クルーズへの招待状

最新鋭スーパーラグジュアリーシップ誕生 「セブンシーズ スプレンダー」の気軽で優雅なクルーズ

「リージェント セブンシーズ クルーズ」は優雅でぜいたくなラグジュアリークルーズの最高峰を追求してきたクルーズ運航会社。2020年2月、同社から最新鋭のスーパーラグジュアリー客船「セブンシーズ スプレンダー」が誕生しました。そこで、イタリアのチヴィタヴェッキアからスペインのバルセロナまでの披露クルーズに乗船し、現代的ラグジュアリークルーズの魅力を探りました。(乗船期間2020年2月3~6日、現在「セブンシーズ スプレンダー」は運航を中止しています)

(トップ写真:バルセロナ港に停泊する「セブンシーズ スプレンダー」、撮影はすべて上田英夫)

■連載「クルーズへの招待状」は、クルーズ旅の魅力や楽しみ方をクルーズライターの上田寿美子さんがご紹介します。

全客室がバルコニー付きスイートというスーパーシップ

この船がなぜスーパーと呼ぶにふさわしいかと言えば、他社のラグジュアリー船より、ワンランク上の施設やサービスを提供しているからです。例えばラグジュアリー船のほとんどが、シャンパーニュ、ワイン、カクテルなどの飲み物料金(一部銘柄を除く)、チップなどが含まれているオールインクルーシブクルーズを行っていますが、この船ではさらに、乗船中に衣類の洗濯やアイロンがけを頼めるバレットランドリーサービスや、各寄港地での基本的なショアエクスカーション(上陸オプショナルツアー)まで乗船代金の中に含まれています。

客室は計375室で、すべてがバルコニー付きのスイートルームであることも、スーパーの理由のひとつと言えるでしょう。つまり、「セブンシーズ スプレンダー」に乗船すれば、誰もがバルコニー付き客室でスイートルームのサービスを受けることが当たり前となるわけです。

グランドピアノ

最上客室リージェントスイートにはグランドピアノも

なかでも1室しかない最上のリージェントスイートはプライベート感覚あふれる贅(ぜい)を尽くしたクルーズライフが話題となっています。約412平方メートルのスイートには、室内にスパエリアが存在していることが特徴で、サウナ、サーマルスイート(温かい椅子)、そしてマッサージ台もあり、マイルームでセラピストの施術を受けることができるのです。バルコニーにはジャグジーもあり、大海原を眺めながら誰にも邪魔されないリラックスタイムを確保。二つのベッドルーム、ダイニングエリア、リビングエリアも完備しています。

さらに、10階にはリージェントスイート専用のダイニングルーム「ザ・スタディ」が存在し、秘密めいた入り口から入る隠れ家のような個室レストランになっています。家族や、恋人と水入らずで過ごす極上の船上生活には、専用バトラー(執事)による至れり尽くせりのサービスもついています。

「ザ・スタディ」

「ザ・スタディ」はリージェントスイート専用の隠れ家のようなレストラン

洋上のレストランで味わう美食の世界と海の見える料理教室

「セブンシーズ スプレンダー」は食のクオリティーが高いことも有名です。船内には八つのレストランがありますが、どのレストランで食事をしても料金は乗船代金に含まれていることも高く評価されています。ただし、人気のレストランは予約が必要です。アジア料理のレストラン「パシフィックリム」は入り口にとぐろを巻くドラゴンを飾ったユニークなデザインが印象的。

入り口

アジア料理レストラン・パシフィックリムのドラゴンの入り口

着席するとまず「サッポロビール」を頼みました。すしの盛り合わせ、トリュフを載せたシューマイ、黒毛アンガス牛のプルコギなどと、飲み慣れたサッポロビールはとても合う取り合わせ。さらに、ギンダラのみそ漬けやロブスター天ぷらには、これもまた無料の日本酒「しみずの舞大吟醸」がぴったり。地中海で酒と天ぷらの粋な夜が実現したのです。

ロブスターの天ぷら

豪華なロブスターの天ぷらには日本酒が似合う

「プライム7」はUSDA(米国農務省)の牛肉格付けで最高ランクの「プライム」をつかったニューヨークステーキや骨付きリブステーキが自慢のステーキハウス。ここは、パブロ・ピカソやジョアン・ミロの作品が飾られている船上美術館のような趣もあります。ウェーティングバーで名画を眺めながら食前酒を楽しみ、レストランで大きくてジューシーなステーキを味わいました。

ウェーティングバー

ステーキハウス・プライム7のウェーティングバー

さらに、しゃれたフランス料理を堪能させてくれるのが「シャルトリューズ」です。室内もテーブルのショープレートも金を基調色とした豪華なレストランは、牛肉のタルタル・キャビア添え、ローストロブスター・ホタテのムースのせなど、高級食材をふんだんに使った料理のオンパレードで美食の世界を満喫させてくれました。

シャトリューズ

フランス料理のレストラン、シャルトリューズは金色の使い方が印象的

料理

ビーフタルタルにはたっぷりとキャビアを載せて

食に力を入れている「セブンシーズ スプレンダー」には船上料理教室用のカリナリーアートキッチン(クッキングスタジオ)もあります。受講してみると、今日の料理は地中海の魚を使った「アクアパッツァ」。しかも、調理台の上には食材と一緒にストロベリーの浮かんだシャンパーニュまで用意され、ちびちび飲みながら料理を作る趣向です。男性の受講者も多く、海の見えるキッチンスタジオで習った料理の知識は、味覚のお土産となりました。

カリナリーアートキッチン

カリナリーアートキッチンで船上の料理教室を開催。アクアパッツァに挑戦

豪華なのに服装は気軽 フォーマルウェアは不要の船旅

一般的にラグジュアリー船は小型から中型船が多いので、劇場が小さい等の理由でエンターテインメントが弱点といわれます。しかしこの船には、2階建てで、3面のLED映像演出付きの立派なショー劇場があり、お抱えのダンサーとシンガーのプロダクションチームも乗っていて、日替わりショーが上演されました。

ショー

2階建ての劇場でプロダクションショーを見物

きらめくシャンデリアとらせん階段。ガラス張りのシースルーエレベーター。前方に眺望が開けるエレガントなラウンジ。プールとその周りに並ぶ居心地の良いデッキチェア。優雅なパブリックスペースは、歩いて回るだけでも豊かな気分にさせてくれます。

エレベーター

ガラス張りのシースルーエレベーター

オブザベーションラウンジ

眺望が自慢のオブザベーションラウンジ

豪華な雰囲気に包まれたスーパーラグジュアリーシップの「セブンシーズ スプレンダー」なので、さぞ堅苦しいクルーズではないかと感じた方もいるのではないでしょうか? ところが、この船は服装などが気楽な点も特徴で、ほとんどの夜のドレスコードは、エレガントカジュアル(男性:長ズボンと襟付きシャツなど、上着は任意。女性:ブラウスとスカートなど)。

乗船日と、下船前夜は荷物の出し入れを考慮しカジュアル(ジーンズも可)となっていました。これなら多くの人が慣れている装いなので、難しいことはありません(「リージェント セブンシーズ クルーズ」の場合、16日以上のクルーズでは、任意でフォーマルやセミフォーマルの華やかな装いを楽しむフォーマルオプショナルというドレスコードが2晩設定されることもあります)。

プール

プールと座り心地抜群のデッキチェア。天気の良い日の特等席

究極のクルーズとは、正装を押し付け乗客に大きな荷物を持たせるより、上質な船上生活の中で個々の乗客の自由や快適さを尊重することという考えは、現代的で、より多くの人に気軽で優雅な世界を体験させてくれます。

船内

美しく広々とした船内

「セブンシーズ スプレンダー」は、新型コロナウイルスの影響で2021年5月31日まで運航を中止しています。(詳しい情報はhttps://jp.rssc.com/coronavirus-statementをご覧ください)

そして、感染症対策を確立し、新型コロナウイルスの状況を見ながら再開の時を待っています。新たにスタートするスーパーラグジュアリークルーズが今から楽しみです。

■このクルーズの問い合わせ先
・「リージェント セブンシーズ クルーズ」
https://jp.rssc.com/ships/seven_seas_splendor

PROFILE

上田寿美子

クルーズライター、クルーズジャーナリスト。日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。クルーズ旅行の楽しさを伝え続けて32年。外国客船の命名式に日本を代表するジャーナリストとして招かれるなど、世界的に活動するクルーズライター。旅行会社等のクルーズ講演も行う。著書に「豪華客船はお気に召すまま」(情報センター出版局)、「世界のロマンチッククルーズ」(弘済出版社)、「ゼロからわかる豪華客船で行くクルーズの旅」(産業編集センター)、「上田寿美子のクルーズ!万才」(クルーズトラベラーカンパニー)など。2013年からクルーズ・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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