魅せられて 必見のヨーロッパ

UFOの塔って? 城からはドナウ川の絶景 スロヴァキアのブラチスラヴァ

ツアーの行き先としてはあまりメジャーではないけれど、足を運べばとりこになってしまう。そんなヨーロッパの街を、ヨーロッパを知り尽くした作家・写真家の相原恭子さんが訪ねる連載「魅せられて 必見のヨーロッパ」。今回は、スロヴァキアの首都ブラチスラヴァです。ドナウ川の絶景で知られる古城のほか、「UFOの塔」なる建物もあるというのです。

ウィーンから鉄道で1時間

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ブラチスラヴァ城からの眺望

ブダペストから国際特急列車ユーロシティー(EC)に乗り、乗り換えなしで2時間30分弱でブラチスラヴァに到着しました。ウィーンからはさらに近く、やはり乗り換えなしで所要時間1時間前後。オーストリアやハンガリーから足を伸ばすには、便利な町です。

ブラチスラヴァはスロヴァキアの首都。スロヴァキアは、チェコスロヴァキアが1993年に解体し、独立しました。

塔を備えたミハエル門

こぢんまりとした旧市街を歩くと、まず目につくのがミハエル門です。

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堂々とした塔がそびえるミハエル門


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ミハエル門の銘板

旧市街の城壁にはいくつもの塔が建っていましたが、現在残っているのはミハエル門だけです。

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城壁の外から堀を渡りミハエル門に至る橋

ヨーロッパ諸国の他、中国、韓国を中心にアジアからの観光客が目立ちます。

郷土料理はドイツと共通点が

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レストラン「ツィリンダー」


フヴィエズドスラヴォヴォ広場に面したレストラン「ツィリンダー」でランチ。大きな窓から広場の緑があざやかです。観光客だけでなく、地元の人たちも食事しています。

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ウェイトレスに薦められた地元料理、ダンプリングのチーズあえ

最も有名な郷土料理は何かと聞くと、ダンプリングのチーズあえと言うので、頼んでみました。運ばれてくると、これはまさに南西ドイツ、特にシュヴァーベンの郷土料理であるケーゼ・シュペッツレです! バイエルンやオーストリアでも食されます。
    
スロヴァキアは中世からハンガリー王国、ハプスブルク帝国、ナチス・ドイツなどの支配があり、郷土料理もそうした歴史を感じさせます。

お薦めのワインは、フランコフカ・モドラ(ブドウの品種)を使ったスロヴァキア産の赤ワインです。スパイシーですが、口当たりが良く、おいしいのです。フランコフカ・モドラはドイツ語ではブラウフレンキッシュと呼ばれ、オーストリアやハンガリーでも多く栽培されています。

ドナウ川を見下ろすブラチスラヴァ城

午後から、ドナウ河畔にそびえるブラチスラヴァ城へ向かいました。

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ブラチスラヴァ城へ向かう途中眺めたドナウ川

対岸の橋のたもとにあるタワーは「UFOの塔」と呼ばれ、展望台になっています。

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ブラチスラヴァ城への道

城への道はいくつかルートがありますが、どのルートも道なりに登ると城に至ります。

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城に登りながら眺める旧市街

左側の塔のある建物が聖マルティン大聖堂。幅約23メートル、奥行き70メートル、塔の高さは85メートルもあり、小さな旧市街にそびえる壮大な大聖堂です。ハプスブルク家の戴冠式が行われたこともあります。

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ブラチスラヴァ城

ブラチスラヴァ城は、街のシンボルといわれる城です。四隅に塔が立つどっしりとした姿です。

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ブラチスラヴァ城の庭園

城からの眺望はすばらしく、見ていて飽きません。

ドナウ川はウィーンからブラチスラヴァを通り、ブダペストへ流れます。この地はモラヴィアやハンガリーとの国境に近いため、11世紀にすでに木造の要塞(ようさい)があったとされています。13世紀に石造りの城の建設が始まり、14世紀前半にゴシック様式の宮殿が建築されたといわれます。

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ドナウ川の夕暮れ

茜色(あかねいろ)の夕日がドナウ川に映りロマンチック。時折、客船が通るのが見えます。ブラチスラヴァの旧市街は歩いてまわれるので、一日観光はもちろん、半日観光も可能です。

レイルヨーロッパ
http://www.raileurope.jp
Visit Bratislava
https://www.visitbratislava.com/

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PROFILE

相原恭子(文・写真)

慶應大学卒業。ドイツ政府観光局勤務を経て、作家&写真家。「ドイツ地ビール夢の旅」(東京書籍)、「ドイツビールの愉しみ」(岩波書店)、「ベルギー美味しい旅」(小学館)、「京都 舞妓と芸妓の奥座敷」(文春新書)、「京都 花街ファッションの美と心」(淡交社)、英語の著書「Geisha – A living tradition」(フランス語、ハンガリー語、ポーランド語版も各国で刊行)など著書多数。国内はもちろん、国際交流基金・日本大使館の主催でスペイン、ハンガリー、エストニアで講演会や写真展多数。NHK「知る楽」「美の壺」、ラジオ深夜便「明日へのことば」「ないとエッセー」、ハンガリーTV2、エストニア国営放送など出演多数。
https://blog.goo.ne.jp/goethekyoko

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