魅せられて 必見のヨーロッパ

幽霊が出る!?堅牢な城 スロバキア・トレンチーン

ツアーの行き先としてはあまりメジャーではないけれど、足を運べばとりこになってしまう。そんなヨーロッパの街を、ヨーロッパを知り尽くした作家・写真家の相原恭子さんが訪ねる連載「魅せられて 必見のヨーロッパ」。今回は、スロヴァキアのトレンチーンです。堅牢な造りの城で塔に登ったら、何と幽霊?!が。

レトロな雰囲気の小さな駅

スロバキアの首都ブラチスラヴァからトレンチーンへ日帰りの旅。乗り換えなしで列車で約1時間20分です。観光客であふれるブラチスラヴァの旧市街を離れると、車窓からは小さな村や町、雑木林や畑など静かな風景が見えて別世界に来たようです。

幽霊が出る!?堅牢な城 スロバキア・トレンチーン

トレンチーン駅に到着

トレンチーン駅のホームから、遠方の丘を望むと、トレンチーン城が見えます。

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トレンチーン駅構内

レトロな雰囲気が残る小さな駅は、乗降客もまばら。降り立った観光客は私1人のようです。

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駅前

駅を出ると、共産主義時代を彷彿とさせる派手な色彩の衣類やお菓子、飲み物などを売る小さな店がいくつか並んでいます。タイムスリップしたような雰囲気に、旅ごころをそそられます。早速、城へと歩き始めました。

幽霊が出る!?堅牢な城 スロバキア・トレンチーン

巨大な岩山の上に城の一部が見えます

トレンチーン城の立派な城壁

ドナウ川に流れ込むヴァーフ川に面するトレンチーン。今は静かな町ですが、古代ローマ時代には軍事拠点があり交通の要衝でした。その後、11世紀にはこの場所に要塞(ようさい)があったとされます。

トレンチーン城に続く細い道を登り始めると、分厚い城壁がどこまでも続きます。前回の記事に書いたブラチスラヴァ城よりも堅牢な城に見えます。

幽霊が出る!?堅牢な城 スロバキア・トレンチーン

城門はいくつもあります

ヨーロッパの古城を各国で数え切れないほど訪ねましたが、その中でも印象に残るほど長く立派な城壁です。

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城壁の塔の一つ

塔の向こうに、旧市街と銀色に光るヴァーフ川が見えます。ヴァーフ川はコマールノでドナウ川に合流します。

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何重にも巡らされた城壁

地元テレビ局の取材チームに遭遇。スロヴァキア国内でも歴史への関心が高まり、この城が注目され始めたと言います。

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城壁の一部が修復中

城壁の一部では修復作業をしていました。作業中の人に聞いてみると「常に城は修復が必要。維持するための資金は膨大でしょうね。私には総額はわかりませんけれどね」とほほえみます。

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城の中心的な部分


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別の角度から見た城

見る角度によって城の姿が大きく変わります。

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マシューの塔の中

城の最も高い塔であるマシューの塔へ登ってみました。ほかに観光客もなく、私1人だけで階段と部屋を巡りながら登ります。うす暗くて、何だか幽霊が出そうな雰囲気。あっ、白い衣の人が壁の陰にいる?!ような気がします。バンパイア(吸血鬼)のようにも感じられて、ゾッとします。でも、足を止めるのも怖いので、一気に駆け上がります。

幽霊が出る!?堅牢な城 スロバキア・トレンチーン

旧市街の眺め

マシューの塔に着くと、不気味さから解放された気分になります。眺望は絶佳。旧市街、周囲の丘陵地帯、ヴァーフ川の展望が広がる雄大な風景を楽しみました。

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旧市街への門

城から下りて、塔がそびえる門をくぐると小さな旧市街に至ります。

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旧市街

旧市街は歩く人もまばらですが、堂々とした門や教会の塔がそびえています。共産主義時代からの集合住宅や小さな百貨店があり、地元の子供たちの姿もあります。

スロヴァキアは何度か旅しましたが、初めて来たトレンチーン。歴史的な小さな街からは想像できないほど堅牢で巨大な城は、一見の価値があります。

レイルヨーロッパ
http://www.raileurope.jp
オーストリア航空 
https://www.austrian.com/

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PROFILE

相原恭子(文・写真)

慶應大学卒業。ドイツ政府観光局勤務を経て、作家&写真家。「ドイツ地ビール夢の旅」(東京書籍)、「ドイツビールの愉しみ」(岩波書店)、「ベルギー美味しい旅」(小学館)、「京都 舞妓と芸妓の奥座敷」(文春新書)、「京都 花街ファッションの美と心」(淡交社)、英語の著書「Geisha – A living tradition」(フランス語、ハンガリー語、ポーランド語版も各国で刊行)など著書多数。国内はもちろん、国際交流基金・日本大使館の主催でスペイン、ハンガリー、エストニアで講演会や写真展多数。NHK「知る楽」「美の壺」、ラジオ深夜便「明日へのことば」「ないとエッセー」、ハンガリーTV2、エストニア国営放送など出演多数。
https://blog.goo.ne.jp/goethekyoko

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