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比叡山で最強の厄払い! 神仏両方、延暦寺と日吉大社で「やくばらい散歩」

  • 文・写真 &TRAVEL編集部
  • 2018年10月23日

日吉大社、西本宮での「やくばらい祈禱(きとう)」の様子

最近、仕事もプライベートも本当についていない……。

編集部員、1977年生まれ、性別は男、満41歳(数え年42歳)。2018年、本厄を迎えている。親しい人の死や仕事のトラブルなど誰でも経験することだが、今年は人生でも相当な試練を迎えているような気がしていた。そんな様子をそばで見ていた妻にも「厄払いしたら?」と言われる始末。けれど、信心深いわけでもない。

それでも行った方がいいかなと思っていた矢先、星野リゾートから&TRAVEL編集部に「比叡山やくばらい散歩」ツアーの案内が届いた。今年9月から開始した宿泊プランという。延暦寺と日吉大社、神仏両方で「やくばらい」できるらしい。何だか「最強の厄払い」になりそう。これって天啓? 不運を嘆くのでなく、積極的に行動し「本厄を楽しもう」と、前のめりで参加してみることにした。

そもそも厄年って何?

厄年ってそもそも何だろう?

厄年年齢一覧表(寺社により違いあり)。※今回のツアー資料をもとに作成

調べてみると、おおむね、厄災が身に降りかかるおそれが多く、万事に気をつけなければならない年齢ということのようだ。神社仏閣で厄払い(厄除〈よ〉け)をしに参拝する人も結構いるらしい。人生の転機を迎えるときや運気を変えたいときなど、厄年以外でも厄払いをする人はいるそうだ。

家族の墓があるお寺のご住職に、父親の一周忌をいつ行えばいいか相談したときのことを思い出した。調べると“亡くなった日の週とその前後の週”というのが多かったのだが、高齢の母は真冬に行うことを躊躇(ちゅうちょ)していた。ご住職の「決まりはありません。ご遺族のお気持ちが第一です」という言葉に気持ちが楽になったのを覚えている。

つまりは、“思い立ったが吉日である”と自らに言い聞かせ、東京駅から新幹線で約2時間25分、京都駅に向かった。目的地は星野リゾートのオーベルジュ「ロテルド比叡」だ。1泊2日のツアーである。

一日目スタート「星野リゾート ロテルド比叡」へ

13時35分に京都駅に到着し、15分後に駅前のバス乗り場に集合なので、急いで向かった。いました、「ロテルド比叡」と記載されたマイクロバスが。期待を胸に乗り込み、いざ出発。バスに揺られること約1時間、15時にホテルに無事到着した。

「星野リゾート ロテルド比叡」外観

着くとホテルの外観が地味に感じた。9月は雨ばかりで、この日も天気はすぐれなかった。それもあってのことだろうか。

「星野リゾート ロテルド比叡」の中

でも、ホテル内はこの通り、ステキです。ウェルカムドリンクのほうじ茶とお菓子のおもてなしが。京都府と滋賀県の境に立地するというロテルド比叡は、食に関しては滋賀県の鮒(ふな)ずしに代表される「発酵」をテーマにしている。

ウェルカムドリンクのほうじ茶とお菓子

セルフサービスでも様々なほうじ茶が楽しめる

実は琵琶湖周辺では、茶栽培の歴史は古く、比叡山に延暦寺を作った最澄が遣唐使から帰国した際に茶作りのノウハウを持ち帰ったのが始まりという。通常のほうじ茶と、茶葉を発酵させた熟成度合いの異なるものが用意され、飲み比べるのが楽しい。ホテルの売店で様々な種類のほうじ茶が売っていた。セルフサービスでも様々なほうじ茶が楽しめるので、ティーカップを片手にテラスへ。比叡山のおいしい空気と標高約600メートルから琵琶湖を見下ろすパノラマを堪能した。

琵琶湖を見下ろすパノラマ

ワインテイスティング講座に編集部員は……

ワインテイスティング講座

17時からワイン初心者向けのテイスティング講座があると聞き、参加した。丸テーブルの各席に白ワインが3種並んでいる。外観、香り、味とチェックポイントをクイズ形式で解説してくれる。例えば「三つの中で一番透明度が高いのはどれ?」、「フルーティーな香りはどれ?」、「甘みの強いのはどれ?」というように。

同席のご家族3人が見事にこの三択クイズを当てていく横で、編集部員は見事に外していく。くやしい。

煩悩を刺激する発酵フレンチ

18時30分、いよいよ夕食の時間。オーベルジュのロテルド比叡では発酵フレンチとワインのペアリングが売りだ。コースは全9品。ワインは、料理に合わせてソムリエに選んでもらった。

シャンパン「ジャン・ド・ヴィラレ・ブリュット」(左)、1品目「琵琶鱒(マス) 百合根と青林檎(りんご) 柚子(ゆず)の香り」(中)、2品目「子持ち鮎(アユ) クスクス 葉唐辛子」(右)

純米酒「七本槍(しちほんやり)」(左)、3品目「鮒鮓(ふなずし)甘露漬けとフォワグラテリーヌ 金つばと柿」(右)

白ワイン、シャルドネ「フランソワ・ダレン」(左)、4品目「鶏のビスク トリュフ」(中)、5品目「太刀魚 蕪(カブ) 川海老(エビ)のエッセンス」(右)

赤ワイン、ボルドー「オプティマ・ド・シャトー・メイル」(左)、6品目「国産和牛のロティ 赤ワインソース キノコ」(右)

7品目「梨のカクテル」(左)、8品目「イチジクとショコラ ラムのグラス」(右上)、9品目「小菓子とコーヒー」(右下)

甘味、酸味、塩味、苦み、うまみを次々と楽しめる煩悩まみれのフルコースを完食。近江の食文化、琵琶湖の恵みとフレンチの絶妙な組み合わせを満喫した。程良く酔いが回ってきたところで、気づけば20時半。明日は5時起きで朝食前の6時から延暦寺で「朝のお勤め」だ。そろそろ就寝せねば。

宿泊した部屋(昼間)

部屋に戻るとテレビをポチッ。関西ローカルのお笑い番組をやっていた。旅先で見るローカル番組って、なぜこんなに楽しいのかしら。 【次ページ】二日目スタート、いよいよ延暦寺と日吉大社へ



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