楽園ビーチ探訪

世界遺産への拠点にも 成長めざましいベトナム・ダナン

  • 古関千恵子
  • 2018年5月31日

ダナンの海岸線にはいくつかのビーチが連なっています。サーフィンのスポットとしても注目の的

 2014年あたりから、ベトナム中部の都市ダナンの人気が沸騰しています。そのきっかけのひとつとなったのが、ベトナム航空の直行便の就航でしょう。所要時間は東京から約6時間。行きやすさと格安なパッケージツアーの登場で、アジアの新しい旅先候補に急浮上しました。そして2017年にはLCCが関空から直行便の運航をはじめ、さらにアクセスが便利に。

16世紀ごろから日本や中国、ヨーロッパとの交易で栄えた港町ホイアン

 加えて、2つの世界遺産の拠点としてのロケーションも大きな魅力です。歴史香る港町ホイアンまで車で約30分、チャンパ王国の遺構のミーソン遺跡へは車で約1時間半。さらに足を延ばすなら、車で約3時間のベトナム最後の王朝・グエン朝の古都フエや、車で約5時間の全長7キロを超す巨大洞窟があるフォンニャ・ケバン国立公園も含めれば、合計4つの世界遺産のゲートウェーといえます。

日没を迎えると、あちこちでランタンの明かりがともり、ホイアンの街を彩ります

 私がはじめてダナンを訪れたのは、およそ15年前。その頃、リゾートホテルといえば、フラマ・リゾート・ダナンくらい。ビジネスのために訪れる場所というイメージでした。それが今や、ダナンからお隣のホイアンまで約30キロの海岸線に沿ってリゾートホテルがいくつも建っています。

がっしりした日よけの下にパラソルが並ぶミーケー・ビーチ。背後はビルの建設ラッシュ

 ダナン中心地近くはベトナム系の中小規模のホテルが多く、ホイアンへと南下するにつれ、世界展開しているホテルブランドや上質なヴィラリゾートなどが増えていきます。スパトリートメントが1日に2つは受けられる“オールスパインクルーシブ制”が女性に人気の「フュージョン・マイア・ダナン」、トロピカル建築の鬼才ビル・ベンスリーが手掛けた斬新なデザインの「インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾート」、工房で麺づくりからスタートするクッキングアカデミーがユニークな「フォーシーズンズ・リゾート・ザ・ナムハイ」など、個性的なリゾートホテルばかり。

階段状のプールが海へと続く「フォーシーズンズ・リゾート・ザ・ナムハイ」

 ダナンからホイアンにかけて、いくつかビーチが連なりますが、境界線は緩やかです。ダナン中心地に最も近いのはミーケー・ビーチ。キビ色の砂のロングビーチに、鉄筋でしっかり組まれたフレームの日よけの下にビーチベッドがきちんと整列。ここはフォーブス誌の「魅力的な世界のビーチ6選」のひとつにランクインした人気ビーチ。そこから南下した五行山(マーブルマウンテン)近くのノンヌオック・ビーチはリゾートホテルが連なる中、美しい自然が残されています。

ホイアン寄りのアンバン・ビーチ。ローカル色たっぷりの素朴な味わいです

 ホイアン寄りの2つのビーチのうち、にぎわっているのはアンバン・ビーチ。浜には漁を終えた無数のバスケット・ボートが干され、ヤシの葉で葺(ふ)いたパラソルが並んでいます。海水浴場の入り口には移動式の屋台や、土産物屋もずらり。

アンバン・ビーチにはライフガードも。この日は波が高く、泳げないと旗でお知らせ

 もうひとつのクアダイ・ビーチを訪れたのは、15年ぶり。かつて目にした、リゾートホテルの前でグループがビーチバレーを楽しんでいた光景とは、大きく違っていました。ビーチの浸食が進み、それを防ぐためか、あちこちに土嚢(どのう)が積まれているのです。 地形によるものか、ダム建設の影響か、急速なリゾート開発が災いしたのか、ビーチの縮小は進んでいるとか……。

15年前、幅40メートルはあったはずのクアダイ・ビーチの、驚きの現状

 ビーチリゾートの移り変わりはあちこちで見てきましたが、ダナンの急激な変革には目を見張りました。今のベトナムの勢いがそのまま反映されているようですね。

まっすぐに海岸線がのびた「フォーシーズンズ・リゾート・ザ・ナムハイ」前のビーチ

取材協力
ベトナム航空
https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/

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