原田龍二の温泉番長

もう一度行きたい 標高1475mの山肌にある露天風呂

  • 2018年5月21日

小道具で“温泉番長”感が増す!? 俳優の原田龍二さん(撮影=岡村智明)

 これまで訪ねた温泉の数は、約200カ所。「温泉との出合いは一期一会ならぬ“一期一湯”」と話す“温泉番長”原田龍二さんにとって、特に印象深かった温泉をご紹介します。

 今回は、とある理由から原田さんが「もう一度行きたい!」と熱望している、新潟県側からの北アルプス登山の発着点になっている山小屋・白馬岳蓮華(れんげ)温泉ロッジの「仙気(せんき)の湯」。

新潟県・白馬岳蓮華温泉ロッジ 仙気の湯

れんげおんせん

白馬岳蓮華温泉ロッジには内湯のほか、泉質の異なる四つの露天風呂がある。風呂はロッジを起点に山中に点在していて、風呂から風呂へ移動するにはそれぞれ山道を5~10分歩く。中でも一番湯船が広いのが、「仙気の湯」(写真=糸魚川市商工観光課)。男女混浴で、泉質は単純酸性泉。宿泊すれば満天の星を眺めながらの入浴も楽しめる。
住所:新潟県糸魚川市横町5-5-14
電話:090-2524-7237
営業:3月下旬~10月20日
HP:http://rengeonsen.main.jp/index.html
料金:一泊二食付き9800円(小人7800円、幼児6800円)日帰り入浴可(ロッジ・フロントで受け付け。入浴料は大人800円、子ども500円。内湯のみ、露天風呂のみ利用の場合、料金は異なる。午前10時~午後4時、受け付けは午後3時半まで)。

湯あみしながら北アルプスを眺めるつもりが……

新潟県の白馬岳蓮華(れんげ)温泉ロッジ「仙気の湯」で、霧に包まれながら入浴中の原田さん(写真=BS-TBS「日本の旬を行く!路線バスの旅」)

 「仙気の湯」は標高1475mの山肌にある、湯船だけのシンプルな露天風呂です。写真を見ての通り、温泉の周りには「仙気の湯」と記された棒しかありません。脱衣所なんてないですから、入りたい人はその場で服を脱ぐことになります。唯一身を隠せるとしたらこの棒の裏ですけど、まぁ、隠しきれないですからね(笑)。隠さなくても平気な方や、大自然の中で開放的な気分に浸りたい方にオススメの温泉です。湯あみしながら360度の大パノラマで北アルプスを見渡すことができるなんて、ものすごく贅沢(ぜいたく)ですよね。

 温泉を管理している白馬岳蓮華温泉ロッジは白馬岳や朝日岳登山をする方に人気で、利用者のほとんどが登山客。山好きの人たちが汗を流し、山歩きで疲れた足をいやす温泉なんです。

 ゴールデンウィークもさぞにぎわったことと思いますが、僕が訪れたのは2016年の夏。湯船からは、壮大な山々の緑が目にまぶしく感じられて……とお話しできたら良かったんですけど、残念ながら僕が行った日は直前に雨が降ったせいであたりは見渡す限りの霧。ね? この写真、背景が真っ白でしょう? もうね、湯船以外なんにも見えませんでした(笑)。

 とはいえ、どんな天候でもその天候なりの良さがあるもので、霧に視界をふさがれたことでかえってお湯に集中できた気がするんですよ。疲れた体に心地よく染みる、とてもいいお湯でした。

 旅の道中はなるべく晴天がいいという人の方が多いんでしょうけど、僕は雨が降ったら降ったでそれも“恵みの雨”と感じるタイプ。今回のように、雨が降ったからこそ見られる光景もありますからね。どんな天気だったとしても心の持ちようで、何かしら楽しみ方は見つけられるものだと思っています。

山登りをすごくがんばらなくても、たどり着けます

 ちなみにこの温泉、標高1475mの場所にあると冒頭で言ったので、山登りをすごくがんばらないとたどり着けないんじゃないかと不安になった人もいるかもしれませんが、大丈夫です。JR糸魚川駅と平岩駅からロッジ近くまでバスが出ています(7月14日~10月14日まで、その他の時期はタクシーなどを利用)。

 実は、白馬岳蓮華温泉ロッジの露天風呂は「仙気の湯」含め全部で4カ所あるんですが、僕は帰りのバスの時間の関係でほかの三つには入れませんでした。「時間が無い中でどれか一つに入るなら?」と登山客のみなさんに聞いたところ薦められたのが、一番湯船が広い「仙気の湯」だったんです。

 一人しか入れないくらいの小さな風呂「三国一の湯」(酸性アルミニウム硫酸塩泉)と、四つの温泉のうち最も高所にある岩風呂「薬師湯」(酸性硫酸塩泉)、やわらかなお湯が楽しめる「黄金湯」(マグネシウム炭酸水素塩泉)も気になっているので、白馬岳蓮華温泉ロッジは絶対にもう一回行ってみたいと思っています。……よく晴れた日の「仙気の湯」からの絶景も、やっぱり見てみたいですしね(笑)。

四つの露天風呂のうち、最も高所にある岩風呂「薬師湯」(写真=糸魚川市商工観光課)

 山の中にある温泉、川沿いにある温泉、海を望む温泉。今までいろいろな温泉に入ってきましたが、僕が最も好きなのは山の温泉。一番空気がおいしく感じられるからかもしれません。深呼吸をしながらの入浴は、とても気持ちがいいですよ。ただ、こちらの温泉に行く場合は(バスを使っても)山歩きをしながら湯巡りすることになるので、歩きやすい靴で行ってくださいね。

(聞き手・渡部麻衣子)

◆連載「原田龍二の温泉番長」では、この5~6年の間、旅番組で数々の温泉を巡った温泉情報の猛者・原田龍二さんにとって特に印象深かった温泉を隔週で一カ所ずつご紹介します。次回は、懐かしい人たちとの再会を果たしたという、大分県にある温泉を予定しています。

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PROFILE

原田龍二(はらだ・りゅうじ)

俳優。1970年10月26日生まれ。近況は、ブログインスタグラムで。

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