太公望のわくわく 釣ってきました

小ぶりのマイカ75杯に満悦 福井県小浜市

  • 文・写真 安田明彦
  • 2018年9月4日

マイカをつり上げた筆者

魚の王様は?と聞かれたら、マダイかなー、いや、マグロかなーと、釣りの対象魚としても、そして食味でも迷ってしまいますが、イカの王様と言うと、私はケンサキイカが一押しです。

もちろん食味の面では、ナンバーワンでしょう。そして釣りの面からしても、あの強い引きは、たまりません。かといって強引に取り込むと、軟らかい触腕だけが上がってくることもしばしば。取り込み時のハラハラドキドキ感は、大型になればなるほど、スリル満点なのです。それに、食べたい気持ちも乗っかるわけですから、バレた(逃した)時のショックは、大きいのです。

ケンサキイカは、地方名がいろいろあります。関東ではマルイカ、関西では少なくとも3種の呼び名があります。太平洋側の和歌山県では、その色合いからアカイカ。日本海側の丹後半島を境に西側では逆にシロイカと呼ばれ、東側ではマイカと呼ばれます。

アカイカ、シロイカって呼ばれますが、イカは、赤くもなるし、白くもなるのです。地方名って不思議ですねー。ちなみにマイカは、北海道では、スルメイカのことをさします。

雲城の水は暑い時期の飲み物として最高! 地元の人もくみに来る

マイカ(ケンサキイカ)を狙って8月26日、福井県小浜市に行きました。小浜へ来たら乗船前に寄るところが一つ。雲城の水くみ場です。10数メートルしか海と離れていないのに、湧き水が出ているのです。夏には心地よいほどの冷たさ。空いたペットボトルに入れていくと、その日の釣りの飲み物に変身です。

乗船したのは天輝丸(てんきまる)です。村古政人船長は、優しいラガーマンです。釣り好きでもあります。14時出船の23時30分沖上がりが基本ですが、スケジュールはあってないようなもの? 釣れないときは、延長もしてくれるし、釣れない時はポイント移動もまめにやってくれるので、人気の船です。

マイカ釣りは日没からなので、明るい間は、エサ釣りでアジ五目を楽しみます。

秋の時期のお楽しみは、カイワリという魚が回遊してくるのです。塩焼きで、めちゃくちゃおいしいのです。

エサ釣りでは、チダイ、レンコダイ、マアジ、カイワリの四目釣りに

胴突きサビキ仕掛けのハリすべてにオキアミを刺して狙います。マキエはアミエビ。この日は、キダイ(レンコダイ)とチダイが活発で、マアジは交じる程度。大好きなカイワリは1匹だけ釣れて、にんまりです。

私は10本スッテ。タナを広く探れる利点が。欠点はもつれやすいこと

日が西に傾きかけると、マイカの時合い。今日は、移動がゆっくりだと思っていたら、アジ五目釣りの近くがポイントだからでした。

パラシュートアンカーを入れての流し釣りです。右側の釣り人は、軽いタックルで流行のメタルスッテ。私は昔ながらの、浮きスッテ仕掛けです。

夜の風物詩、集魚灯。真下に入ると、けっこう暑い

メタルスッテは、1杯ずつのアタリを取って、楽しむというスタイル。浮きスッテは、もちろんアタリも取りますが、楽しさと言うよりは数を釣りたい欲の……あっ、それは私だけかも……。船長に言われたタナを、誘いを掛けながら、自動巻き上げで、巻いてくるだけ。

集魚灯の光を邪魔する満月。イカ釣りでは悪条件

筆者の記念すべき1杯目は、やや小型

6杯ほど釣ったところで、「移動します」と村古船長。潮が速くて、メタルスッテが、絶不調だったからです。沖へ走ると、マイカのパラダイスが待っていたのでした。

「サイズは言わんといてね~。釣れんより、釣れたほうがええやろ」と船長。もちろん釣りに来ているのですからねぇー。

愛知県稲沢市の林晃由さんには、良型のマイカがヒット

釣れるスペースを見つけては竿を出してくれた村古政人船長

表層から10~20メートルのタナで、バンバン当たってきます。2連、3連、4連と。サイズは言わんといてねー、とはいうものの、釣れると、人間、もう少しサイズが良いのが良いとか、文句を言いだすものです。

船長からは「50杯は釣ってね!」と言われます。その時点で30杯は釣っていたので楽勝と思っていたのですが、時合いはいつ去るかわからないので、釣れるときに真剣に、で頑張りました。いや、頑張りすぎて、最終釣果75杯でした。

サイズこそ小さかったが、数が釣れて楽しかった

カイワリは塩焼きに。マイカは、船長推薦の小さいサイズの丸のままでの照り焼きにしてみました。やっぱりマイカは、甘くて身が軟らかくて、ウマイわ~。

カイワリの塩焼き。味の濃い魚です

船長推薦のマイカの照り焼き。小さいので火を通しても身は軟らかい

天輝丸
http://www8.plala.or.jp/tenkimaru/

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PROFILE

安田明彦(やすだ・あきひこ)釣りライター

1959年大阪市生まれ。父親の影響で子供のときから釣りが大好き。大学卒業後、釣り週刊誌の記者、テレビの釣り番組解説者などを務め、「やっさん」の愛称で親しまれる。あらゆる釣りを経験するが、近年は釣って楽しく、食べてもおいしい魚だけを求めて行くことが多い。釣り好き、魚好きが高じて、居酒屋を営んだこともある。

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