楽しいひとり温泉

温泉+物語 そこにある物語を楽しむ新しいリゾート「ふふ 日光」

これからの温泉旅の楽しみといえば、紅葉、そして、冬の雪景色。どこへ旅をしようかと、思いは広がります。世界遺産登録21年目を迎えた日光東照宮エリアのすぐ近くに、2020年10月2日にオープンした「ふふ 日光」へ取材に出かけました。日光田母沢御用邸記念公園に隣接する深い森の中に立つ新しい宿は、新築でありながら、しっとりと落ち着いたたたずまい。古き良き国際避暑地として栄えた日光を感じさせる空間に、気品とぬくもりを感じます。

(トップ写真:「ふふ 日光」の中庭)

■連載「楽しいひとり温泉」は、全国各地の温泉をめぐり、温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する、温泉ビューティー研究家の石井宏子さんが、テーマごとにひとり温泉にぴったりなお宿を紹介します。

メイン棟は美しい平屋の木造日本建築

ラウンジ

ラウンジで紅茶や湯上がりのビール、バータイムにはお酒も楽しめる

エントランスを入ると、印象的なゴヨウツツジがお出迎え。庭園を眺めるラウンジで、宿のイメージでブレンドされた黄金色の紅茶をいただきます。ジャスミンと緑茶、洋梨が香り、華やいだ優雅な気分になります。

デザインが異なる24の温泉付き客室

リビング

コンフォートスイート209号室のリビング

「宿のテーマは高貴な雰囲気を味わう日光です」と、案内されたお部屋は、ひとり温泉にぴったりのコンフォートスイート。歴史を重ねたクラシックホテルの一室を思わせるインテリアが、なんとも温かな気持ちにさせてくれて、ほっとします。

眠りねこ

宿オリジナルの眠りねこや三猿が可愛い

棚の隠し扉を開くと、輝く眠りねこが。他の棚には、金色の三猿も隠れていました。テレビなどの電化製品は棚に収納されていて、日常を離れて静かに落ち着いた時間を過ごすのもよし。扉を開いてテレビを楽しむのもよし。と、気分次第で好きなように過ごせます。

ベッドルーム

スタイリッシュスイートのベッドルーム

ベッドルームにある三面鏡のドレッサーと照明も、レトロな優雅さを醸し出します。「なんだか、今日はゆっくり眠れそう」と、到着したばかりなのに思ってしまいました。

温泉

全室に専用の温泉がついている

部屋には専用の温泉があります。窓を開けると、森を抜ける風のいい香り。川のせせらぎも聞こえてきます。

いつか泊まりたい夢の客室を発見

【動画】ふふラグジュアリープレミアムスイートの305号室

オープン前の取材ということで、いくつかのタイプの部屋を見学しました。叫びたくなるような、夢の客室「ふふラグジュアリープレミアムスイート」に、目が釘付けになりました。こんな部屋は、いまだかつて見たことがありません。この驚きを知っていただきたく、動画でご紹介します。ヒノキの内湯と、貸し切り温泉さながらのぜいたくな半露天風呂。栃木県産の大谷石の壁、森へとつながるようなインフィニティ温泉を、滞在中ずっと独り占めできるなんて、まさに理想郷のようです。その隣はテラスが気持ちいいリビング、そして、優雅なベッドルームと続きます。

敷地に新しく掘削した自家源泉

男女別大浴場

敷地の別棟にある男女別大浴場

日光田母沢御用邸記念公園に隣接する敷地にこの宿を建てるにあたり、新しく温泉を掘削したそうです。「ふふ 日光の湯」と名付けられた自家源泉は、アルカリ性単純温泉、pH8.6のアルカリ性で、つるつるとした肌触りが心地よく、湯上がりの肌はすべすべです。

夕暮れ

夕暮れの「ふふ 日光」

部屋のリビングでゆるゆるとしていたら、いつの間にか日が暮れて、お楽しみの夕食へと向かいます。

日光のストーリーを感じる和と洋のかけ合わせ

八寸

三つのボンボニエールに入った八寸

「ふふ 日光」の夕食のテーマは、和洋折衷と日光のストーリー。三つのボンボニエールが並ぶ可愛い八寸から始まります。

料理

日本三大珍味を味わう料理は日本酒があう

ボンボニエールから現れたのは、日本三大珍味を味わうお料理。手前左は、とろけるような越後ウニとつるりとした金時草、右は赤イカとこのわた、奥は、房総ハマグリのスープ煮にカラスミがのっています。スパークリングの濁り酒を合わせて、いきなり上機嫌。

洋皿は楽しい味わいで彩りも美しい

洋皿

中盤からはがらりと雰囲気がかわり洋皿になる

和の料理を数品楽しんだら、今度は晩餐(ばんさん)会のような気分になる洋の料理。剣をイメージしたホワイトアスパラガスには、ほんのり甘いラングドシャ。カブを青銅鏡に見立てた、とろサバのコンフィ。勾玉(まがたま)のような、あぶり平貝のジュレ掛け。ひじき麺のごまあえの上にはキャビアがのっています。

フィレ肉のロースト

3種類のソースで楽しむ栃木牛フィレ肉のロースト

栃木牛フィレ肉のローストは、ふっくらやわらかで味わい深い。フォンドボーのまろやかなボルドレーズ、赤ワインの深い味わいのヴァンルージュ、コショウをきかせたポワブルと、3種のソースで、少しずつ味を変化させて楽しみます。

大正天皇ゆかりのお料理を思い出して

土鍋ご飯

芳しいエクルビスの土鍋ご飯

フィナーレを飾るのは、天皇の料理番・秋山徳蔵さんの逸話を思い出すあの食材の登場です。大正天皇の御大礼の宴(うたげ)では、北海道からニホンザリガニを取り寄せ、京都で料理したといわれています。そのニホンザリガニが日光田母沢御用邸付近にも持ち込まれたのだとか。こよいの料理は、阿寒湖産のエクルビスの土鍋ご飯。エクルビスはフランスの高級食材とされるザリガニだそうです。身を揚げることでプリッとした歯ごたえと芳しさが増して、驚きのおいしさ。添えられた塩のりで巻いて食べると、違うおいしさがあり、ついつい完食してしまいました。

和の演出

最後は秋を感じる和の演出で

冷たいフルーツのデザートの後、最後は、料理長手作りの甘味とお抹茶です。栃木の「紅はるか」を菊花仕立てにした小菓子に秋を感じました。

栃木県・日光 ふふ日光
栃木県日光市本町1573-8
https://www.fufunikko.jp/
※Go To トラベルキャンペーン対象宿

■「楽しいひとり温泉」ポイント
1. 新しいのにクラシックな風格
2.部屋専用の温泉でのんびり
3.物語のある料理をじっくり楽しむ

BOOK

温泉+物語 そこにある物語を楽しむ新しいリゾート「ふふ 日光」

全国ごほうびひとり旅温泉手帖 いい湯、いい宿、旅ごはん!

石井宏子さんの著書「全国ごほうびひとり旅温泉手帖 いい湯、いい宿、旅ごはん!」(世界文化社)。温泉ビューティー研究家・旅行作家ならではの、旅してみつけた、女性がひとりで安心して楽しめる温泉宿を紹介するハンディーな一冊。公共交通機関で行ける、自分へのごほうびで泊まりたい、いい宿を全国から厳選し、あわせて、女性目線で選んだ周辺の立ち寄り先、ランチやスイーツも取り上げます。ひとりでも楽しい観光列車も登場します。税別1400円。

PROFILE

石井宏子

温泉ビューティー研究家・トラベルジャーナリスト。日本・世界の温泉や大自然を旅して写真撮影・執筆をする旅行作家。テレビにも出演。温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する。海外ブランドのマーケティング・広報の経験から温泉地の企画や研修もサポート。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員、日本旅のペンクラブ会員、気候療法士(ドイツ)、温泉入浴指導員。著書に「癒されてきれいになる おひとりさま温泉」(朝日新聞出版)、「地球のチカラをチャージ! 海温泉 山温泉 花温泉 76」(マガジンハウス)、「感動の温泉宿100」(文春新書)などのほか、「全国ごほうびひとり旅温泉手帖 いい湯、いい宿、旅ごはん!」(世界文化社)が11月に発売された。

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