タイ 上から撮るか、下から撮るか

マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

日本人の父とタイ人の母を持つ写真家、野見山大地さんの連載「タイ 上から撮るか、下から撮るか」。ドローンによる空中撮影から水中での撮影まで、ひとひねりした視座の写真を得意とする野見山さんが写真と文章でお届けします。第13回はペッチャブーンです。まるでマトリョーシカのような不思議な仏像のあるワット・プラタート・パーソンケーオをはじめ見どころの多い、地元の人々にも人気のリゾート地です。
(トップ写真はワット・プラタート・パーソンケーオの大仏)

【動画】マトリョーシカのような?ワット・プラタート・パーソンケーオの大仏を空からぐるり

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スイスになぞらえられるリゾート地

ペッチャブーンはタイの中部に位置する県で、標高が高く年間を通して気温が安定しているため、避暑地としても人気です。自然も豊かで「タイのスイス」とも呼ばれます。バンコクから約400km北にあり、アクセスがよいとは言えませんが、ユニークな寺院や雲海を見ることができるなど観光スポットが多く、タイ人にとっては週末ドライブなどにぴったりの場所です。

一度見たら忘れられない大仏

ペッチャブーン最大の見どころといえば、タイで一番奇抜な寺院とも言われるワット・プラタート・パーソンケーオでしょう。ペッチャブーン市街地から車で1時間弱の、周囲を山で囲まれた場所に建てられた、修行や瞑想(めいそう)のための寺院です。

マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

ワット・プラタート・パーソンケーオ

大きさの違う五つの大仏がマトリョーシカのように連なっている姿は、一度見たら忘れることはできないでしょう。トップ写真は大仏の正面にあるオブジェ越しに撮ったものですが、まるで神羅万象を表しているかのようです。

マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

タイルをモザイクのように用いた美しい建物

ワット・プラタート・パーソンケーオのもう一つの見所は、陶器などをタイルにして作った寺院建築です。スペインのバルセロナにあるガウディ作のグエル公園を思わせる造りで、ここまでカラフルな寺院はタイでも珍しいです。

マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

モザイクは階段にも用いられている

地元の人々が憩うワット・カオ・タム・プラ

【動画】ワット・カオ・タム・プラを空から

ワット・カオ・タム・プラは、小高い丘の上に建てられています。仏像の周りにはさまざまな花が咲き誇り、とてもきれいです。ガイドブックではほとんど見かけず、観光客はほぼ皆無で、地元の人々の憩いの地となっています。

カオ・コーにある二つのランドマーク


マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

カオ・コーの地名を示すモニュメントを空から見たら

ペッチャブーンが「タイのスイス」と呼ばれるゆえんは、カオ・コーがあるからではないでしょうか。別荘地として知られる高原地帯で比較的涼しく、おおむね12月から2月の間には、日の出とともに雲海も見られる日があります。キャベツやイチゴの生産も盛んです。

マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

カオ・コーのイチゴ畑を空から

カオ・コーには代表的なランドマークが二つあります。一つはカンチャナーピセーク仏塔です。

白いパゴダが一つあるだけですが、そびえ立つ姿は神々しいです。地元の人たちはここで徳を積む「タンブン」を行います。境内にはイチゴの屋台なども出て、タンブン後に食べることもできます。

マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

カンチャナーピセーク仏塔を空から

もう一つは、トゥンカンハンロムの巨大な風力発電施設群です。タイではあまり風力発電になじみがないからか、施設を近くで見ることができるカフェがたくさんあり、お茶を飲みながら眺めることができます。

マトリョーシカのような?大仏が ペッチャブーン

風車群

【動画】カオ・コーの雲海ビュースポット

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PROFILE

野見山大地

写真家
1993年、日本人の父とタイ人の母の間に生まれる。幼少期をタイで過ごす。自分の目で世界を見るために写真家を志し、カメラを片手に世界一周、アフリカ縦断を行う。これまで70カ国以上を訪れた。資格マニアでもあり、車やバイクの大型免許、ゾウ使い、小型船舶、ドローン操縦者、ダイブマスター、調理師などの資格を持つ。写真家として国内外で活動し個展開催や写真集も出版する。都内を中心に展開するタイ料理屋「チャオタイ」の副社長でもある。

巨大な黄金の指?! 高さ93mの仏像です アーントーン

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