おとな女子の一人旅

ひとり旅の強い味方、高速バスについて考える

  • 夏こそひとり旅デビュー! 国内旅ガイド3
  • 2018年8月2日

新宿駅に直結する巨大バスターミナル「バスタ新宿」。全国100社以上のバス会社が発着している

乗降地が街中なので観光地へのアクセスがしやすく、夜行便なら宿泊費の節約にもなり、なんといっても安いのが高速バスの魅力。半面、飛行機や新幹線に比べると時間もかかるし、周囲が気になりリラックスできない、といったデメリットもある。

大人女子のひとり旅において、高速バスはどんな考え方で使えばいいだろうか?

最安値はどんなバス?

まず、快適さを求めるなら、夜行バスはそれほどメリットがないと思ったほうがいい。具体的に料金と価格の条件を見ていこう。

ある検索サイトで、東京・新宿駅から大阪・梅田までの夜行バスを検索すると、平日の最安値は1800円だった。記載されているのは、以下のような条件だ。

・女性隣席
・4列シート
・乗務員2名
・コンセント付き、Wi-Fiフリー

ただしこの「最安値1800円」は、ひんぱんには登場しないバーゲン価格。空席が目立つ日にちを直前割引しているのだ。数カ月間の価格をチェックしてみると、だいたい3500円が最も安いバスの相場のようだ。それでも十分安い。

では条件を見てみよう。

「女性隣席」とは、「女性客の隣席は女性になるよう出来るだけ配慮する」こと。確実に女性が隣になる保証はない。

「4列シート」は、観光バスをイメージするといい。真ん中に通路がある2席×2列の並びで、シートのリクライニング角度も、それほど大きくはできない。

4列シートのバス。縦には11列か12列というのが一般的で、リクライニングは新幹線の座席程度

「乗務員2名」は、特に安全性が心配な夜行バスでは必ずチェックしておきたい。コンセントやWi-Fiは、この価格帯だとついていないこともある。

つまりこの最安値のバスだと、観光バスに乗ってそのままひと晩移動する感じだ。途中数回、サービスエリアで休憩が入るのでトイレはそこですませる(トイレが車内についたバスもある)。

これで十分、という人なら夜行バスはオススメ。寝ている間に移動できて翌朝からすぐに観光に行ける。

しかしもうちょっと楽をしたいならば、どんどんお金がかかってくる。高速バスの快適さは、お金で買えるのだ。

快適さはお金で買う

たとえば先ほどのバスの条件をいろいろと変えて検索してみる。3500円がいくらになるだろうか?

・「女性隣席」を乗客が女性のみの「女性専用車」に→5600円
・「4列シート」を、バスの縦列が減り前後の幅が広くなる「足下ひろびろ」に→4800円
・「4列シート」を、リクライニングの角度が大きくなる「のびのびシート」に→5600円
・「4列シート」を、1席×3列というプライベート感の強い「3列独立シート」に→6500円

3列シートは、1席+2席というタイプと、1席+1席+1席という完全独立タイプがある

足下ゆったり、リクライニングも十分なタイプのシート

このようになる。ちなみに上記を全部満たすバスにすると7800円、週末乗車だと10000円。

これを他の交通手段と比較してみよう。

東京発大阪行きのフライトは、LCCなら7000円程度から、新幹線は13600円、往復指定新幹線利用のパックツアーで21000円くらいから。おおよその所要時間は飛行機1時間30分、新幹線2時間30分、バスは8~9時間。

以上を見るとなんとなくLCCがお得な気もするが、空の便は空港での手続きや空港から市内への移動にそれなりに時間がかかるし、LCCの場合、ターミナルが離れていてさらに時間がかかることがある。結果的に家から目的地までの時間は新幹線と大差ない、なんてことも。

さて今回はここまで。次回は、もう少し高速バスの使い方を考えていきたいと思う。

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PROFILE

山田静(やまだ・しずか)編集者・ライター

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊 」の運営も担当。

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