初に上陸した場所だ。

この岬の先っぽって、どうなっているのかしら……。

ガイドブックによれば、プロビンスタウンまではバスで4時間程度。途中、サンドイッチやチャタムなどといったかわいい町もあるので、ボストンから1泊2日で行けば楽しそう。

いや、こちらは日帰りしたいのだ。やっぱり無理かな、と思いながらグーグルマップのルート検索で徒歩モードにして見ると、ボストンとプロビンスタウンをつなぐ線が海上にひかれている。

おお、航路だ。

調べてみると朝9時ボストン発、午後4時プロビンスタウン発のフェリーが毎日運航されている。所要1時間半で、日帰りにちょうどいい。さっそく、翌日の往復チケットをネットで予約した。

はじっこにある清教徒上陸の半島ヘ、ボストンを拠点にぶらり旅#03

地下鉄Aquarium駅すぐそばにフェリー乗り場がある。大都会とは思えないのどかな雰囲気

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貿易で発展したボストン。いまもボストン港には多くの船が行き交う

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プロビンスタウン行きの高速フェリー

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犬も乗る

ケープ・コッドをサイクリング

到着した港はがらんとしていた。

10月初旬で行楽シーズンも終わりかけなのか、埠頭(ふとう)エリアにあるレンタル釣り道具屋や観光ツアーの受付ブースも閉まっている。岬の先っぽまで行くにはどうすればいいのか、歩いて行けるのか。誰か教えてくれる人はいないか……とうろうろしていると、レンタサイクルショップを見つけた。

「ほんとうのはじっこには道がないから行けないけど、サイクリングロードがあるよ。2時間もあれば大丈夫」

ショップのお兄さんがビューポイントにマルをつけてくれたマップを片手に、張り切って自転車で半島散策へと飛び出した。

ここからは写真でご紹介していこう。

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フェリー乗り場に置いてあったプロビンスタウンの簡単なマップ。「Pilgrim Monument」とあるのは、イギリスから来た清教徒たちの記念碑。岬を巡るサイクリングロードも表記されている

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森を通るドライブウェーを抜けて岬を目指す

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10月初旬、木々もちょっぴり色づいて秋の気配

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小一時間走って、いよいよはじっこが近づいて来た!

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ビーチに到着! 夏は海水浴客であふれるそうだ

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自転車で行けるはじっこポイントはレース・ポイント・ビーチとヘリング・コーブ・ビーチの2カ所。眼前に広がるのは大西洋

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プロビンスタウンに戻り、港でひと息。自転車を返して、街を散策することにした

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中心部にはショップやかわいいレストランが並ぶ

はじっこにある清教徒上陸の半島ヘ、ボストンを拠点にぶらり旅#03

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港町らしいお土産物屋。この街は多くのアーティストが暮らすことでも知られていて、小さな工房やギャラリーもあちこちにある

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ランチはフィッシュ&チップス。ケープ・コッドの沖合はタラの漁場でもあり、地元のタラを使った魚フライが絶品!

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午後4時、出航の時間。おそらく夏休みシーズンに比べると乗客はぐんと少なく、のんびりとした散策が楽しめてよかった

はじっこにある清教徒上陸の半島ヘ、ボストンを拠点にぶらり旅#03

ボストン港に停泊していたゴジラフェリー。日本のゴジラとはずいぶん違うのだ

さて次回はボストン旅のまとめ。かかった費用や交通機関についてご紹介していこう。

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BOOK

はじっこにある清教徒上陸の半島ヘ、ボストンを拠点にぶらり旅#03

京都で町家旅館はじめました(双葉社)

京都に開業した町家旅館のマネージャーをつとめることになった著者が、開業準備から実際の運営に至るまでのドタバタとドキドキ、そして京都のお気に入りスポットなどを綴ったエッセイガイド。1540円(税込)。

 

はじっこにある清教徒上陸の半島ヘ、ボストンを拠点にぶらり旅#03

旅の賢人たちがつくった
女子ひとり海外旅行最強ナビ(辰巳出版)

連載「ちょっと冒険ひとり旅」著者の山田静さんが、海外ひとり旅に行きたいすべての人にお届けする、旅のノウハウをぎゅっと詰め込んだ1冊。行き先の選びかた、航空券やホテルをお得に効率よく予約する方法、荷物選びと荷造りのコツ、現地での歩きかたのツボ、モデルルート、遭遇しがちなトラブルとその回避法など、準備から帰国までまるっとカバーしました。旅の達人によるコラム記事やアンケートも満載で、ひとり旅の準備はまずこの1冊から。1650円(税込)。

PROFILE

山田静

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。最新刊『旅の賢人たちがつくった 女子ひとり海外旅行最強ナビ』(辰巳出版)。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊」の運営も担当。

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