あの街の素顔

ニューカレドニアで世界遺産の海とフレンチ・カルチャーを楽しむ!

南太平洋にあるフランス領ニューカレドニアは世界最大のラグーンに囲まれた島。周囲の海は世界遺産にも登録されており、映画「天国にいちばん近い島」の舞台そのものの絶景とフランス風の雰囲気が楽しめます。
(文・写真 松田朝子 トップ写真は入り江の景色が美しいヌメアの街)

アクセス、実は日本からが便利

「南太平洋に浮かぶフランス」ニューカレドニアまでは成田、関空からエアカランの直行便で約8時間半。アジア圏でニューカレドニアまでの直行便があるのはなんと日本だけ。フランス人も本国からは日本を経由してニューカレドニアに入るほど、日本とニューカレドニアはアクセスが良いのです。今年日本就航20周年を迎えるエアカランは、昨年エアバスA330neoを導入。最新の機体で快適なフライトを楽しめました。

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エアカランのプレミアムエコノミー席には、南国ムードあふれるクッションが

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トントゥータ国際空港では、歓迎の演奏でお出迎え

また、ニューカレドニアを訪れる外国人観光客数は、オーストラリアについで日本が第2位。日本語の表記のある観光地やレストラン、ホテルも多く、海外旅行初心者にもぴったりです。

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あちこちに日本語の表記がある

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看板にも日本語が

ゲートシティとなるのは、グランドテール島にある首都ヌメア。南太平洋のコート・ダジュールとも呼ばれる街は、紺碧(こんぺき)の海を背に、フレンチテイストのショップが軒を連ねます。

海を感じるリゾートでゴージャスステイを楽しむ

ラグジュアリーなリゾートステイを楽しむならば、島の南端、アンスバタ地区へ。海岸線に沿ってホテルやショップ、レストランが立ち並ぶこのエリアは、もっともニューカレドニアらしい景色を楽しめるところ。そんなアンスバタに位置するル・メリディアン・ヌメア・リゾート&スパは、美しい海とひとつながりになったロケーションのリゾートホテルです。カヤックなど、ゲストが無料で楽しめるアクティビティーも豊富にそろい、マリンスポーツざんまいのステイも可能。

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「ル・メリディアン・ヌメア・リゾート&スパ」。オーシャンまたはガーデンビューのゲストルームは207室

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バスタブは深く、独立したシャワーブースもあるので、快適なホテルライフを楽しめます

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ル・メリディアン・ヌメア・リゾート&スパは、ニューカレドニアに3軒しかない5つ星ホテルのうちの1軒です

「暮らしている感覚」満喫できるホテルも

さらに、暮らしているようなホテルステイを満喫するならば、同じくアンスバタ地区のシャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパへ。108室ある部屋はすべてスイート・ルーム。フルサイズキッチンもついているので、スーパーで食材を買って調理もできます。

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サンセットを見ながら、プライベートバルコニーでディナーという楽しみ方もできます©Chateau Royal Beach Resort & Spa

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キッチンとリビングルームがついているスタンダード・スイートルーム©Chateau Royal Beach Resort & Spa

また、観光客のみならず地元のマダム達に人気なのが、リゾート内のアクアロワイヤル・スパ。中でも、様々な水圧、水温でのリラクゼーションが楽しめるアクアトニック®プールでは、ちょっとした湯治気分も味わえるでしょう。

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アクアトニックプール:アクアトニック®プール。アクアバイクやアクアジムのレッスンも体験できます(要予約)©Chateau Royal Beach Resort & Spa

ローカルな市場や豊富な海の幸

モーゼル湾に面して、毎日朝5時から昼までマルシェが立ちます。青い六角形の屋根が五つ並んだ建物で、ニューカレドニアで最も大きな市場です。現地の人はもとより、観光客も多く訪れています。フランスらしく、パン屋やカフェもあって、朝食にもおすすめ。野菜や果物、海産物の他、お土産やファッションもそろっています。

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マルシェの一角

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いろいろなパンが並ぶ

海の幸が豊富なニューカレドニア、せっかくだから魚介類をたくさん食べたい! でも何が口に合うかわからない、という時は、アンスバタ地区にあるホテル「ヌバタ」へ。プールサイドにあるメインレストランの「レキリーブル」では、毎週金曜日の夜にシーフードビュッフェがあり、宿泊客のみならず地元の人や観光客でにぎわっています。あわせてポリネシアンダンスショーも楽しめるので、トロピカルムードに浸りたい時はオススメです。

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新鮮なシーフードを好きなだけ食べることができます

フランスの雰囲気満載のショップとレストラン

ヌメア市内には本国に負けず劣らず、おしゃれなセレクトショップやブティックがたくさんあります。カラフルでフォトジェニックなショップは、見ているだけで気分が上がります。おすすめは、ココティエ広場の近くにある「Arenco」(アレンコ)というセレクトショップ。

ここは、女性オーナーが1人でやっているお店で、自らパリで買い付けてきたというアイテムがほとんど。アンティークなポスターや、古い戸棚などが飾られた店内も楽しく、つい長居をしたくなってしまうでしょう。

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掘り出し物が見つかりそうなラインアップ

シトロン湾が一望できる岬にある「クレープリー・ル・ロシェ」は、ブルターニュ地方の郷土料理であるガレットとクレープの店です。全席オープンテラスなので、晴れた日のランチにぴったりです。ガレットのメニューは目移りするほどたくさんあり、トッピングが追加できます。ツナやエビなどいろいろ載せると結構なボリュームに!

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そば粉で作るガレットは主にメイン料理向け。クレープは小麦粉で作られデザート向け

メニューは日本語でも書いてあります。またここでは、同じくブルターニュ地方の名物、シードルというリンゴの発泡酒を楽しむことができます。シードルはコーヒーカップでサービスされ、ガレットと一緒にいただくのがブルターニュ風。いつも地元の人でいっぱいなので、海に面した席を確保したければ予約をしていくといいでしょう。

ヌメアの中心地、カルティエ・ラタンと呼ばれるエリアにあるビストロ、シェ・トトは、フランス・リヨンのブション(居酒屋)を思わせるレストランです。

ここはかつて日本でビストロを経営していたというご夫妻が、ニューカレドニアに移住して始めた店。フランス人のオーナーシェフと日本人の奥さんが切り盛りするアットホームな雰囲気は、日本人観光客のみならず、現地在住者にも人気です。日本語のメニューもあり、正統派のフレンチ。自家製の田舎風パテや、リヨン名物のすり身料理「クネル」もあって感激します!

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「クネルのエビソース」。新鮮な魚介のうまみが感じられます

さらにフランスの雰囲気を追求するならば、ボルドーワインの店、シェ・ドゥ・リポドローム(Chai de l’Hippodrome)へ。

ここには、ワイナリーをイメージしたバー、ボルドーワインスクール、ビストロなどがあって、ボルドーのシャトーを訪れているような気分になります。また、テイスティングはもちろん、料理とのマリアージュなど、ワインに関するさまざまなレッスンを受けることができます。私たちは日本人ソムリエの古川由美さんを講師に、じっくり勉強することができました。

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シェ・ドゥ・リポドロームの外観(左)と内部

2018年オープンのまだ新しい店内は、インテリアはほとんどボルドーから持ってきたものを使っており、ワインたるを再利用したテーブルがおしゃれです。海を満喫した後、グラスに揺らめくボルドーワインを楽しむのは、ニューカレドニアならではのぜいたくなひとときです。

ニューカレドニアの自然をお土産に!

すべてニューカレドニア産の植物で作られた自然化粧品を扱うボタニックは、モダンな雰囲気のコスメショップです。ここでしか買うことのできない商品の数々は、併設のラボで、ニューカレドニアの先住民族から学んだ伝統的な製法で作られています。

おすすめなのは、世界一粒子が細かいといわれる、イル・デ・パンの砂を使ったスクラブと、エイジングケアもできるハンドクリーム。

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店内には商品のテスターが置かれ、コスメも一つ一つ試しながら選べます

植物の80パーセントが固有種というニューカレドニアは、珍しい花の宝庫。そんな花の蜜を食べているミツバチは世界一元気がいいと言われています。ここで作られるはちみつは、自然のままの状態の生はちみつです。
ニューカレドニアでは、ミツバチの環境保護のため制約があり、養蜂家は、巣箱周辺での農薬は使わない、ミツバチに抗生物質を使わない、非加熱、無濾過などという厳しい条件下ではちみつを作っています。それによって、加熱によって失われるビタミンほかさまざまな成分が温存されるそうです。

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一口なめた途端、「こんなはちみつ食べたことがない!」と叫びたくなりました

そんな生はちみつや、蜜蝋(みつろう)から作るせっけんを置いているのは、ヒルトン・ヌメア・ラ・プロムナード・レジデンスに隣接したアートギャラリー、「ギャラリー・アートプルミエール」(2020年2月現在改装中。同年7月にリニューアルオープン予定)。オーナーのフレデリック・シャトランさんは、ニューカレドニアのはちみつを世界に届けようと活動しています。せっけんも、ニューカレドニア産のミツロウが100%使われています。タマヌという植物がブレンドされたせっけんは保湿効果が高いとのこと。

ニューカレドニアは手つかずの自然と洗練された街が楽しめるリゾート。1966年に出版された森村桂の旅行記で「天国にいちばん近い島」と呼ばれて半世紀以上が過ぎても、その言葉が使われているのは、訪れる人を天にも昇るようなハッピーな気分にさせてくれるからでしょう。

PROFILE

  • 「あの街の素顔」ライター陣

    こだまゆき、江藤詩文、太田瑞穂、小川フミオ、塩谷陽子、鈴木博美、干川美奈子、山田静、カスプシュイック綾香、カルーシオン真梨亜、シュピッツナーゲル典子、コヤナギユウ、池田陽子、熊山准、藤原かすみ、矢口あやは、五月女菜穂、遠藤成、宮本さやか、小野アムスデン道子、石原有起、高松平蔵、松田朝子、宮﨑健二、井川洋一、草深早希

  • 松田朝子

    東京・銀座の料亭に生まれ、戦前から続いた料亭を2009年にたたみ、現在は旅行作家/ライターとして旅行メディア等で活動中。日本旅行作家協会会員。旅をして、変なものを見つけると書かずにはいられなくなる癖あり。主な著書に「空飛ぶベビーカー」(東京経済刊)、「子供も大人も ラスベガスの達人」(山と渓谷社刊)、「旅先だとどうして彼は不機嫌になるの」(自由国民社刊)。

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