「変なホテル」が羽田にオープン。来年は関西でも展開[PR]

  • 文・写真 北林伸夫
  • 2018年10月4日

フロント業務をロボットが行う「変なホテル東京 羽田」

「変なホテル」が続々とオープンしているのをご存知(ごぞんじ)だろうか。フロントの業務を恐竜や女性のロボットに任せるなど、ネットでも注目を集めるこのホテル。最先端の設備やロボットを導入し、効率性とエンターテインメント性を両立したことで、国内外の宿泊客から人気を集めている。

H.I.S.ホテルホールディングスが運営する「変なホテル東京」は、2015年に長崎・佐世保、17年には千葉・舞浜、愛知・蒲郡と、それぞれテーマパーク周辺にオープン。同年末から今年にかけて都内でも、銀座、赤坂などに6施設を展開している。19年には福岡、大阪、京都、東京、金沢で計7施設を開業する予定だ。

10月3日にオープンしたのは、羽田空港からシャトルバスで約10分の立地にある「変なホテル東京 羽田」。ターゲットの半数を訪日外国人と見込む、最新ホテルの内部に潜入した。

6階建ての新築の建物に200の客室がある

京急空港線の大鳥居駅から歩くこと約5分。懐かしさの残る商店街を抜けると、「変なホテル東京 羽田」が現れた。周囲の環境に配慮してか、外観から「変」は感じられず、いたってまともだ。

ホテルに入ると、2体の恐竜ロボットと1体の女性型ロボットが出迎えてくれた。フロント係を務めるのは、首だけ出している巨大な恐竜がマメンチサウルス、小さな恐竜がヴェロキラプトル。

中国で化石が見つかった恐竜をモデルにしている

恐竜はまるで生きているかのような精巧な作りで、小さな子どもなら喜ぶか怖がるかのどちらかだろう。後ろの壁には太古の時代のアニメーション映像が流れていて、運が良ければ火山が爆発して隣でガラスが割れるかのような演出を見ることができる。

英語や中国語などに対応したタッチパネルでチェックインの手続きを行い、支払いも自動支払機で済ませる。ロボットが多くの業務を担うため、ホテルで働く人間は10人ほどだそうだ。

シアタールームではプロジェクターで壁に映像を映し出す

客室は200室。うち70室はテレビの代わりにプロジェクターを利用し、70~80インチのスクリーンで放送や映画などを楽しむことのできる「シアタールーム」となっている。

全室にタブレット「tabii(タビー)」を設置し、テレビや空調、照明などの操作ができる。国内と海外6カ国への通話が無料のスマートフォン「handy(ハンディー)」も導入。マットレスも寝心地や衛生面にこだわっているといい、宿泊客の快適さを追求している。

一部の部屋には、布団の温度を調節する機器や、衣類をリフレッシュする装置も備え付けられている。宿泊料金は1室8500円から。

布団の中を睡眠に適した温度に調整する機器

羽田空港への無料送迎バスは、早朝、深夜便にも対応。1階のレストランでは、5時30分からビュッフェ形式の朝食を提供し、もっと早く出発する宿泊客のためには朝食用の弁当を用意する。

これまでさまざまなロボットを導入してきた「変なホテル」だが、羽田のホテルには、豊橋技術科学大学と共同研究した「弱いロボット」が新しく登場した。岡田美智男教授が提唱する弱いロボットは、人の行動や優しさを引き出しながら、結果として人の力を借りて目的を果たしてしまうロボットのことだ。

ゴミ箱の形をしたこのロボットは、自分でごみを拾うことができない。ロビーをよちよちと動き回って、人の顔を見つけると近づいて行く。助けを求めるような動きをして、ゴミを入れるとおじぎをする。

「弱いロボット」と豊橋技術科学大学の岡田美智男教授

弱いロボットは、今後も宿泊客の反応などを見て調整していく。岡田教授は「人工知能といえど弱いところを見せると、そこに人が関わる余地が生まれ、関係性が生まれる。旅行者がインスタで写真を撮るぐらいの感じで、思い出ができれば」と話している。

H.I.S.ホテルホールディングスは、2019年に米国ニューヨーク、20年にトルコで新規にホテルを開業予定。「変なホテル」ブランドになるかは未定ではあるものの、ロボットによるおもてなしという日本の新しい文化が世界に進出するかもしれない。同社では「旅行業とのシナジーを追求しながら、お客さまに喜ばれるホテルを作っていきたい」としている。

※「変なホテル東京 羽田」の詳細はこちら

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