伝統の桐下駄(きりげた)に息づく 会津の自然と職人の技 ここにも ふくしま。#9PR

日本一の生産量を誇る福島県の桐材。その中でも品質の高いものは「会津桐」の名で全国に知られています。会津地方北部喜多方市で100年以上、伝統の桐下駄を作り続ける「黒澤桐材店」の五代目・黒澤孝弘さんと、国産素材にこだわる老舗の和装履物問屋「長谷川商店」の大番頭・中戸紀之さんが対談しました。

会津盆地の気候が育んだ まっすぐ通った柾目(まさめ)の桐

黒澤 会津の桐は、江戸時代に藩の奨励で植栽が始まり、高級木材としてタンスや琴の素材に使われてきました。私の店では桐材の販売のほか、会津桐下駄の製造・販売も行っていて、原木の伐採から加工まで一貫して手掛けています。

中戸 いろんな産地があるなかで、会津桐が他と決定的に違うところは、まず“見た目”ですよね。鮮明な木目に加えて、銀色がかった深い発色がとてもいい。

黒澤 夏暑く冬寒い会津盆地は、木が成長しにくい厳しい環境ですが、ゆっくり育つので年輪の幅が密になる。それが会津桐ならではの白木の光沢や、まっすぐ通った柾目の美しさを生み出すんです。それを生かすには、どの部分を切り出して使うかが一番重要。木は1本1本違うので、木取りは経験が全てです。

中戸 白木の下駄は木目が見えるから、ごまかしがきかない。さらに、その上に何層も塗りと磨きをかけている。すごく手間がかかっているのがわかります。

黒澤 山に生えている桐を吟味するところから携わっていますから、作ったものには自信を持っています。

中戸 一般に桐の材質は軽く柔らかいのですが、会津桐はさらに粘りがあるので、丈夫で欠けにくい。また、吸湿・保温に優れているので、夏はさらっとして、冬は木の温かさが感じられます。ぜひ、素足で履いてほしいですね。

伝統の桐下駄(きりげた)に息づく 会津の自然と職人の技 ここにも ふくしま。#9

東京都台東区「長谷川商店」中戸紀之さん

日本の風土に根づいた 桐下駄を再び暮らしの中に

伝統の桐下駄(きりげた)に息づく 会津の自然と職人の技 ここにも ふくしま。#9

天然のろうを塗って艶を出し、「玉」と呼ばれる瀬戸物で丹念に磨きをかけることで、福島の風土が育んだ木目の美しさを引き立たせていく

中戸 黒澤さんの桐下駄へのこだわりは、常にひしひしと感じています。根幹をゆるがすことなく、時流に合わせたものづくりをしている点に、とても共感します。

黒澤 「海外に売り出しては?」とも言われますが、日本の風土に合ったものなので、今の日本人にもう一度、桐下駄を履いてほしいと思っています。サンダル感覚で普段履きしてもいいし、洋服に合わせてもいい。履く人に自由に楽しんでもらいたいですね。下駄と出会う入口が広がるように、アパレルブランドとコラボし、色や漆を塗った創作下駄にも挑戦しています。

中戸 やはり日々履いてもらわないと、良さも分かりませんよね。「自分はいいものを身に着けている」という気概を持って大切に履いてほしい。だからこそ、私は品質本位で“本物”を伝えていくことに使命感を持っています。会津桐という素材のよさ、職人の技術、思い、すべてをしっかりとお伝えしていきたい。

黒澤 会津には、子どもが生まれた時に桐を植えて、成長した時にその木でタンスや下駄を作るという風習があります。桐下駄の魅力とともに、桐を育てる人たちの思いも形にして伝えていきたいです。

伝統の桐下駄(きりげた)に息づく 会津の自然と職人の技 ここにも ふくしま。#9

福島県喜多方市「黒澤桐材店」黒澤孝弘さん

長谷川商店

伝統の桐下駄(きりげた)に息づく 会津の自然と職人の技 ここにも ふくしま。#9

東京・浅草で100年以上続く履物問屋。会津桐下駄をはじめ、草履、雪駄、鼻緒など、一貫して国産素材を用いた職人手作りの品を扱う。長年培ってきた履物に関する幅広い知識と確かな技術で、正しい履き方や選び方を教えてくれる。

東京都台東区雷門2-19-1/03-3841-0144/9:00〜17:00、第2土曜10:00〜/休店 土曜・日曜

 

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