原田龍二の温泉番長

スターダムよりフリーダム? 夕空に見とれた海上露天風呂

  • 2018年11月19日

“温泉番長”こと俳優の原田龍二さん(撮影=高嶋佳代)

これまで訪ねた温泉の数は、約200カ所。「温泉との出合いは一期一会ならぬ“一期一湯”」と話す温泉番長・原田龍二さんにとって、特に印象深かった温泉をご紹介します。

今回は、長崎県・小浜町にある海上露天風呂 波の湯「茜(あかね)」。波消しブロックの上にあるため、海はすぐ目の前! 波音をBGMに、夕日や漁火(いさりび)を眺めながらお湯を堪能できます。

長崎県・海上露天風呂 波の湯「茜」

あかね

雲仙市・橘湾の波消しブロック上に造られた露天風呂(写真=小浜温泉観光協会提供)。満潮時は、湯船と海がつながっているかのような感覚を楽しめるという。泉質は、ナトリウム−塩化物泉。温泉を利用するためのチケットは、番小屋内の券売機で。貸し切り利用の予約は、ホテルオレンジベイ(0957-76-0881)へ。
住所:長崎県雲仙市小浜町マリーナ20
電話:0957-74-2672(小浜温泉観光協会)
営業時間:午前9時~午後6時(貸し切りでの利用は午後6時半~午前0時、受付は午後11時まで。要予約)
HP:http://obama.or.jp/modules/tachiyoriyu/index.php?lid=12
料金:300円、3歳~小学生200円。貸し切りの場合は60分2000円(4人まで)

やっぱり露天風呂が好き 湯船から夕日を眺める至福の時間

この写真は、長崎県の小浜温泉を訪ねたときに撮影したものです。僕がつけたキャプションは、「もう一度はっきり言っておこう スターダムなんかいらない フリーダムが欲しい」。スターダム、フリーダムと、ヒップホップみたいに韻を踏んでみました。

インスタグラムに載せている写真はすべて自分のスマホで撮ったものなんですが、夕暮れどきの画像はちょくちょく出てきます。夕日なんて子どもの頃から何度も何度も見ているのに、大人になった今でも好きで、いつ見てもきれいだなぁって感じるんですよね。

そんな、僕の大好きな夕日を眺めながら温泉に入れるのがここ、波の湯「茜」。波消しブロックの上に造られているため、満潮時には湯船と海面の高低差が20センチほどになって、まるで海につかっているかのような感覚を得られると人気の温泉です。

過去に1度、“温泉兄弟”の兄・コンバット満さんとも訪ねていますが、今年の夏は、タレントのはいだしょうこさんと「クチコミ新発見!旅ぷら」(読売テレビ)のお仕事で伺いました。

湯船は男女別になっていて、どちらも眼前に大海原が広がっています。小浜町は温泉宿が多く、「おたっしゃん湯」という趣のある共同浴場もありますが、僕のオススメは断然波の湯「茜」です。

露天風呂の良さって、自然とじかに向き合えるところにあると思うんですよね。海に面した露天風呂だと特に、潮位の違い、天候による波の違い、昼間なのか夕方なのか夜なのか時間帯による違いで印象が変わるおもしろさがありますから。そのすべてがいい具合にマッチングすると、最高に気持ちがいいわけです。

都合により、はいださんは入浴しなかったので、温泉の外、壁の向こう側から「(温泉は)どうですかー?」と声をかけてくれました。壁越しにお返事をしてもよかったんですが、周りにお客さんの姿もなかったので、僕はひょいって身を乗り出して感想を伝えましたけど……、皆さんはマネしないでくださいね。

小浜温泉の波の湯「茜(あかね)」で、「このワイヤ、なんだろう?」と思いながら入浴中の原田さん(写真=原田さん提供)

この温泉で唯一気になることと言えば、この、温泉と海の間に張ってある謎のワイヤです。「これ、何の意味があるんだろう。切っちゃダメなのかな?」って思いながら入っていました(※小浜温泉観光協会によると、これ以上先にいくと海に転落してしまう可能性があると注意を促すために設置)。

インスタには、僕の本質が色濃く表れている

冒頭の、インスタの話に戻ります。

インスタには、僕がきれいだと感じた風景や草花、動物、そしてときどき自撮りした僕自身の画像を載せています。金曜MCを務めている情報番組「5時に夢中!」(東京MX)でも僕のインスタはたびたび話題にされていて、「筋肉自慢だ!」と揶揄(やゆ)されているんですが、自分の写真を載せていることに大した意味はありません。たまには僕の生存確認ができる画像があった方がいいかなと思って、ちりばめている感じです。

ただ、載せる写真や投稿する順番には気をつけています。インスタって、投稿した画像の一覧が見られるじゃないですか。スマホで一覧をスクロールしたときに、できれば、どこで止めても見た人にきれいだなって感じてもらえる並びにしたいから、暗めの写真や温泉に入っている僕の写真が続きすぎたら、色鮮やかなお花とか空の写真を載せて、バランスをとっています。

原田さんがインスタグラムに投稿した画像の一覧

でも、実は写真以上にこだわっているのが、写真に添えている文章です。僕がインスタを始めたきっかけはヤノマミ族を知ってもらうためでしたが、途中から「インスタは自分のパーソナルな部分を吐露するのにちょうどいいな」って思い始めて。

「いや、丸腰デカでお盆芸も披露しているし、普段からいろいろさらけ出しているじゃないか」と思われるかもしれませんが、トーク番組での僕は、一応放送禁止用語とか発言が倫理に反していないかとか、気にしているんですよ。

あの文章の世界観は、インスタ以外では出せないもの。規制にとらわれず、一番“僕”が出ているのがインスタです。言葉が先に浮かぶこともあれば、写真から連想することもある。文章を書き始めたときに着地点が見えていないこともあるし、反対に、先に着地点が見えていることもある。

小浜温泉のように、写真とは全く関係ない文章をつけていることも多いですね。時には文章をアップしたいばかりに、写真は過去に撮ったものから適当に選んでいることすらあるくらいで、僕にとってのインスタは、そういう、とても自由なものです。自分の好きな言葉・表現で、自分の気持ちに肉薄する文章を考える。この感情を表現するのにぴったりな言葉はないかなって辞書を調べる時間も、すごく楽しいんです。

普段から言葉が浮かんだり、気になる単語を見つけたりしたら、すぐにスマホにメモしていて、例えば「ソンブレロ」って、メキシコのつばの大きな帽子のことなんですけど、響きがいいからいつか使おうと思っています(※11月19日現在、すでにインスタに「ソンブレロ」は登場済みです。気になる方は探してみてください)。

インスタも温泉も、自由に楽しむ。やっぱり僕は「スターダムよりフリーダム」なんですよね。

(聞き手・渡部麻衣子)

◆連載「原田龍二の温泉番長」では、この5~6年の間、旅番組で数々の温泉を巡った温泉情報の猛者・原田龍二さんにとって、特に印象深かった温泉を隔週で一カ所ずつご紹介します。次回は、約1300年前に開湯したという、栃木県にある温泉を予定しています。

[PR]

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

PROFILE

原田龍二(はらだ・りゅうじ)

俳優。1970年10月26日生まれ。近況は、ブログインスタグラムで。

今、あなたにオススメ

Pickup!