太公望のわくわく 釣ってきました

(2)航路10分の週末旅 無人島で楽しむ五目釣り 横須賀市・猿島

  • 文・写真 猪俣博史
  • 2018年6月12日

レジャー的な側面がクローズアップされがちな猿島だが、本格的な釣りの名所でもある

薄い雲の合間から時折日が差す、梅雨入り前の週末、5月26日。やってきたのは、神奈川県横須賀市の、東京湾に浮かぶ唯一の無人島・猿島。次男坊の友人家族たち総勢9人で、バーベキューと釣りを一緒に楽しんでしまおうというプランです。

到着するやいなや、キッズたちは「砂鉄の浜」で砂鉄取りに夢中

以前は旧海軍の要塞(ようさい)として使われていたというこの猿島。現在は、バーベキュー、釣り、海水浴などが楽しめるほか、要塞としての非日常的な雰囲気があることから、その昔は仮面ライダーのロケ地、最近ではコスプレイヤーたちの撮影スポットにもなっているとか。

釣りが初めてのキッズも、数投ですっかり投姿がサマに

地元出身の私ですが、島を訪れるのはじつに40年以上ぶり。久しぶりの遠足気分に少し心を踊らせつつ、新三笠桟橋から船に乗り込むと、約10分で猿島に到着です。

バーベキューの用意もそこそこに、キッズとパパたちでさっそく釣りをスタート。まずは、砂浜から投げてキスねらい。エサは定番のジャリメ(イシゴカイ)のほか、イソメ類に似せた人工エサタイプのルアーを使います。

沖に向かって投げた仕掛けを、さびくようにゆっくり引いてくるとプルプル……。しかし、アタリはあるもののなかなか掛からず。そんななか、「釣れたー!」との歓声とともに、ようやくキッズのひとりに14センチほどのシロギスがヒット。そのあと、ハゼやコチが気まぐれ的にぽつぽつと釣れる時間が続くと、誰からともなく火をおこしはじめ、バーベキュータイムに突入です。

ファーストヒットはシロギス

この猿島は、バーベキュー機材はすべてレンタルでき、ゴミも島内で引き取ってもらえるため、食材だけ持参すればOK。炭や調味料といった消耗品も販売しています。それこそ、釣り道具のレンタル、エサの販売もあるため、手ぶらで来てなんでも楽しめてしまう至れり尽くせりぶりなのです。

バーベキュー機材は、浜のレンタルショップから持ってくるだけ。帰りは洗わずそのまま返却できる

午後は、島内探検がてら、森の中を通るれんが積みのトンネルを抜け、裏側の岩場ポイントへ移動。途中、弾薬庫跡、砲台跡などの施設が残っていて、そこで何かのキャラクターに扮したコスプレイヤーが撮影をしていました。

明治時代に建設された旧海軍の建造物が数多く残されている

急な階段を下りて、島の裏側の岩場「オイモノ鼻」へ

岩場では、足元の岩の間に仕掛けをチョンチョンと落とすとムラソイ、ギンポが釣れて、これで一応五目釣りの完成!?

穴釣りの定番ターゲット・ムラソイ

天ぷらにすると美味のギンポ。「ギンポを食べずして天ぷらを語るなかれ」との言葉があるとか

今回は、キッズたちのエサ付けの手伝い、仕掛けのセッティング、糸絡みトラブル解消etcと、自分が釣るというより、さながらお世話係のような感じでしたが、航路10分、キッズも大人も大満喫の無人島週末トリップなのでした。

「無人島 猿島」(トライアングル)
https://www.tryangle-web.com/sarushima.html

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PROFILE

猪俣博史(いのまた・ひろし)写真家

1968年神奈川県横須賀市生まれ。慶応義塾大学商学部卒業。卒業後、カナダを拠点に世界各地を放浪。帰国後、レコード会社、広告制作会社勤務などを経て1999年にフリーに。鎌倉、葉山を拠点に、ライフスタイル系のほか、釣り系媒体なども手がけ、場の空気感をとらえた取材撮影を得意とする。&wでは「鎌倉から、ものがたり。」(https://www.asahi.com/and_w/kamakura_list.html)の撮影を担当。神奈川県三浦半島の海辺に暮らす。

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