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“未来の旅”を動画でイメージ 各国の政府観光局が配信

新型コロナウイルスの影響を受けて、生活が一変してしまった今、各国の政府観光局が様々なキャンペーンの紹介やメッセージ動画の配信をしているのをご存じでしょうか。
今は旅をすることはかなわないけれど、いつか訪れる日を自宅でイメージして楽しんでほしい――。そんな思いが込められているムービーを、いくつかご紹介します。
(文・こだまゆき、トップ画像提供=ハワイ州観光局)

名峰マッターホルンに力強い光のメッセージも

Dream now-travel later.」は、いち早く3月中に発信したスイス政府観光局の動画。たそがれ時のマッターホルンの姿からスタートします。スイスの雄大な山や湖、山岳鉄道が映し出され、そこにはトレイルランニングやカヤックを楽しむ人々の姿も見ることができます。そして、私たちに語りかけるようなメッセージがテロップで伝えられ、最後は再会を喜び合う人々の姿が。

そう遠くはない未来に、こうやって喜びを分かち合える日がまた必ず来るよ――。30秒のショートムービーからは、そんな希望のメッセージが読みとれます。

現在も、3月中旬から突入したロックダウンの最中にあるスイスですが、マッターホルンのふもとにある街ツェルマットが実施している希望の光を全世界に届けるプロジェクトが話題です。これは名峰マッターホルンの山頂に光のメッセージをダイナミックに映し出すというもの。「#hope」や「#stay home」などのメッセージの他に、各国の国旗なども投影されています。

“未来の旅”を動画でイメージ 各国の政府観光局が配信

新型コロナウイルスと戦う世界の人々と絆を強める光の投影には日本の国旗も。スイスの力強いイニシアチブを感じるプロジェクト
©︎Michael Kessler

また、Switzerland Tourism公式インスタグラムでは、スイスの夢見るような美しい景色も随時発信しているので、こちらも要チェックです。

アロハの気持ちを分かち合えば、きっとまた逢える日がくる

続いてはハワイ州観光局から届いているメッセージ動画。「いまハワイにお迎えすることができなくても 私たちの心は繋(つな)がっています」という言葉からスタートするこの動画は1分20秒。こちらはわかりやすく翻訳されています。

このムービーの中でフォーカスされているのは、ハワイアンスピリットを象徴する「アロハ(ALOHA)」という言葉です。「こんにちは」や「さようなら」というあいさつだけではなく、愛や絆という意味もある「ALOHA」。他の人への思いやりと愛情が必要な今だからこそ、気持ちをひとつに、アロハの精神で乗り越えましょうと伝えています。「Rainbow State」とも呼ばれるハワイ州らしく、動画の最後は虹が見られますよ。

さらにハワイ州観光局では、おうち時間を楽しんでもらうための一環として、自宅でハワイを体感できる「おうちでハワイ」というプログラムをスタート。「バーチャルハワイ」「癒しのハワイ」「学ぶハワイ」「音楽でハワイ」「映画でハワイ」「読み物ハワイ」の六つのカテゴリーが用意され、VR動画でバーチャルハワイ旅行が楽しめたり、ハワイのヒーリングミュージックを聴けたりと、自宅でハワイ気分を満喫できるコンテンツが充実しています。

なかでも「癒しのハワイ」で用意されている「カウアイ島の小鳥たちの音色」は必聴。目を閉じてリラックスしながら、芝生の上で寝転がっているつもりで、鳥たちの鳴き声に耳を傾けてみてください。また、ウェブ会議用のバーチャル背景なども用意されているので活用してみては?

また会う日まで #STAYHOME #STAYSAFE

ドバイ政府観光・商務局は「Till We Meet Again」(また会う日まで)と題したメッセージ動画を公開しています。「#STAYHOME(お家にいましょう)」「#STAYSAFE(ご無事でいてください)」というメッセージとともに、砂漠の景色や、進化を遂げる街の様子を見ることができます。絶景からジャイロコプターなどスカイアクティビティーまで、バラエティーに富んだドバイの表情が楽しめるムービーです。

続いて、在宅時間を楽しめるドバイのユニークなコンテンツをご紹介しましょう。
街並みや観光スポットなどを360度の全天球パノラマ写真で楽しめるサイト「dubai360」は、本当にドバイの街を旅しているかのような錯覚に。828mという世界一の高さを誇る超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」のてっぺんから眼下を見下ろせたり、アブラと呼ばれる水上タクシーからドバイクリークの景色を眺めたりも。ドバイの景色の中にあるアイコンをクリックしたら、あっという間にその場所にジャンプ。時間を忘れて没頭してしまいます。グリグリとマウスを動かして、自宅でのバーチャルトリップを堪能してくださいね。

“未来の旅”を動画でイメージ 各国の政府観光局が配信

ドバイのホテルでは4月上旬に、ハート型のライトアップで世界を応援する取り組みを実施。こちらはドバイの人口島パーム・ジュメイラに建つラグジュアリーホテル、アトランティス・ザ・パームのライトアップの様子(提供=ドバイ政府観光・商務局)

少女の語りかけるようなナレーションが心に響く

最後は南半球の島国ニュージーランドから。最大都市オークランドの観光局が制作したメッセージ動画です。タイトルは「Papatūānuku is breathing.」で、直訳すると「パパトゥアヌクが息をしている」です。

パパトゥアヌクとは、ニュージーランドの先住民マオリの神話に出てくる大地の神様のこと。オークランド各地の美しい映像が流れるなか、英語と時折マオリ語を入れてメッセージを伝えるのは少女の声。この無垢(むく)であどけない声がじんわりと心に響いてきます。

2分半ほどの動画の最後には、「すべての映像はロックダウン前に撮影されたもので、音声録音や編集は自宅で行われました」というテロップが出て終わります。

目に見えないウイルスは私たちの生活を劇的に変えてしまいました。まだまだ外出自粛が続きます。以前のように楽しく旅ができることは世界中の人々の願いだと、これらのメッセージ動画は伝えているような気がします。

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    気になる旅のニュース、お得な旅情報をキャッチした編集部員やライターが、随時情報を掲載していきます。

  • こだまゆき

    知らない土地での朝食がなによりも楽しみなフォト派のライター。iPhoneで撮るのも一眼レフで撮るのもどちらも好き。自由で気ままな女性ならではの目線で旅のレポートをお伝えしています。執筆業は旅関連の他、デジカメ、雑誌コラム、インタビューなど。趣味は顔ハメパネル。

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