沿線ぶらり女子旅

一度訪れたら忘れられなくなる? 日吉~妙蓮寺に広がるユニークで美しい町並み

  • 文・写真 ライター 木下あやみ
  • 2018年1月22日

日吉公園から見た武蔵小杉方面の景色。日が傾きかけた時間帯に紅葉と西日の当たる高層ビルを眺めるのも悪くない

 東急東横線の沿線は多摩川をこえると、少し雰囲気が変わります。それまでのリッチさから一転して、庶民的で親しみやすい街が広がっています。今回は「日吉」から「妙蓮寺」の周辺を散策。商店街や住宅街には、一度訪れたら忘れられないようなユニークな建造物やお店、美しい景色がたくさん見られました。

映画やドラマのワンシーンのよう、慶応大学日吉キャンパスの「イチョウ並木」

慶応大学日吉キャンパスのイチョウ並木。木々の黄色がまぶしいほどだった。夏は青葉、冬は葉の落ちた木々を眺めることができる

 東急東横線「日吉」駅の改札を出て右手に進むと、そこには見事に紅葉したイチョウ並木があります。このイチョウ並木は、慶応大学日吉キャンパスのシンボル的存在です。約220mにわたり、100本のイチョウが黄色に色づいている様は圧巻。まるで映画やドラマのワンシーンのような美しさです。遠い場所まで紅葉狩りに行かなくても、ここで気軽に楽しめますね。季節によって、趣がガラリと変わるのも魅力です。

本格派のインドカレーが絶品、異国情緒を堪能できるカフェ「POINT WEATHER」

「POINT WEATHER」の店内。鹿の剝製がインパクト大。ペルーの民族衣装に身を包む女の子の写真も印象的

 次に「綱島」駅から徒歩約6分のカフェ「POINT WEATHER」を訪れました。旅をコンセプトにしたカフェだけあって、扉を開けて一歩店内に足を踏み入れると、そこには別世界が広がっていました。東南アジアにあるおしゃれなカフェをほうふつさせる店内には、鹿の剝製(はくせい)が飾られ、本棚には、興味を引かれるタイトルの旅行本やアート写真集が並んでいます。

カレーセット1100円(税別)には、しょうがのゼリーもついていてお得感がある。インドの北部でよく食べられている芋の副菜もホクホクしていて美味

 ランチはカレーセット(マトンキーマカレー)と、日本では珍しいハス茶(主にベトナムで生産、親しまれている緑茶)を注文。カレーは常時2~3種類から選択できます。最初に運ばれてきたのはハス茶。爽やかで香り高く、リラックスできました。つづいてマトンキーマカレーを味わうと、甘辛でご飯との相性がバツグン。臭みもなく、程よい辛さで食が進みます。酸味のあるサンバルと一緒に食べると、よりまろやかな味わいに。オーナーが年に1度はインドを訪れているだけあり、本格的なインドカレーです。またこの日はペルーの写真展が開催されていて、1時間ほど海外旅行した気分になりました。日常を忘れ、プチトリップしたくなったらぜひ訪れたいカフェです。

建物だけではなく、書庫も素晴らしい! 「横浜市大倉山記念館」

まるでギリシャの神殿のような柱が特徴的な横浜市大倉山記念館。街灯も洋風で建物の中はどのようになっているのだろうと興味をそそられる

 早めにおなかを満たしたところで「大倉山」駅から徒歩約7分の場所にある「横浜市大倉山記念館」へ。駅から急な坂道をのぼった先の大倉山公園に隣接した場所にあります。記念館の敷地内に入ると、ギリシャ神殿のような建物が目の前に現れます。かつては大倉精神文化研究所だったこの建物は、1984年に横浜市大倉山記念館として生まれ変わり、文化施設としてイベントや講演会などが開催されています。

横浜市大倉山記念館の中央エントランス。階段や扉のまわりのデザインが重厚で独特だ。天井が高くヨーロッパの歴史的な建物の中にいるかのような気分になる

 扉を開け中に入ると、重厚な中央エントランスが迎えてくれます。見上げると、金色に輝く天井には獅子とワシの像があり、こちらを眺めていてミステリアスな雰囲気でした。この建物は古代ギリシャよりも古い建築様式で、世界でも希少なのだそう。

 建物内を一巡した後、書庫に向かいました。この書庫にある本は精神世界について書かれたものから100年前に日本を旅した外国人の旅行記まであり、バラエティーに富んでいて、飽きません。時間を忘れて、本を読むことに没頭してしまいます。これだけ面白い本があるのは、この建物が精神文化研究所だったからでしょう。近所に住んでいたら、間違いなく何冊か本を借りていたと思います。

境内に小さな滝がある、四季折々の魅力を堪能できる「妙蓮寺」

妙蓮寺の本堂。右手奥には小さな滝があり趣がある。この日は人もまばらでゆっくりと境内を散策できた

 東横線に乗り「妙蓮寺」駅で下車。妙蓮寺へ向かいました。改札を出て左手すぐに妙蓮寺の山門があります。広々とした境内に入ると、本堂の右手には紅葉した木々、奥には小さな滝もあります。滝の水が流れる音に耳を澄ませ、色づく木々の葉を眺めていると、雑念が消え、心が落ち着きました。

 このお寺は池上本門寺の末寺で、朱色の山門は池上本門寺の山門を模してつくられたそうです。ご尊像の日蓮聖人は、池上本門寺の第二祖である日朗上人の弟子のひとりである、日像上人によってつくられました。残念ながら、本堂の中まで入ってご尊像の姿を目にすることはかないませんでしたが、境内を歩いているだけで、穏やかな気分になれるお寺でした。

和風のヘルシーなスイーツメニューが豊富な「おやつ処 茶寿」

クリスピークレープの羽の部分はパリパリとしているが、食べ進めていくとしっとりとしていて、2つの食感を楽しめる

 妙蓮寺から踏切をこえ、しばらく歩いていくと「おやつ処 茶寿」に到着。ここで一休みしようと、お店に入るとなんと満席でした。そこでクリスピークレープをテイクアウトして、近くの公園で食べることに。このお店のクレープは豆乳米粉のグルテンフリー生地で、クリームも豆腐クリーム、低脂肪生クリーム、Wクリーム(低脂肪生クリーム&カスタードクリーム)の3種類から選択できます。イチゴと豆腐クリームの組み合わせを味わってみることにしました。

 待つこと10分ほどでクレープが出来上がり、お店近くの公園のベンチで食べてみると、なめらかでやさしい味の豆腐クリームと甘酸っぱいイチゴがマッチしていて、パクパクと食べられるおいしさ。甘さ控えめでヘルシーなクレープでした。

夕日を眺めに訪れたい、住人の憩いのスポット「日吉公園」

日吉公園からの絶景。日が落ちると、武蔵小杉方面の夜景を一望できる

 街散歩の最後に立ち寄ったのは「日吉」駅から徒歩10分ほどの高台にある「日吉公園」です。日吉公園は夜景が美しいことでも有名ですが、夕方に訪れるのもまた一興でした。駅から住宅街を縫うように歩いていき、坂道をのぼると、日吉公園があります。夕方の時間帯でも近所に住む人たちが散歩をしたり、子どもたちが遊具で遊んでいてにぎやかでした。この公園の木々も紅葉の最盛期を迎え、赤や黄色に色づく木々と夕日を同時に眺めることができました。遠くに見えるのは、武蔵小杉の高層ビルです。見晴らしが良く、非常に開放感のある公園でしたよ。芝生も広く、ピクニックをするのも良さそうです。

「大倉山」駅から横浜市大倉山記念館へ向かう途中の坂から撮影した東急東横線の車両。2017年9月から、東横線では開通90周年を記念した「青ガエル」と呼ばれているラッピング車両も運行している

 東横線沿線の街はどこも個性があり、新しい発見と驚きに満ちていました。それと同時にホッとできる安心感があって、散歩にオススメです。少し気分をリフレッシュしたくなったら、気になる駅の周辺を散策してみてくださいね。

<取材協力>

POINT WEATHER

<アクセス・関連サイト>

慶応義塾大学日吉キャンパス
横浜市大倉山記念館
妙蓮寺
おやつ処 茶寿
日吉公園 横浜市港北区

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