あの街の素顔

冬こそカナダ! マイナス20度でもアツい街トロント

  • 文・写真 鈴木博美
  • 2018年12月6日

  

カナダ東部に位置するオンタリオ州の州都トロント。同国内では最大の大都市だ。ランドマークのCNタワーを中心に高層ビルが林立する一方、広大なオンタリオ湖に面し、ナイアガラの滝も近いという豊かな自然もある。

最近は、映画「X-MEN」やアカデミー賞作品賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」、そしてメーガン妃がヘンリー王子と結婚するまで出演していた人気ドラマ「スーツ」のロケ地も、ここトロントだ。

そんなトロントは夏の旅行先として人気が高いが、冬でも驚くほど楽しみに事欠かない。時に気温がマイナスという寒さだが、そんなことを忘れるくらい街はイルミネーションに彩られ、イベントやバーゲン・セールが目白押し。季節限定の神秘の絶景が見られるのも、この時期だからこそだ。

樹氷の華咲くナイアガラの滝

  

世界三大瀑布(ばくふ)の一つともいわれるナイアガラの滝は、トロントの中心部から車で1時間半ほど。夏の雄姿はあまりにも有名だが、冬の迫力と美しさも格別だ。

無数の氷のかけらが太陽に照らされてきらきら輝き、ぶつかり合って音を立てながら滝壺に向かう光景はなんとも神秘的。その年の気象によって左右されるが、マイナス20度を下回る日が続くと滝全体が凍結し始めるという。

  

滝の水しぶきが凍って、岸壁には白ひげのようになったつららが、周辺の木々や街灯までもが樹氷の華を咲かせる。この時期にしか見ることができない絶景だ。

アーティストたちの共演「ウィンター・ライト・エキシビション」

  

ダウンタウンの西、オンタリオ湖畔に位置する多目的パーク「オンタリオ・プレース」で開催される冬のイルミネーションスポットが「ウィンター・ライト・エキシビション」だ。

会場内にはオンタリオ州のアーティストによるイルミネーションアート作品が18点ほど展示されている。100本の木々が電飾に彩られたフェアリー・ライトや、夜景を楽しみながらたき火にあたるほっこりエリア、スケートリンクもあり、“夜景×イルミネーション×冬のアクティビティー”が一度に楽しめる。

  

  

開催期間:11月23日~2019年3月17日
営業時間:16:00~24:00
料金:入場無料
場所:Ontario Place
住所:955 Lake Shore Blvd W
http://ontarioplace.com/en/winterlightexhibition/

市庁舎前の屋外アイススケート場

  

トロントの冬の風物詩とも呼べるのが高層ビルに囲まれた屋外のアイススケート場。「スケート靴を履いて生まれてきた」と言われるくらいカナダ人はアイススケートをこよなく愛する。

トロント市内にある50以上のアイススケートリンクの中でも、ダウンタウンの中心にある市庁舎前広場にあるリンクは、きらびやかなイルミネーションに彩られロマンチックな雰囲気の中で滑ることができる人気スポット。

会社帰りのデートや軽くひと滑りする人など、平日にもかかわらず夜はとてもにぎやか。レンタル靴があるので、観光客も気軽に滑ることができる。クリスマスツリーやイルミネーションで飾られた広場は撮影スポットとしても見逃せない。

開催期間:11月25日~2019年3月19日まで
営業時間:9:00~22:00
料金:無料。スケート靴レンタル10カナダドル(2時間)
住所:100 Queen St West

街中がショッピングパラダイス

  

冬のトロントは毎年11月の第4金曜日から行われるセールイベント「ブラックフライデー」を皮切りに、年末に向けて多くの店がセールとなり、ショッピングには絶好の機会となる。クリスマス明けからはウィンターバーゲンに突入。ファッションブランドをはじめ、あらゆるものがお買い得。冬のトロントはお財布がついつい緩む街となる。注目したいのは三つのエリア。

1.ダウンタウンの中心にある「トロント・イートン・センター」

  

ダウンタウンの中心部、ダンダス通りからクイーン通りまでの面積を占める「トロント・イートン・センター」はショップ数300店以上の巨大なショッピングモール。ファッション・雑貨・化粧品・電化製品・お土産と何でもそろう。

特に若者向けの最新ブランド店のラインアップが充実。また、高級デパート「ノードストローム」や「サックス・フィフス・アベニュー」が隣接し、全てを見て回るには1日では終わらない大きさ。

セールとなる冬の期間は混雑必至だが、70%オフの掘り出しものも見つかるかも。旅行者も訪れやすいロケーションにあるので、お土産探しにも便利だ。

住所:220 Yonge St.,Toronto
ACCESS:地下鉄ダンダス駅、クイーン駅と直結
https://www.cfshops.com/toronto-eaton-centre.html

2.高級ブランドが集まるヨークヴィル

  

  

中心部の東西を走る目抜き通りブロア・ストリート沿いの一画を占めるヨークヴィルは、ハリー・ローゼン、シャネルをはじめとした数々のブティックや、ラグジュアリーホテルに加え、毎年9月に開催されるトロント国際映画祭の期間には世界中から映画スターや業界人たちが集まる場所として知られるおしゃれなエリアだ。

普段だったら目の保養に散策する程度かもしれないヨークヴィルも、セール時期なら店内もくまなくのぞいてみたい。メンズ・アパレルも充実しているので、男性諸君も見逃せない。

ACCESS:中心部から車で10分。地下鉄ベイ駅、ブロア・ヤング駅から徒歩すぐ

3. ファッショニスタ注目のエリア「ザ・ジャンクション」

  

  

ダウンタウンから西に向かって通るクイーンストリート・ウェストは、トロントで最もクールなエリアといえる。なかでも近年大注目のトレンド・スポットが「ザ・ジャンクション」。四つの鉄道の線路が交差することからこの名がついた。以前は、家賃が安かったことからアーティストが移り住み、数多くのアートギャラリーがあった場所だ。

今ではメイド・イン・カナダを集めたアパレルショップや、世界のデザインに優れたステーショナリーを集めた文具店、洗練されたインテリアなど、オーナーこだわりのショップが軒を連ねている。この時期、いくつかの店はセール販売しているので足を運んでみたい。

ACCESS:中心部から車で15分。GOトランジットのBloor駅から徒歩20分。バスで5~8分
http://thejunctionbia.ca

クリスマスマーケットは必見!

  

ダウンタウンの中心部の東側に位置する、赤レンガの建物がトレードマークのディスティラリー地区。ここはかつての醸造所を再開発した地区で、今ではショップやレストランが集まる観光スポットとなっている。毎年地元の人たちが楽しみにしているのが、ここで開催されるクリスマスマーケットだ。

華やかな電飾やデコレーションで彩られ、クリスマスのグッズやストリートフードなどを提供する屋台が多数出店する。そのほか、クリスマスライブやドイツ伝統のグリューワイン、クラフトビール、クリスマスカクテルなども楽しめ、ホリデーシーズンの旅をさらに盛り上げてくれる。

  

クリスマスマーケット開催期間:11月15日~12月23日(ディスティラリー地区は毎日営業)

営業時間:火~木12:00~21:00、金12:00~22:00、土10:00~22:00、日10:00~21:00
入場料:火曜~金曜の午後5時まで無料。金曜の午後5時以降と土日は6ドル
住所:Distillery Historic District:17 Gristmill Ln
http://www.torontochristmasmarket.com

日本からトロントへは、エア・カナダが羽田からの直行便を毎日運航しているので、実は非常に行きやすい。冬は観光客の数も落ち着き、ショッピングも食も充実。さらに空気が澄んでいるので夜景も一層美しい。トロントはまさに冬の穴場の旅行先といえる。

■取材協力
トロント観光局
https://seetorontonow.jp

PROFILE

鈴木博美

鈴木博美
旅行業界で15年間の勤務を経てフリーの旅行家に。旅を通じて食や文化、風土を執筆。日本航空機内誌のほか、新聞雑誌等に海外各地の旅の記事を寄稿。著書に一人旅に役立つ電子書籍「OL一人旅レシピ」インド編、ベトナム・カンボジア編、エジプト編、世界中のおいしい料理をおうちで作る「いつもの食材で作る世界の料理レシピ」。ブログ「空想地球旅行」で旅のあれこれを発信中。

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