おとな女子の一人旅

進化形カプセルホテル、ひとり旅の宿の候補に

  • 今年こそひとり旅デビュー! 国内旅ガイド9
  • 2018年11月8日

カプセルホテル「ナインアワーズ竹橋」(朝日新聞社・長島一浩撮影)

国内ひとり旅編。今回は現地ツアーのお話と予告させていただいたが、ちょっと寄り道して進化しつつある「カプセルホテル」のお話を。

女性も安心な新しいカプセルホテル群

「出張費節約したい男性が泊まるイメージ……」

そう思われがちなカプセルホテルだが、近年、女性のニーズの高まりにともない、全国各地におしゃれなカプセルホテルが増加中なのだ。

旅客機のファーストクラスをイメージした部屋。入り口はカーテンで仕切られている「ファーストキャビン京橋」(朝日新聞社・石山英明撮影)

代表的なのが、飛行機のファーストクラスをイメージした「ファーストキャビン」、宇宙船のようなカプセルがかっこいい「ナインアワーズ」。どちらも男性と女性は階が分かれており、エレベーターの階数ボタンはチェックイン時に渡されるカードキーをかざさないと押せないシステムになっている。

宇宙船のような内装「ナインアワーズ」(山田静撮影)

シャワールームやロッカーは数が多く、館内着などアメニティーもひととおり支給されるので、手ぶらで行っても大丈夫。おしゃれで清潔なのがウリだ。ただしベッドスペースは小さく、基本寝るだけの広さ(ファーストキャビンは部屋のランクで広さが変わる)。廊下との仕切りはロールカーテンなので、足音やいびきなどを完全に遮断することはできない。

「ナインアワーズ」のカプセル(山田静撮影)

それでも平日3000円~4000円台からという低価格は魅力的だし、最近は女性専用のカプセルホテルも登場している。宿代が高い大都市でなら、利用を検討してもいい。

進化形カプセルホテルも続々登場

「マイキューブ・バイ・マイステイズ」。上段がベッド、下段が各自のロッカー(山田静撮影)

最近出会ったイチオシのカプセルホテルが、「MyCUBE by MYSTAYS(マイキューブ・バイ・マイステイズ)浅草蔵前」

全国にビジネスホテルを展開する「マイステイズ」が2016年にオープンした宿で、蔵前駅すぐ近く、浅草寺が徒歩圏内という便利な立地だ。先日、東京にロングステイする都合があり、半分はビジネスホテル、半分はこのマイキューブに滞在したのだが、自分の予想に反して居心地の軍配は断然後者に上がった。

「マイキューブ・バイ・マイステイズ」のカプセル(山田静撮影)

まずパーソナルスペースが広い。一般的なカプセルホテルやホステルはベッドが2段重ねだが、ここは1段なので各室の天井が高く、筆者のように150センチで小柄だと立ち上がれる。テレビ、棚、ハンガーなど身の回りに必要なものはベッド周りにそろい、収納スペースはベッドの下段が丸ごと専用ロッカーになっているので広々と使える。

共用バスルームに必要なアメニティーが一式そろう(山田静撮影)

シャワールームは共同だが、歯ブラシ、化粧水、乳液、シャンプー、リンス、クレンジング、綿棒などひととおりのアイテムが使い切りパックで用意され、ヘアアイロンも完備。タオルと館内着はメッシュのバッグにセットされ毎日清掃後のベッドに置かれているのだが、これにバスマットが入っているのがありがたかった(見知らぬどなたかがびしょびしょにしたバスマットを使うつらさ……)。 

カフェバーも兼ねる共有スペース。有料の朝食もここで提供される(山田静撮影)

カフェバーにもなっている共同スペースの広さ、コンセントの多さ、いすの座り心地のよさ、おひとり様用の席の多さもありがたかった。狭いビジネスホテルの個室にこもるよりも、ここで1日じゅう原稿を書いて、飽きたらスカイツリーまでちょっと散歩、なんて過ごし方のほうが快適。筆者は滞在中、下町ライフを満喫したのだった。

開発が進む浅草・隅田川周辺は散策も楽しい(山田静撮影)

掃除の手際のよさ、フロントの対応の早さ、必要なものを無駄なくそろえた目配りなどに感心して、帰り際に思わず1泊3000円弱の回数券を買ってしまった。

同社のカプセルホテルは、現在はここ1件のみだが、ほかにも進化型のカプセルホテルが増えてきている。たとえば大阪・心斎橋の「カーゴ」はカプセルが4平方メートルと広く、作業スペースも確保されており居心地がいいと評判だ。都市部では今後もさらに増えると予想されるので、ひとり旅の宿の候補に加えてみたい。

さて次回こそ、ひとり旅に便利な「現地ツアー」の活用法をご紹介しよう。

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PROFILE

山田静(やまだ・しずか)編集者・ライター

女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集者・ライターとして、『旅の賢人たちがつくったヨーロッパ旅行最強ナビ』(辰巳出版)、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』(双葉社)など企画編集多数。2016年6月中旬、京都に開業した小さな旅館「京町家 楽遊 」の運営も担当。

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