永瀬正敏フォトグラフィック・ワークス 記憶

(55)大好きな街と、待合室でまどろむ人 永瀬正敏が撮ったニューヨーク

国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。今回は、永瀬さんが大好きなニューヨークの点描。この場所でカメラを構えた永瀬さんの思いとは?

(55)大好きな街と、待合室でまどろむ人 永瀬正敏が撮ったニューヨーク

©Masatoshi Nagase

知り合いや友人がたくさんいるということもあり、
ニューヨークはとても好きな街の一つだ。

1990年代初頭からこの街で数多くの出会いがあって、それが未来につながり、
今の僕の一部分を作ってもらった、そう自分では思っている。
感謝して止まない街、ニューヨーク。
それでも、たまに長い期間滞在すると、東京と似通ったスピード感に、
疲れを感じてしまうこともある。

ニューヨークの地下鉄待合室。
頭上の電光掲示板に「EXPRESS」の文字、その下のベンチで時を忘れたかのように、
夢の中にたたずんでいる男性。
文字と男性のギャップが撮影できた奇跡に、感謝した。
この街がまた、素敵な出会いを与えてくれた。

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PROFILE

永瀬正敏

1966年宮崎県生まれ。1983年、映画「ションベン・ライダー」(相米慎二監督)でデビュー。ジム・ジャームッシュ監督「ミステリー・トレイン」(89年)、山田洋次監督「息子」(91年)など国内外の約100本の作品に出演し、数々の賞を受賞。カンヌ映画祭では、河瀬直美監督「あん」(2015年)、ジム・ジャームッシュ監督「パターソン」(16年)、河瀬直美監督「光」(17年)と、出演作が3年連続で出品された。近年の出演作に常盤司郎監督「最初の晩餐」、オダギリジョー監督「ある船頭の話」、周防正行監督「カツベン!」、甲斐さやか監督「赤い雪」など。写真家としても多くの個展を開き、20年以上のキャリアを持つ。2018年、芸術選奨・文部科学大臣賞を受賞。

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