太公望のわくわく 釣ってきました

刺し身に、鍋に 冬の離れ磯で底物とカワハギ狙い 徳島県美波町

西へ東へ、海へ川へと旅して釣りする太公望たちの奮闘記です。魚との知恵比べ、釣った魚で一杯……。目的は人それぞれながら、闘いの後の心地よい疲労と旅情は格別。今回は、底物師の木村俊一さんが、徳島県美波町の離れ磯から、底物とカワハギを狙いました。

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「磯底物の食いが順調」の報

防寒着を着込むころになると四国南東部の海岸は海が凪(な)いで潮の流れがよくなってくる。2019年12月9日、磯底物の食いが順調だという徳島県美波町の磯へ出かけてみた。

刺し身に、鍋に 冬の離れ磯で底物とカワハギ狙い 徳島県美波町

漁港への集合は暗いうち

今回は釣り仲間の川田勇一さんと2人での釣行だ。渡船出港時間は午前6時とのこと。午前5時半に恵比須浜の漁港へ到着した。まだ暗い中、狭い水路を通って狙いの磯「トリクビ」へ向かう。そして磯の前で美しい朝焼けを見ながら時間待ちをした。

刺し身に、鍋に 冬の離れ磯で底物とカワハギ狙い 徳島県美波町

朝焼けは美しかった。トリクビの前で夜明けを待つ

トリクビは恵比須浜南端から突き出している堤防のすぐ南に位置する離れ磯だ。ポイントは南西向きと東向きの2カ所ある。私たちは南西向きのポイントへ渡り、私が船着き場の低場、川田さんは高場でサオを出すことにした。

この磯でサオを出すと西にはウミガメの産卵地で有名な大浜海岸や日和佐浦、恵比須洞、そして南西方向には牟岐大島が遠望できる。釣りを楽しみながら景色も楽しめるところだ。

刺し身に、鍋に 冬の離れ磯で底物とカワハギ狙い 徳島県美波町

大浜海岸方面を望む

まずは底物狙いから

用意したエサはガンガゼウニ。トゲを切り取って使う。捨てオモリ25号をつけて牟岐大島の方向へ仕掛けを振り込む。水深のあるポイントで道糸がスルスル出ていく。気持ちがいいぐらいだ。リールのカウンターは22メートルの表示が出た。

刺し身に、鍋に 冬の離れ磯で底物とカワハギ狙い 徳島県美波町

エサに使うガンガゼウニの、トゲを切り取った状態のもの

1投目からサオ先にアタリが出る。上り潮が続いているので底物の活性は高いようだ。ウニを盗(と)られながらもエサ打ちを繰り返す。

1時間ほど経過したころ、私のサオが引き込まれた。道糸が真下に出ているので気持ち良いぐらいに引き込まれた。魚とのやり取りを楽しみながら海面に浮かせる。シマ模様のきれいなイシダイが浮いてきた。40センチ超の中型クラス。早々に本命をゲットできたので気分は上々だ。

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本命のイシダイをゲットした筆者

川田さんもイシガキダイを釣り上げる。2人とも本命の底物をゲットすることができた。

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イシガキダイを釣り上げた川田勇一さん

お土産用にカワハギを狙う

余裕ができたところで、お土産用のカワハギを狙ってみることにした。実は釣り仲間から「カワハギたのむで~」と依頼されていたのだ。寒い時期の定番といえば鍋料理。これに最適なのがカワハギ。川田さんも狙いをカワハギにチェンジする。

といっても、タックル(道具)はそのままで仕掛けを取り換えるだけ。イシダイ天秤に市販のカワハギ7号、ハリス4号の仕掛けをスナップサルカンでつなぐだけの簡単なものだ。エサは岩イソメ塩締めを小さく切ってつけた。

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カワハギ、釣れました

2人で釣り始めると、ほぼ入れ食い状態。短時間で7~8匹ずつ釣り上げることができた。これだけあれば十分だ。お土産を確保したところで再び底物釣りに専念する。納竿の午後2時までイシガキダイがボツボツ当たってくれた。

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筆者もお土産のカワハギを確保

秋から悩まされた台風のウネリや波から解放されて、しかも、本命の底物もお土産のカワハギもよく当たってくれた。「今日は面白かったね」と川田さんはご機嫌だった。

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お迎えの渡船がやってきた


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渡船から見たトリクビ

帰路は恵比須浜や大浜海岸の美しい景色を間近に見ながらゆっくり走った。

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帰港中に撮影。右端がトリクビ


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恵比須浜

鍋、刺し身、あぶりたたきに舌鼓

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カワハギは鍋に、イシダイは、あぶりたたき(右の皿の上列)と刺し身に

翌日はカワハギのお鍋とイシダイのお刺身、あぶりたたきがテーブルに並んだのは言うまでもない。釣り人ならではの本当にぜいたくな食膳となった。

■朝生渡船 
☎0884-77-1362

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PROFILE

  • 釣り大好きライター陣

    安田明彦、猪俣博史、西田健作、石田知之、木村俊一

  • 木村俊一

    1952年生まれ。兵庫県尼崎市で底物釣り専門店「木村商」を経営する。イシダイやイシガキダイなどの底物釣りでは全国的に知られる専門家。

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