原田龍二の温泉番長

湯船からの景色がすごい、熊本県・小国町「天空の湯」

  • 2018年11月5日

“温泉番長”こと俳優の原田龍二さん(撮影=高嶋佳代)

これまで訪ねた温泉の数は、約200カ所。「温泉との出合いは一期一会ならぬ“一期一湯”」と話す温泉番長・原田龍二さんにとって、特に印象深かった温泉をご紹介します。

今回は、熊本県・小国町にある「和風オーベルジュ 山荘わいた」の露天風呂「天空の湯」。宿の周りを散策すれば、そこかしこから湯けむりが上がる温泉郷らしい風情も満喫できます。

和風オーベルジュ 山荘わいた「天空の湯」

てんくうのゆ

熊本県・小国町のわいた温泉郷にある宿。ヒノキを使った桶(おけ)型の露天風呂「天空の湯」(写真=宿提供)のほか、竹林に囲まれた「竹林の湯」も人気。にごり湯で、泉質はナトリウム−塩化物泉。和のテイストを織り交ぜた創作フレンチ「小国フレンチ」や、温泉の蒸気を利用した蒸し料理「鶏の地獄蒸し」を提供している。
住所:熊本県阿蘇郡小国町西里3006-2
電話:0967-46-4553
HP:http://www.waitasansou.com
料金:一泊二食付き一人1万4980円から(平日一室2名利用の場合)

丸い桶型の風呂から見渡す、小国の絶景

「天空の湯」は、熊本県北東部の小国町の「和風オーベルジュ 山荘わいた」にあります。

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ご覧の通り、ここは湯船からの景色がすごいんですよ。宿の屋上にある露天風呂なので、眼下には熊本ののどかな田舎の風景、はるか遠くには別名小国富士とも呼ばれる円錐(えんすい)形で美しい山容の涌蓋山(わいたさん)が見渡せて、ものすごく気持ちがいい。浴槽は大きなヒノキの桶なんですが、源泉かけ流しのにごり湯の水面には空の色が映り込んでいて、それもとってもきれいでした。

昨年秋と今年の夏とで、「天空の湯」には2回入っていて、1回目は夕日で赤く染まる山並みに、昼間の訪問となった2回目は青々とした涌蓋山の尾根の美しさに感動しました。「天空の湯」は宿泊者専用の温泉なので、お忍びで、静かに過ごすのにいいんじゃないかなぁと思います。

こちらの宿では地元の旬の食材を使った創作フレンチのほか、温泉の蒸気でじっくり蒸した鶏料理も提供しています。温泉だけでなく、温泉の恵みを利用した料理までいただけるなんて、うれしいですよね。

宿があるわいた温泉郷一帯は、町のあちこちから白い湯けむりがもうもうと上がっていて、地元の方は“地獄釜(温泉の蒸気熱を利用した加熱調理装置)”を使って野菜や卵を蒸していました。その風情がまた、いかにも温泉郷らしくてすごく良かったんですよ。観光客が利用できる地獄釜もあるそうなので、散策がてらのぞいてみてください。

人生マックスの1日11湯、「温泉はもういい」と初めて思った

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僕は「温泉俳優」として知られていますが、小国町では「温泉兄貴」として小国の温泉をPRするお仕事をさせていただいています。昨年「和風オーベルジュ 山荘わいた」を訪ねたのも観光PR動画を撮影するためで、2日で18湯を巡りました。小国には、温泉がいっぱいあるんですよ。杖立温泉とかもね、いいお湯でした。

で、2回目の「天空の湯」訪問は、芸人のコンバット満さんと。コンバット満さんとは「おとななテレビ」(TVQ九州放送)というローカル番組で、これまで九州各地の温泉を巡ってきました。この番組では、僕は“温泉兄弟”の弟として温泉リポートをしています。兄のコンバット満さんとはとても馬が合うので、お仕事はいつも楽しいです。

そんな温泉好きな僕ではありますが、初めて「温泉はもういい」と感じたことがありました。それは、兄さんとの鹿児島県・指宿(いぶすき)ロケでのこと。ほぼ1時間おきに温泉に入っては着替え、入っては着替えの“温泉ノック”状態で、1日で合計11湯入ったことがあったんです。

……温泉ってね、1カ所だったら「気持ちいいなぁ」で終わりますけど、11湯も入るとさすがにね、湯あたりして大変なことになります。兄さんは元自衛官という経歴をもつ屈強な男性ですが、それでもヘロヘロになっていました。

「湯治」という言葉があるように、温泉はただのお湯ではないですから。効能があるものだから、それだけ体にも影響が出る。1日で入る温泉の数としては人生マックスの11湯体験でしたが、温泉は1日1湯、多くても3湯までだなと悟りました。あ、ちなみに番組のロケもそれ以降1日11湯は一度もないです。やっぱり11湯は大変だよね、ということで(笑)。

ここのところ急に気温が下がってきて、温泉が恋しい季節になってきました。春夏秋冬、どの季節に入る温泉にもその季節なりの良さがありますが、やっぱり僕は冬の温泉が好き。年末にかけて温泉のお仕事もたくさん入っているので、ワクワクしています。

みなさんも、ぜひ温泉におでかけになってみてくださいね。温泉の良さは、結局のところ実際に入ってみないとわからないですから!

(聞き手・渡部麻衣子)

◆連載「原田龍二の温泉番長」では、この5~6年の間、旅番組で数々の温泉を巡った温泉情報の猛者・原田龍二さんにとって、特に印象深かった温泉を隔週で一カ所ずつご紹介します。次回は、長崎県にある海辺の温泉を予定しています。

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PROFILE

原田龍二(はらだ・りゅうじ)

俳優。1970年10月26日生まれ。近況は、ブログインスタグラムで。

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