あの街の素顔

カナダ・トロントからのプチ旅 白銀のリゾート、ブルーマウンテン・ビレッジで滑らないステイ

冬の平均気温がマイナス10~20度というカナダ・トロントは都市部の中心にアイススケート場があるなど、当然、冬の遊びが充実している。そんなトロントから車で2時間ほどのところにあるブルーマウンテンは、トロントニアン(トロントに住む人々)に「ブルー」の愛称で親しまれる人気のスキー・リゾート。スキー場の麓(ふもと)にあるブルーマウンテン・ビレッジは、スキーやスノーボードをしなくても楽しめるという。それなら都会を脱出して冬を楽しもうじゃないか、と実際に行ってみた。滑らなくても十分楽しめるリゾートステイ、六つのポイントを紹介する。

(文・写真:鈴木博美、メイン写真=宿泊した「ザ・ウェスティン・トリリウム・ハウス」)

1:雪景色が似合う可愛らしい村、ブルーマウンテン・ビレッジ

ブルーマウンテン・ビレッジの目の前はスキー場。早朝からたくさんの人が滑っていた

ブルーマウンテン・ビレッジの目の前はスキー場。早朝からたくさんの人が滑っていた

トロントから車でフリーウェイを北へと2時間ほど走らせ、海のように広大なジョージア湾の湖岸に近いブルーマウンテン・ビレッジに着いた。目の前にはスキー場が広がる。冬はスノー・アクティビティー、夏はネイチャー・アドベンチャーなど多彩な体験を楽しむことができる。

池を中心にホテルやレストラン、ショップが集まるブルーマウンテン・ビレッジ

池を中心にホテルやレストラン、ショップが集まるブルーマウンテン・ビレッジ

真っ白に凍った池を中心に、雪化粧をしたコテージ、カラフルなマスコーカチェア(木製のアウトドアチェア)が並ぶ、フォトジェニックなリゾート村だ。1周1キロほどの小さな村に50のレストランやバー、ショップ、スパ、リゾートホテルやロッジ等の施設が集まり、夜は雪とイルミネーションに包まれてロマンティックな雰囲気となる。ここなら滑らなくても一日中楽しめそうだ。

2:冬限定のマジカル・ライト・ジャーニー

イルミネーションに包まれる夜のブルーマウンテン・ビレッジ

イルミネーションに包まれる夜のブルーマウンテン・ビレッジ

冬の夜を盛り上げてくれるのが、「ブルーマウンテン・ドリームトレイル」と呼ばれるライトアップ。1キロに及ぶ散策ルートには美しいイルミネーションが設置され、ビレッジ内を幻想的に彩る。午後6時から9時まで1時間ごとに音楽に合わせてライトが躍る、ダンスライトショーも見逃せない。

Blumination Dream Trail

■Blumination Dream Trail
場所:ブルーマウンテン・ビレッジ内、各所。2020年は3月28日まで。
点灯時間は日没から夜10時まで。
http://bluemountainvillage.ca/blumination-dreamtrail

3:約126メートルの吊り橋、スノーシューイングで雪山をお散歩

Scenic Caves Nature Adventures

スキーは自信ないけど、やっぱり冬の自然も楽しみたいという人におすすめなのがスノーシューイング。スノーシューイングとは、日本でいう「かんじき」で雪原を歩くこと。スノーブーツの上から装着すれば、誰でもふわふわの新雪が降り積もった冬の森や雪原を気の向くままに歩くことができる。

ブルーマウンテン・ビレッジにほど近い渓谷「シーニックケイブ」までスノーシューイング

スノーシューイングでブルーマウンテン・ビレッジにほど近い渓谷「シーニックケイブ」まで行ってみた。渓谷に架けられた長さ約126メートルの吊橋を渡り、晴れた日はジョージア湾を一望する絶壁など、変化に富んだ景観が楽しめるはずだったが……。雪原を歩き始めて数分、青空は突然灰色の雲に覆われ雪が降ってきた。残念ながら壮大な景色を拝むことは叶わなかったが、静寂の森の中、雪を踏みしめながら歩くのは何とも心地が良い。

他にも初心者から上級者まで10コースほどが整備されているので、自分のレベルに合わせて、気軽に体験することができる。一帯はユネスコ生物圏保護区に指定されているエリアでもあり、小動物や鳥に出会うチャンスも。また雪上に残された動物たちの足跡観察も楽しい。

■Scenic Caves Nature Adventures
住所:260 Scenic Caves Rd, The Blue Mountains, ON
営業時間:9:00-17:00
入場料:月~金$17.5、土日・祝日$21.5
スノーシューレンタル:$16.50
https://sceniccaves.com

4:ゲレンデ飯は、ご当地食材の料理×クラフトビール

ノースウィンズの4種類のクラフトビールと自慢の料理

ノースウィンズの4種類のクラフトビールと自慢の料理

ブルーマウンテン・ビレッジは、多種多様なレストランが軒を連ねている。なかでもクラフトビール・レストラン「ノースウィンズ」は、「Farm to Table(農場から食卓へ)」がコンセプトの新鮮な地元の食材を使った料理と手作りビールが自慢のレストラン。

クラフトビール・レストラン「ノースウィンズ」

クラフトビール・レストラン「ノースウィンズ」

店内で醸造されるクラフトビールは、新鮮さを保つためスモールバッチ(少量生産)にこだわっている。ライトやダーク、エール、ラガーなどスタイル豊富。料理メニューも充実していて、どれも自慢のクラフトビールとの相性が良い。ランチタイムには、おなかをすかせたスキーヤーやスノーボーダーでにぎわっている。

クラフトビールの販売もしている

クラフトビールの販売もしているので、気になるビールがあれば、部屋飲み用に買ってみてもいいだろう。

■Northwinds Brewpub & Craft Beer Store
住所:180 Jozo Weider Blvd, The Blue Mountains, ON
営業時間:11:30〜0:00
https://northwindsbrewery.com

5:リンゴが名産、ご当地アップルサイダーはいかが?

ノーザンスパイ

ブルーマウンテンはカナダでも有数のリンゴの産地。マーケットをのぞけば、「ノーザンスパイ」や「アンブロシア」など聞きなれない名前のリンゴが10種類ほど並んでいた。中には日本生まれの「フジ」も。町中ではリンゴで作られるアップルパイはもちろんのこと、アップルワインにアップルサイダーなどを製造販売するお店が点在し、それらをハシゴするのも楽しみとなる。

Thornbury Village Cider House

ブルーマウンテン・ビレッジから車で15分ほどのソーンベリーという町にあるサイダリーがおすすめだ。サイダーは濃縮ではない新鮮なリンゴ果汁100%で作られ、その他にもクランベリーやブルーベリー、シナモンなどのスパイスをブレンドしたアップルサイダーも美味。ライトな飲み心地で、気軽に飲むのにピッタリだ。

ソーンベリーサイダーは品評会で数々の賞を受賞している

ソーンベリーサイダーは品評会で数々の賞を受賞している

店内で座ってゆっくり飲むこともできるし購入も可能。ただしサイダーといえどもアルコール度数は5%ほどあることを忘れずに!

■THE THORNBURY CIDER & BREW HOUSE
住所:90 King St E, Thornbury
営業時間:日〜木 11:00~18:00、金・土 11:00~20:00
https://thornburycraft.com

6:「ザ・ウェスティン・トリリウム・ハウス」で冬のリゾートライフを満喫

ザ・ウェスティン・トリリウム・ハウス

雪景色を眺めながらホットタブでリラックス

ブルーマウンテン周辺にはコンドミニアムや、貸別荘など様々なタイプの宿があるが、食事やショッピングも気軽に楽しめるブルーマウンテン・ビレッジ内のホテルが便利でおすすめだ。宿泊した「ザ・ウェスティン・トリリウム・ハウス」は、ブルーマウンテン・ビレッジの中央にある池沿いに建つラグジュアリーなホテル。優雅なロッジ風の建物が周囲の自然に溶け込んでいる。

1ベッドルームの寝室。リビング&ダイニングルームと合わせ50平米ある

1ベッドルームの寝室。リビング&ダイニングルームと合わせ50平米ある

全室に暖炉と簡易キッチンが備わり、シンプルな中にも品の良さが感じられる客室には、快適さにこだわったウェスティンホテルオリジナルのヘブンリー・ベッドやヘブンリー・シャワーが備わり、ぜいたくなひとときを過ごすことができる。雪見ホットタブも楽しめるので冬でも水着は忘れずに!

また、同ビレッジ内にある岩盤浴&ボディーセラピーが人気の「岩スパ」や森の中にある温浴スパなど、ブルーマウンテンを遊び尽くした後にリラックスできる施設も充実している。一面の雪景色と自然の雄大さに触れるトロントからの冬山トリップは、想像以上に楽しい。

「ザ・ウェスティン・トリリウム・ハウス」ラウンジ

ロビーの暖炉でぬくまりながら雪景色を眺めるのもぜいたく

■The Westin Trillium House, Blue Mountain
住所:220 Gord Canning Drive, Blue Mountain Village
https://www.marriott.com/hotels/travel/yyzth-the-westin-trillium-house-blue-mountain/

■取材協力:オンタリオ州観光局
http://www.ontariostyle.com

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PROFILE

  • 「あの街の素顔」ライター陣

    こだまゆき、江藤詩文、太田瑞穂、小川フミオ、塩谷陽子、鈴木博美、干川美奈子、山田静、カスプシュイック綾香、カルーシオン真梨亜、シュピッツナーゲル典子、コヤナギユウ、池田陽子、熊山准、藤原かすみ、矢口あやは、五月女菜穂、遠藤成、宮本さやか、小野アムスデン道子、石原有起、高松平蔵、松田朝子、宮﨑健二、井川洋一、草深早希

  • 鈴木博美

    旅行業界で15年間の勤務を経てフリーの旅行家に。旅を通じて食や文化、風土を執筆。日本航空機内誌のほか、新聞雑誌等に海外各地の旅の記事を寄稿。著書に一人旅に役立つ電子書籍「OL一人旅レシピ」インド編、カンボジア・ベトナム編、エジプト編、世界中のおいしい料理をおうちで作る「いつもの食材で作る世界の料理レシピ」。ブログ「空想地球旅行」で旅のあれこれを発信中。

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