年に一度の旅の祭典「ツーリズムEXPO」に過去最高20万人以上が来場[PR]

  • 文・関川隆
  • 2018年10月5日

「ツーリズムEXPOジャパン」を盛り上げるスリランカの伝統舞踊(写真=関川隆)

世界130以上の国と地域の観光、レジャー、食、文化を1カ所で体感できる、世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」が今年も開催された。9月20日から23日まで(一般公開は22日、23日のみ)の4日間、東京ビッグサイトで開催されたこのイベントには、1400以上の企業や団体が出展。来場者は過去最高の20万7000人を記録した。

毎年、このイベントに彩りを添えてくれるのが、各国のステージで披露される伝統舞踊や音楽である。今年も色鮮やかな衣装に身を包んだ現地の人たちが、華麗な舞や歌、演奏を披露してくれた。なかでもゾウやキリンなど野生動物の写真パネルを前に、太鼓の音に合わせて高速回転しながらのダンスを披露してくれたスリランカのブースは、多くの来場者で沸いた。

今年、とくに印象的だったのが、アジア各国のブースの充実振りだった。なかでも、最も会場を盛り上げたブースを表彰する「ブースグランプリ」を受賞した、韓国観光公社のブースは規模、内容ともに圧倒的だった。「#だけじゃない!韓国」をテーマに14の自治体、医療観光、ホテル、免税店など63のブースが出展。過去最大のスケールで、ディープで知られざる韓国の魅力を紹介。毎年、好評の韓国料理の試食や韓服の試着体験、韓国観光名誉広報大使スザンヌによるトークショーなどで来場者を楽しませた。

ディープな街歩きが楽しい「シャムスイポー」を写真で紹介する香港のブース(写真=関川隆)

韓国ブースのようなスケールの大きさはないものの、ほかとはひと味違うセンスの良さが際だっていたのが香港政府観光局のブースである。近年、香港は現代アートの発信地として世界的に注目されているが、“香港アート・ギャラリー”をコンセプトに、白いパネルに香港ゆかりのアーティストらの写真やイラストを展示したものだ。なかでも常に人だかりができていたのが、香取慎吾さんが現地で描いた龍をモチーフにしたウォールアートのレプリカ。オールド・タウン・セントラルエリアのミッドレベルエスカレーター脇の壁にあるもので、現地では人気のフォトスポットになっている。

香港の人気は相変わらず高いが、来年はさらに「日本香港観光年」として、官民あげて交流推進のためのキャンペーンを展開するというから楽しみだ。

観光名誉広報大使を務めるアイドルグループ「EXO(エクソ)」の等身大写真パネルが飾られた韓国のブース(写真=関川隆)

会場にて、2019年を「日本香港観光年」とすることが発表された(写真提供=香港政府観光局)

隣にあるマカオのブースは、香港と変わってポップでかわいらしい雰囲気だ。レトロな2階建てバスが置かれ、その前の広場のカフェではエッグタルトなどの現地の食を楽しめる。バスの側面には年内開通予定で、香港とマカオを約30分でつなぐ「港珠澳大橋」の巨大なポスターも貼られていた。完成すれば、香港とマカオをセットで楽しみやすくなる。

マカオのブースには、内部をギャラリーにした2階建てバスが登場(写真=関川隆)

磁器に描かれる青花をモチーフにした洗練された雰囲気の中国ブースでは、「大自然」「西遊記」「癒やし」などのテーマで観光資源を紹介し、少数民族による歌やダンスを披露。韓国に匹敵する規模で観光局やエアラインなど40ものブースを展開した台湾では、VRによる擬似旅行体験も交え、日本ではあまり知られていない地域ごとの魅力を発信していた。

最新技術でハワイを体感できる「アロハシネマ4D」(写真=関川隆)

VRを活用したコンテンツはすっかり定着したが、さらにMX4Dという最新技術を使った新しい試みを行ったのがハワイ州観光局のブースだ。シートに座ってVRゴーグルをつけると、ハワイの雄大な自然のなかに包まれ、映像に合わせてシートが上下左右に動く。さらに水や風も吹き付けられ、ハワイの海、山、空を体感できる。常に行列が絶えない人気ブースだった。

〝恐竜県〟をアピールし、異彩を放っていた福井県のブース(写真=関川隆)

今年は日本エリアのブースも魅力的なものが多かった。ジンベエザメの実物大バルーンや熱帯魚が泳ぐ巨大水槽を展示した沖縄県や、巨大な恐竜の骨のオブジェで「恐竜県」をアピールする福井県など、趣向を凝らしたブースに人だかりが出来ていた。

日本各地の特産品やお酒を試飲試食できるのも、このイベントの大きな楽しみである。とくに今回、来場者から好評だったのが、瀬戸内圏内各自治体の連合体による「ワンダフルセトウチ」だ。瀬戸内の写真で飾った壁で囲われた広々したスペース内で、ワークショップや特産品の試飲試食を実施。和菓子づくりや砂金探しなどを、家族連れがわきあいあいと楽しんでいた。

白い壁で囲われた内部に瀬戸内の世界が広がる「ワンダフルセトウチ」(写真=関川隆)

現在、旅行・観光産業は7年連続で、世界経済の成長率を上回る成長を続けているという。過去最高の来場者を記録した今年の「ツーリズムEXPOジャパン」は、そんな観光産業の勢いと可能性を改めて感じさせるものだった。来年は10月24日(木)〜27日(日)の4日間(一般公開は26日、27日のみ)、大阪で開催されるという。

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