楽園ビーチ探訪

60メートルの懸垂下降にも挑戦できる秘境リゾート フィリピン・アプリット島

  • 古関千恵子
  • 2018年9月6日

海抜60メートルの高さに立つ十字架がアプリット・アイランドのアイコン

アプリット島が位置するのは、“フィリピン最後のフロンティア”と称されるノーザン・パラワン。長さ397キロ、幅は平均約40キロの細長いパラワン島の北東部で、スールー海に浮かんでいます。

マニラから国内線でエルニド・リオ空港へ約1時間。バンに乗り換え、陸路を約1時間30分でタイタイ村に到着後、さらにボートに乗り込んで45分~1時間15分(海況によって変動)。なかなかの遠路です。それでも小高い山の上に十字架がそびえる島が、ボートのへさきに見えてくると、旅の疲れも忘れて甲板に飛び出て、美しい島の眺めに見ほれてしまうのです。

水上コテージのテラスからは直接海へ降りることができます

島で唯一のリゾート施設「アプリット・アイランド」に到着すると、桟橋で大勢のスタッフが迎えてくれます。ギターとリズム楽器を奏でながら、声をかぎりの元気なウェルカムソングの「パラワンマーチ」。心からのおもてなしにうれしくなります。

レストランやプールに近いイーストサイドの水上コテージ

リゾートは18ヘクタールの島の南西部に築かれています。緑に覆われる石灰岩の山のふもとに展開。2017年12月の全面リニューアルを経て、再デビューしました。

流線形のプールは湾とつながったように見えるインフィニティエッジです

桟橋を境にイーストサイド、もう一方がウェストサイドに分かれ、50棟の客室すべてが水上コテージです。イメージ的に“水上コテージ”というと、インド洋のモルディブや南太平洋のタヒチなどの一流リゾートホテルを思い浮かべますが、実はアジアにもあるのです。しかも自然が主役のアイランドリゾートなので、リラックスした気分で水上コテージライフを満喫できます。

スペシャルなディナーのセッティングをお願いすることもOK

アプリット・アイランドの特徴は、アドベンチャー気分に火を付けるアクティビティーが充実していることで、ほとんどが無料。なかでもハイライトは高さ60メートルの断崖絶壁でのラペリング(懸垂下降)でしょう。これはレスキュー隊などがビルの壁をロープで伝って降りていくように、岩壁をぴょんぴょんと伝いながら降りていくアクティビティー。「危なくないの?」とたずねると「大丈夫ですよ!」とスタッフ。人気が高く、すぐに予約が埋まってしまうそうですが、運よく申し込むことができました。

ビュッフェ形式のレストラン。気軽に食事ができるので一人旅でもハードルが低いです

そして翌朝。集合場所に現れた参加者は、頭に小型カメラを装着し、自前の登山靴を履いたマッチョな男性ばかり。ストレッチで身体をほぐして準備万全な男性たちを前に、私の口から出た言葉は「今日はパスします」。

崖の下で待機することになったのですが、十字架が立つ丘を見上げながら、あそこからスールー海を見たら、さぞやキレイだろうなぁ……、と。たまたま男性ばかりの日でしたが、女性も参加しているそう。次回は臆することなく挑戦してみたいです。

ラペリングをする男性のひとり、スティーブ君。ロープを巧みに操り、するすると断崖を降りていきました

ラペリングのようなハードな内容のみならず、誰でも参加できるアクティビティーもそろっています。シュノーケリングやスタンドアップパドルボート、1時間ほどのトレッキングルートは好きな時間に自由に体験でき、島内の洞窟探検や白砂が美しいイスラ・ブランカへ足を延ばすなどメニューも無料(ダイビングやボートチャーターの場合は有料)。ノーザン・パラワンの自然を舞台にたっぷり遊べるアイランドリゾートです。

ランチの支度をするスタッフ。フィリピン人スタッフは笑顔を絶やさず、働き者

アプリット島からボートで30~45分のイスラ・ブランカ

取材協力/
アプリット・アイランド
http://www.el-paradise.com/elnido/resorts/apulit/index.html

エルパラダイス
TEL03-5304-5814

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PROFILE

古関千恵子(こせき・ちえこ)ビーチライター

リゾートやカルチャー、エコなどを切り口に、国内外の海にフォーカスした読み物や情報を発信する自称「ビーチライター」。ダイビング雑誌の編集者を経てフリーとなり、“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”を繰りかえすこと四半世紀以上。『世界のビーチ BEST100』(ダイヤモンド・ビッグ社)の企画・執筆、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)の共著のほか、ファッション誌(『Safari』『ELLE Japon』など)やウェブサイトに寄稿。http://www.world-beach-guide.com/では、日々ニュースを発信中。

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