楽しいひとり温泉

温泉+絶景 支笏湖とつながる神秘の露天風呂「北海道・丸駒温泉旅館」

  • 文・写真 温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井宏子
  • 2018年11月27日

支笏湖に入っている気分になれる神秘的な露天風呂

あまりにも気持ちが良くて、3回も入りに行ってしまいました。眺めるたびに、全く違う雰囲気になる露天風呂の光景に、何度も何度も感動してしまいます。

今回のひとり温泉も北海道です。支笏湖畔(しこつこはん)にある丸駒温泉旅館は、支笏湖の温泉宿が建ち並ぶエリアの対岸にある一軒宿。秘境ゆえに昔から自家発電、地震の時にも停電にはならずに自家発電と自家源泉で通常通り営業を続けて頑張っていたお宿です。

かつてはこの場所へ船で湖を渡って、自然湧出する温泉に入っていました。創業103年となった今でも、こんこんと湧き続ける天然の露天風呂に入ることができるのです。

ぷくぷくと足元から湧き上がる源泉を岩でせき止めた男女別の露天温泉は、湖とつながる水門の砂利の高さで温度を調整しています。そして露天風呂の深さは支笏湖の水位と連動して変化するというのですから、何とも神秘的です。

「今日は110センチほどになっていますよ」「わあ、うれしい。ちょうどいい深さですね」というわけで、この日はぬるめの湯に首までどっぷりとつかってゆっくり入れる理想的なコンディション。ひとたび入れば気持ちよすぎて出られない……となってしまったのです。手でお湯を動かすとシュワシュワと泡がはじける新鮮な温泉を満喫しました。春の時期には水位が40センチほどしかないこともある、まさに自然のままの温泉なのです。

創業103年を迎えた丸駒温泉旅館

宿の玄関にかかる創業当時の看板。創業者・佐々木初太郎さんのお名前の横にある「番外地」という住所が秘境の温泉だったことを物語ります。

宿のどこにいても支笏湖のパワーを感じられる

黄昏(たそがれ)迫る支笏湖は神秘のオーラに包まれます。存在感のある風不死岳(ふっぷしだけ)の姿。圧倒されるような絶景なのになぜか癒やされる、不思議な優しさがあります。

ボタンエビやサーモンなど北海道の恵みを味わう

北海道の幸を満載した夕食のお造りは大きなボタンエビとサーモン、カンパチ、しめサバ。前菜の行者ニンニクのしょうゆ漬けをつまみにお造りを味わっていると、焼きたてのヤマメの塩焼きが運ばれてきました。

カニのうまみが詰まったカニサラダ

カニサラダが絶品。カニの身の歯ごたえとうまみが引き出されていて、宿のオリジナル地酒「初太郎」のフルーティな味わいとぴったりです。

ほっこり温まる北海道産四元豚の塩鍋

北海道産四元豚の塩鍋は、柔らかくてジューシーなブランド豚と野菜がたっぷり。おだしまでおいしくて、スープを一滴残らず味わいたくなります。そういえば、この宿では支笏湖の水をろ過して使っているのですが、飲んでもおいしいし、ごはんもふっくらつやつや。

湯煙が幻想的な夜の露天風呂

夜は寒いから大浴場の内湯へと思ったのですが、やっぱり、露天風呂の心地よさが恋しくて、夜も露天風呂まで行ってしまいました。月明かりに照らされた支笏湖とキラキラとまたたく夜空の星。ひんやりとした空気に触れて、温泉から湯煙が立ち上ります。

泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉、pH6.9の中性。露天風呂の温泉は透明で、ふんわり優しく包まれるような感触です。ぬるめでずっと入っていたい気分なのですが、ぽかぽかと温まり、ぐっすりと眠れました。

美しい支笏湖の夜明け

夜明けの支笏湖。キムンモラップ、ピスンモラップのツインピークスの間から朝日が昇る幻想的な世界。「この風景の中で、温泉に入りたい」と、またしても露天風呂へ……。

実は大浴場の露天風呂も絶景

でも、実は大浴場も素晴らしいのです。ぬる湯とあつ湯に分かれた内湯と、絶景の露天風呂。こちらの温泉は泉質は同じなのですが、鉄分やミネラルを感じる濁り湯です。

バランスのとれた朝食で元気いっぱい

温泉ざんまいで、すっかりおなかがすきました。朝ごはんは充実のビュッフェ。生野菜、目の前で焼いてくれるオムレツ、イカの塩辛にめかぶ、もずくやとろろ、珍しい北海道産黒豆の納豆もあります。人気だったのは、野菜がゴロゴロ入ったオリジナルカレー、朝から元気もりもりです。

■「楽しいひとり温泉」ポイント
1.神秘の湖とつながる温泉を満喫
2.支笏湖のパワーをチャージ
3.元気が出る朝ごはん

支笏湖・丸駒温泉旅館
http://www.marukoma.co.jp/

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PROFILE

石井宏子(いしい・ひろこ)

いしいひろこ

温泉ビューティー研究家・トラベルジャーナリスト。日本・世界の温泉や大自然を旅して写真撮影・執筆をする旅行作家。テレビにも出演。温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する。海外ブランドのマーケティング・広報の経験から温泉地の企画や研修もサポート。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員、日本旅のペンクラブ会員、気候療法士(ドイツ)、温泉入浴指導員。著書「癒されてきれいになる おひとりさま温泉」(朝日新聞出版)「地球のチカラをチャージ! 海温泉 山温泉 花温泉 76」(マガジンハウス)ほか。新著「感動の温泉宿100」(文春新書)が10月に発売された。公式サイトhttp://www.onsenbeauty.com

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