太公望のわくわく 釣ってきました

神戸・須磨でキス釣り 糸造りの甘い身に舌鼓

  • 文・写真 安田明彦
  • 2018年7月10日

今日も暑くなりそうだ。夏本番!

神戸市の須磨海岸と言えば、阪神間では、有名な海水浴場として知れ渡っています。

シーズンになれば、海の家もあちこちに建ち、訪れる海水浴客の人数は半端ではありません。

オールドファンならご存じかもしれませんが、ザ・ビーチ・ボーイズが「想い出のスマハマ」(1979年)という歌で取り上げたのが、この須磨海岸ということです。

そんな海岸の千守(ちもり)突堤から仙正丸に乗り込みました。私が所属している釣り倶楽部のキス釣り大会が7月1日に行われ、参加したのです。

今回は、船のキス釣りが初めてという、滋賀県東近江市の小谷友貴さんと一緒に参加しました。琵琶湖のコアユ釣りなどはするものの、海釣りは3度目か4度目という彼女の指南役も引き受けました。

須磨から少し沖合に出ると、明石海峡大橋も見える

まずは、キス仕掛けをセットして、小型両軸リールの使い方の説明です。仕掛けを落とすため、ストッパーを押すと、スプール(糸を巻いておく部分)がフリーになり、道糸が出て行くのです。オモリが底に着けば、糸が出なくなるので、すぐに分かるとも。潮が速くなければ良いのですが……。

というのも、潮が速いと道糸が潮に流され、着底が分かりづらいからです。

エサ付けは、ハリに対しまっすぐ刺すのが重要

さて、次の難関は、虫エサを触ること。配布されるエサは、アオイソメ。ウネウネと動くエサが苦手な人は多いです。小谷さんの手のひらに乗っけると無反応。エサ触れたやん!と褒めたたえます。自分でエサを刺してもらうことで、私の役目が随分と楽になるからでもあるのですが。

「やってください」と船長のアナウンス。「ハイ」と答える小谷さん。なんかほほえましい。みんな、一目散に仕掛けを降ろします。

キス天秤(てんびん)にオモリ30号をセット。仕掛けはキスバリの7、8号の2本バリ、3本バリ

「着いた」と小谷さんの声が。底にオモリが着くと、糸が出なくなるのでわかります。着底が分からないと糸を出し過ぎ、釣り人同士の仕掛けが絡む「お祭り」の原因になります。

ここからが釣りのテクニック。オモリを海底で、小突くようにトントントンと3、4回たたき、ゆっくり持ち上げる。こうすることで、砂煙が立ち、その砂煙に興味を引かれたキスが寄ってきて、エサをくわえるのです。

言うことを素直に聞いてくれるので、「ほれ、それがアタリ! キュッって合わせて巻いてごらん」て言うてたら、キスがついてましたわ。「いやー、ほんまや、言うた通りにしたら、キスが釣れた!」って小谷さんも上機嫌です。

パールピンクの魚体はいつ見てもきれい。標準和名はシロギス

一方の私は、真剣にやれども、アタリなし。横で小谷さんがポツポツと釣り上げる。どないなってんねんやろう?と思っていると、ブルブルブルッっと、私にひときわ大きなアタリが。これはサイズがいいかもよ、って取り込むと、23.4センチの立派なキス。大会の審査は、長寸2尾の合計なので、もう1尾大きいのがほしい。それにしてもキスのアタリは、大きくて爽快。夏にもってこいの魚です。

周りが釣れず、小谷さんだけが釣るものだから、小谷さんの誘いパターンが合っているのだろうと、みんながまねしだします。

30センチクラスのマルアジも取り込んだ小谷さん

筆者にとってこの日唯一のダブル。アタリはたくさんあったが、食いが浅かった

私は、どんどん調子を上げていき、1回だけダブルでも取り込み、タイムアップの正午を迎えました。数は21匹、23.4センチと18.9センチの合計42.3センチで4位になりました。ちなみに小谷さんは20位になり、5キロのお米が当たって大喜びでした。

筆者は審査時間の正午までに21尾のキスを取り込み、数では5番目

小谷さんの釣果。キスは天ぷらにして、翌日のお弁当のおかずにするとか

筆者は4位に。表彰式で

家に帰りキスをさばきます。小さなキスは、天ぷらに、一番大きなキスは、糸造りにして酒の肴(さかな)に変身。口に入れただけで甘いと感じる身はコリコリ感もあります。年に数度しか味わえないキスの造りは、やっぱり夏の味でした。

 

筆者が釣ったいちばん大きな23・4センチのキスは糸造りに。大きなキスでないと造りにはできない

仙正丸
http://www.senshoumaru.ne.jp/

[PR]

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

PROFILE

安田明彦(やすだ・あきひこ)釣りライター

1959年大阪市生まれ。父親の影響で子供のときから釣りが大好き。大学卒業後、釣り週刊誌の記者、テレビの釣り番組解説者などを務め、「やっさん」の愛称で親しまれる。あらゆる釣りを経験するが、近年は釣って楽しく、食べてもおいしい魚だけを求めて行くことが多い。釣り好き、魚好きが高じて、居酒屋を営んだこともある。

今、あなたにオススメ

Pickup!