楽園ビーチ探訪

歴史的ホテル「ホテル・デル・コロナド」がたたずむ、モンローゆかりのコロナドビーチ

  • アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンディエゴ
  • 2018年1月11日

本土とコロナド北部を結ぶコロナド橋。これはダウンタウンへの帰り道

  • メインストリートから外れると、ステキな暮らしを思わせる民家が

  • 1888年建造のホテル・デル・コロナド。ハネムーンや三世代で訪れるファミリーも

  • 日光浴をする人が多い中で、こんなアート作品を作る人も

  • 米国のビーチのランキングで上位の常連組であるコロナド。美しさのみならず、設備面も整っています

  • ロマ岬を赤く染めるサンセット。冬は、日中暖かくても、朝夕はかなり冷えます

  • 今年130周年を迎えるホテル・デル・コロナド。刻んだ歴史の長さが重厚感を増幅させているよう

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 米西海岸・サンディエゴのダウンタウンから湾を挟んだ対岸に位置するコロナド。陸路からのアプローチは大都市を背に、海上に大きなカーブを描くコロナド橋を渡ります。サンディエゴのアイコン的風景を走り抜け、ビーチへと向かう道程はテンションもアップしてきます。ちなみに、地元では“コロナド・アイランド”とも呼ばれているせいか、“島”だと思っていたのですが、実は、南部で地峡によって本土とつながっている半島です。

 コロナド橋から続くメインストリートのオレンジアベニューは、リゾート気分あふれる華やかな雰囲気。賞に輝くファインダイニングやおしゃれなカフェ、ハイエンドなジュエリーやインテリアのショップなどがずらりと並んでいます。けれど、表通りから一本入ると、手入れの行き届いた庭や玄関先に星条旗を掲げた家並みが続き、リゾート地とは異なる、地元の暮らしを感じます。

 コロナドには大まかに分けて四つのビーチがあります。中心的な存在は、セントラルビーチ。全米のビーチランキングを毎年発表しているドクター・ビーチでナンバー1に輝くなど、アメリカでもトップクラスの美しさと快適性を兼ね備えています。数キロにわたって続くビーチは、砂に混じった雲母がダイヤモンドのようにキラキラと輝くシルバーサンド。波打ち際はごく浅く、ファミリーも安心して遊んでいます。監視員のライフガードが見守り、シャワールームや駐車場もきちんと整っています。

 メキシコに接しているサンディエゴには地名にスペイン語に由来しているものが多いのですが、ここコロナドもしかり。意味は“王位につくもの”。その名にふさわしく思える存在が、セントラルビーチの端に立つ歴史的ホテル「ホテル・デル・コロナド」でしょう。

 地元の人々から“ザ・デル”の愛称で呼ばれるこのホテルが誕生したのは、1888年。現存するアメリカ最大の木造建築にして、国定歴史建造物です。開業した当時、サンディエゴは開発に湧きに湧き、敷設されたばかりの鉄道を利用して、もうけ話を求めて投資家などが押し寄せ、2年間で7倍も人口が膨れ上がったとか。ホテルは当時の最先端技術を取り入れ、電話機やエレベーターを導入。王冠をモチーフにしたシャンデリアが有名なボールルーム(クラウンルーム)では、歴代アメリカ大統領によるスピーチや飛行家・リンドバーグのフライトの成功を祝うパーティーなども開催されました。

 ザ・デルを舞台にした数あるエピソードの中でも、最も親しみを込めて語り継がれているのが、映画『お熱いのがお好き』のロケで訪れたマリリン・モンローのこと。当時、精神的に不安定な状態だったとされますが、温暖な気候に癒やされたのか、ビーチで笑顔を振りまいたモンロー。スターを前にして歓声をあげる見物客に、彼女は口元に人さし指をあて「シーッ」とジェスチャー。すると、あたりはピタッと静かになったそうです。ザ・デル内では映画撮影時の様子を伝える写真などが展示され、モンローのグッズも販売されています。

 後日、サンディエゴの友人にザ・デルに泊まったことを伝えたところ、「あれ、出た? 有名な、あれ」と、なにやら含みのある言い方をしながら、興味津々な態度。聞くところによると、ケイト・モーガンというゴーストが音を立てたり、ライトを点滅させたりするのだとか。日本なら気味悪いと避けるところが、こちらではその怪奇現象を楽しみに滞在するゲストも多いそうです。

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