1日1旅
「マドラス・チェック」を織るチェンナイの織物工房
文: 葛西亜理沙

「カカタッタ、カカタッタ」。チェンナイの織物工房を訪れると、リズミカルな機織りの音が聞こえてきた。細い黄色と赤の糸を使って鮮やかな布を織っているところだった。広大なインドで作られる織物は場所によって柄や模様が無数にある。かつて「マドラス」と呼ばれていたチェンナイは「マドラス・チェック」と呼ばれる格子柄やしま模様の発祥の地。サリーの柄を見ながらインドの通りを歩くのは、なかなか興味深い。
(インド・チェンナイ)
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