菓道家・三堀純一の「魅せる和菓子」 アンダーズ 東京で披露[PR]

  • 文 北林 伸夫
  • 2018年9月19日

「アンダーズ サロン」で繊細な妙技を披露した菓道家の三堀純一さん

東京・虎ノ門のラグジュアリー ライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」が2014年の開業時から定期的に開催している、その土地ならではの文化的な体験ができるイベント「アンダーズ サロン」。

これまでも、オリジナルな世界観が魅力の水墨画家や盆栽師など、アート、音楽、ファッション、映画などをテーマに、様々なアーティストを招へいしてきたアンダーズ サロンが「菓道(かどう)家」の三堀純一さんとコラボレーションしました。

「菓道」とは、和菓子をつくる所作をアートとして発展させ、茶道や華道のように世界観や精神を感じてもらおうというものです。海外を拠点に活動し、高い評価を受ける三堀純一さんの“凱旋(がいせん)”パフォーマンスを中心とした9月3日のアンダーズ サロンは、独創性あふれるクリエイティブな体験の場となりました。

東京タワーを背景にパフォーマンスされた

全身を黒づくめの衣装。顔の下半分を般若(はんにゃ)のようなマスクで覆った姿。三堀さんは、銀髪の下から鋭い眼光で手元を見つめ、道具を鮮やかな手さばきで操ります。「魅せる和菓子」の所作の一つ一つは、伝統芸能の新しいスタイルを見ているようです。

大型モニターで手元の動きを上映

来場者はスマホなどでその光景を見逃すまいと撮影していましたが、もう一つ視線を集めたのが、三堀さんの手元を映しだした大型モニター。繊細な指の動きを、多くの人がかたずをのんで見つめていました。

東京タワーとアンダーズの「A」をデザインしたり、黒のヤタガラスをモチーフにするなど、一個一個の煉切(ねりきり)を丁寧に仕上げていきます。クライマックスは、何も考えずに挑戦してつくったという大きな煉切で、美しい花のような作品が完成しました。

パフォーマンス中に完成した和菓子

和菓子づくりに使う道具は三堀さん本人が考案したものも多いという

三堀さんは、神奈川県横須賀市の製菓店「和菓子司いづみや」三代目。2010年に「TVチャンピオンR」の和洋菓子職人選手権に優勝し、卓越した技術が注目を集めました。2015年に「菓道 一菓流」を開派。日本スイーツ協会理事でもあります。

マスクを外した三堀さんは、穏やかな語り口調の実直な人物。菓道家としてパフォーマンスを始めた理由の一つは、洋菓子のパティシエのように、和菓子職人が子どもたちの憧れの職業になってほしいからだそうです。

暖簾(のれん)文化を受け継ぐことは日本の素晴らしい美徳である一方で、茶道や華道の家元のように「個」の人間としてのフィロソフィーを表現しなければ、小さな子どもに和菓子の魅力は伝わらない。その考え方を三堀さんが丁寧に説明すると、翻訳を聞いた外国人の来場者もうなづいていました。

現在は上海に拠点を置き、欧米やアジアなど各地で活躍する三堀さん

将来について「あと2年(東京五輪まで)は、一菓流のパフォーマンスも進化して、世界中のお客様をおもてなししたいというのが夢。それが終わったら所作の一つ一つをちゃんと形作って、(後進に)伝えることができたらいいなと考えています」と語る三堀さん。最後にこうアピールしました。

「コンビニの和菓子もおいしくなっていますので、私も甘いものが欲しい時には食べます(笑)。でも、よく和菓子は五感で楽しむと言いますけど、空間もパフォーマンスも含めて茶道のお点前(てまえ)のように楽しんでいただいて、そういう『おいしい』をシェアしたいです」

最後の吹雪のようなパフォーマンスは、欧州での公演で編み出したもの

このようにユニークな取り組みで、魅力的な体験の場を提供しているアンダーズ サロン。

次回は、11月後半に毎年恒例となるクリスマスツリーのお披露目会を行う予定です。

昨年大好評だった、華道家の木村貴史氏による「盆栽」など日本特有の素材やアートを組み合わせたクリスマスツリーに続き、今年もアーティストとコラボレーションした独創的なクリスマスツリーが披露される予定です。

昨年は、華道家 木村貴史氏が、「盆栽」や「切子」など日本特有の素材やアートを組み合わせたクリスマスツリーを作り上げた

※アンダーズ 東京の詳細はこちら

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

Pickup!