タイ 上から撮るか、下から撮るか

ずぶぬれになってダンスミュージック バンコク

日本人の父とタイ人の母を持つ写真家、野見山大地さんの連載「タイ 上から撮るか、下から撮るか」。ドローンによる空中撮影から水中での撮影まで、ひとひねりした視座の写真を得意とする野見山さんが写真と文章でお届けします。第8回は、首都バンコクです。バックパッカーの聖地から、ずぶぬれになる音楽イベントまで、熱気にあふれています。(トップ写真はずぶぬれになる音楽イベント「S2O」)

【動画】ナイトマーケットのラチャダー鉄道市場を空撮

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世界一長い首都名? バンコクの正式名称

バンコク。言わずと知れたタイの首都でもある大都市です。日本からの直行便があり、タイのどこの都市へ行くにもバンコクが拠点になります。タイ語ではクルンテープ(天使の都)の愛称で親しまれております。

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渋滞するバンコクの道路

ちなみに正式には、クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットで、おそらく世界一長い首都名でしょう。僕もきちんと覚えてないほどです。そんなバンコクは昔からある観光名所や今時のスポットがあるとても面白い都市でもあるのです。

バックパッカーの聖地、カオサン通り

バックパッカーの聖地とも言われるカオサン通り。昔から多くの旅人が集まる場所で、今でも多くのゲストハウスや宿があります。この通りには旅行会社などがあり旅の拠点にはもってこいです。

【動画】カオサン通り

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カオサン通りにはこんなマスコットも

僕がバンコクに住んでいた2000年ごろは多くの屋台でにぎわっていたのですが、近年、政府がバンコクの路上で屋台を禁止したため続々と閉鎖されて、カオサン通りもその余波を受けて一時期は屋台が完全になくなりました。最近また復活してきているみたいですが。

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消えゆく屋台

バンコクは首都ということもあり急激な経済的発展が続いています。景観上の問題などを理由に通りから屋台をなくそうとしているようですが、屋台が減ることは、現地の人にとってもとても寂しいものです。安価でおいしいタイ料理を食べることができる屋台はどうなっていくのでしょうか。僕も気になっています。

便利な高架鉄道BTSや地下鉄

バンコクには多くの観光スポットがあります。昔ながらの寺院やインスタ映えスポットなど、1日では回りきれないほどです。

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カオサン通りから近い寺院、ワット・チャナソンクラームを空から


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「暁の寺」として知られるワット・アルン


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「涅槃(ねはん)仏」とタイ古式マッサージで知られるワット・ポー


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インスタ映えで有名になったワット・パークナム


観光には、市内を走る高架鉄道BTSや地下鉄が便利です。三輪タクシーのトゥクトゥクやバイクタクシーを使うこともできますが、料金は言い値の場合が多いので、ぜひ値引きに挑戦してみてください。

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トゥクトゥク

バンコクの道路は渋滞がひどいことで有名なので、通勤や帰宅ラッシュ時の移動には注意してくださいね。

旧正月は水かけ祭り「ソンクラーン」

タイの旧正月に行われる水かけ祭りです。タイで一番盛り上がる祭りと言ってもいいほどの人気です。ソンクラーン自体はタイ各地で行われておりますが、バンコクは街の規模の大きさもあって、盛り上がりという点ではやはり一番でしょう。

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水鉄砲を構える子。すでに水をかけられた後のようです


ずぶぬれになってダンスミュージック バンコク

こんなに派手な水鉄砲も

街のいたる所で水鉄砲が売られ、老若男女問わず水をかけ合います。この期間は歩いていて水をかけられても決して怒らないでくださいね。逆に、こちらから水をかけても怒られたりはしません。ぜひタイ語で「サワーディーピーマイ」(新年おめでとう)と言って水をかけてあげてください。
トップ写真は、水かけ祭りとダンスミュージックを融合させ、「世界で最もズブぬれになるフェス」とも言われる音楽イベント「S2O」です。大物DJのステージで会場は盛り上がります。

進む経済的文化的交流

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日本の無償資金援助でできたバンコクの「日タイ橋」

歴史をひもといていくと、タイも日本も植民地支配されたことがない国です。タイがまだ貧しかったころ、日本の援助でインフラ整備をしたこともあってか、タイ人は日本に親しみを持っている人が多いです。バンコクでは多くの日本企業がタイに進出していますし、日本人街があるほど駐在員が多いです。逆に2013年にタイ人のビザ取得が緩和されて以降、多くのタイ人が日本を訪れるようになりました。先ほど挙げた人気イベント「S2O」は日本でも開かれるようになり、カスタムカーイベント「東京オートサロン」とライセンス契約を結んだ「バンコク・インターナショナル・オートサロン」がタイで開催されるなど、交流も進んでいます。

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PROFILE

野見山大地

写真家
1993年、日本人の父とタイ人の母の間に生まれる。幼少期をタイで過ごす。自分の目で世界を見るために写真家を志し、カメラを片手に世界一周、アフリカ縦断を行う。これまで70カ国以上を訪れた。資格マニアでもあり、車やバイクの大型免許、ゾウ使い、小型船舶、ドローン操縦者、ダイブマスター、調理師などの資格を持つ。写真家として国内外で活動し個展開催や写真集も出版する。都内を中心に展開するタイ料理屋「チャオタイ」の副社長でもある。

落ちそうで落ちない黄金の岩とパゴダ ランプーン

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