楽園ビーチ探訪

妻への愛を形にしたリゾートアイランド

  • モルディブ「ヴェラ プライベート アイランド」
  • 2016年6月9日

桟橋を渡って、リゾートへ。桟橋は夢のヴァカンスへの架け橋

  • 島の周囲のラグーンをモルディブでは“ハウスリーフ”と呼びます。桟橋から望むハウスリーフのブルーの移ろいが美しいこと!

  • 22メートルの高さがある、レストラン「タバル」からの眺望

  • 水面が海とつながったように見えるインフィニティエッジのメインプール

  • 2階建てのヴェラ プライベート レジデンス。4ベッドルームがあり、広さは400坪以上

  • 「ビーチ プール ヴィラ」のバスルーム。中庭の大きなガゼボにバスタブと一息つける場所を用意。おのずと長湯に……

  • ポツンと洋上に独立して浮かぶロマンティック プール レジデンス。ボートでお部屋へ向かいます

  • ユニークなデザインかつモルディブのリゾート随一の高さを誇るレストラン「タバル」。ワインセラーには1978年のロマネ・コンティや200年前のヴィンテージワインも

  • シグネチャーレストラン「アラグ」は“本質”という意味。コンセプトは、ひとつの皿の上で食材本来の味と料理の手法を駆使する“シンプル”であること、そして驚きに満ちた“センセーショナル”であること

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 “1島1リゾート”というスタイルのモルディブでは、島ごとに個性も様々。地元の人が住んでいない、まっさらな無人島にリゾートを造るので、オーナーの個性がそのまま投影されます。

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 今回ご紹介する「ヴェラ プライベート アイランド」のオーナーはチェコの40代の銀行家。奥様へ島をプレゼントしようと、10年かけてモルディブの島々をめぐり、ようやく出会った島なのだそう。2億200万ユーロを投じて建設され、2013年12月にオープンしました。

 “ヴェラ”とは、モルディブの言葉で“カメ”という意味。この島に海ガメが産卵に訪れたことから名付けられたのだとか。上空から見下ろすと、直径500メートルのほぼ円形の島が甲羅、水上コテージエリアが頭のようなレイアウトになっています。チェコ人建築家が手掛けたデザインには、随所にカメの甲羅のモチーフも取り入れられています。

 海ガメのみならず、大きなエイも毎夕ビーチへ訪れます。バトラーのバディさんが毎日餌をあげているうちに、訪れるようになったのだとか。今年2月に訪れたパリス・ヒルトンも、エイと一緒に遊んだそう。

 客室は8タイプ、計47棟。ヨーロッパの重厚感のあるエレガンスと、竹材を多用したエキゾチックなテイストは、他のモルディブのリゾートとはひと味違います。全室にプライベートプールを備え、広さはなんと223平方メートル以上! バトラーによるこまやかなサービス付きです。 

 ヴェラ プライベート アイランドのいちばんの特長は、やはり食でしょう。

 リゾートのアイコンとなっているのが、鉄板焼きとアジアン・フュージョン料理、そしてワインセラーの入った、高さ22メートルの「タバル」というタワー。おそらくモルディブのリゾート島の中で一番高い建物なのでは? しかも風の影響を受けないようにと、建物全体がフェラーリの車体と同じ金属のネットで覆われています。ハイテクでもあるのです。

 リゾートのシグネチャー・ダイニングは、水上に築かれた「アラグ」。桟橋を渡ってレストラン内に入ると、生演奏のピアノの調べに迎えられ、見上げれば、天井一面に365匹のトビウオのオブジェが。供するメニューは、ミシュラン3ツ星シェフ、アデリーヌ・グラタールが監修したモダン・ヨーロッパ料理です。併設のシャンパンバー「クルー」では、ヴィンテージも含め常時80種の銘柄を用意しています。

 ほかにオールデイ・ダイニングやビーチバーもあり、食の選択肢が充実しています。

 施設群もえりすぐりです。

 スパはフランスのコスメブランド「クラランス」がこのリゾートのために開発したメニューを体験できます。併設のリラクゼーション施設もユニーク。たとえば「クラウド9」は繭のようなマシンに横たわると、ライトの色がゆっくりと移ろい、ゆらゆらと身体を揺すられるうちに心がほぐれていきます。また、室内を雪で覆ったスノールームも。

 小さな島ながら、インストラクターがスタンバイするゴルフコースやキッズルームもあります。

 奥様への愛を形にしたヴェラ プライベート アイランド。オーナーは喜ばせ上手な方なのでしょう、細部までこだわりと心配りが行き届いています。(文・古関千恵子)

<ホテルのデータ>
ヴェラ プライベート アイランド(Velaa Private Island)

住所/Noonu Atoll,Republic of Maldives

アクセス/マーレ国際空港から水上飛行機で約45分

料金/US$1600~(税サ別)。

日本での問い合わせ先/ティフレックス・マルコン

電話:03-3663-1023

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PROFILE

古関千恵子(こせき・ちえこ)ビーチライター

リゾートやカルチャー、エコなどを切り口に、国内外の海にフォーカスした読み物や情報を発信する自称「ビーチライター」。ダイビング雑誌の編集者を経てフリーとなり、“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”を繰りかえすこと四半世紀以上。『世界のビーチ BEST100』(ダイヤモンド・ビッグ社)の企画・執筆、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)の共著のほか、ファッション誌(『Safari』『ELLE Japon』など)やウェブサイトに寄稿。http://www.world-beach-guide.com/では、日々ニュースを発信中。

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